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証券口座は複数持つより1つにまとめるのがおすすめな理由

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証券口座を複数の金融機関で開設したものの、使い道に困っている方は多いのではないでしょうか。証券口座を複数持つと購入できる金融商品の幅が広がったり、トラブル回避になったりするメリットがあります。

しかし、証券口座は1つだけに絞るのがおすすめです。証券口座を複数持つデメリットが、長期投資では足かせになる場合があるためです。

そこで今回の記事では、証券口座を1つに絞る理由を解説します。複数持つメリットやデメリットも詳しく紹介しているので、口座の使い方に悩まれている方はぜひ参考にしてください。

証券口座は「投資戦略」と「ファイナンシャルプラン」を基準に選ぼう!

すでに証券口座を複数開設されている方は、そもそも投資の目的がハッキリしていない可能性があります。

証券口座はあくまでも、投資の目的を達成するための手段です。そのため、できるだけ目的と相性のいい会社で口座開設しましょう。

利用する金融機関は「投資戦略」に合わせて考える

金融機関を選ぶ際に大切なのは、あなたの「投資戦略」です。投資戦略を実行しやすい金融機関で口座開設できると、その後の運用が行いやすくなります。

たとえば、マネーセンスカレッジの全世界投資では、少額から積立投資が始められて、自動で運用ができる仕組み「My金融システム」を作れる金融機関を選びます。

そのため、手数料が安くて最低購入単価も低く、さらに提携銀行先も多い「SBI証券」や「楽天証券」などをおすすめしています。

このように、口座開設を行う金融機関はあなたの投資戦略によって決めることが大切です。

投資戦略は「ファイナンシャルプラン」をもとに考える

証券口座を選ぶ際は、投資戦略を重視します。

ただし、投資戦略を考えるためには「ファイナンシャルプラン」が必要です。

投資以外の事柄にも当てはまりますが、人それぞれで生活環境は違いますよね。

普段の生活で収入のほとんどを使ったり、積立投資ができないぐらい家計が圧迫していたりする家庭などさまざまです。

そのため投資戦略は、あなたの経済状況や家庭環境をふまえて考えた「ファイナンシャルプラン」を基準にしなければなりません。

証券口座の選び方

ファイナンシャルプランが立てられれば、毎月の積立金額や将来必要なお金などを計算できます。金額がわかれば、その数字に合わせて無理のない投資戦略を立てることが可能です。

したがって、ファイナンシャルプランにもとづいた投資戦略を考え、最後に利用する証券口座や開設する証券口座の数を決めましょう。

ファイナンシャルプランの立て方や家計の見直し方を学びたい場合、マネーセンスカレッジの「家計を学ぶ」がおすすめ。投資を始められる状態になるように、独自のメソッドで解説しています。

証券口座を複数開設する4つのメリット

ファイナンシャルプランを立てて投資戦略を考えた場合、証券口座を複数持たなければならない投資方法を採用することもあります。

そこでここでは、証券口座を複数持つとどのようなメリットがあるのか紹介します。

1.さまざまな金融商品を購入できる

証券会社には、それぞれに得意分野があります。

トレードに強い会社投資信託の運用コストが安い会社最低購入価格が安い会社など多種多様です。

そのため、各証券会社で購入できる金融商品が異なります。

さらに証券会社によっては、独自ブランドの金融商品も販売されています。独自ブランドは、基本的には特定の証券会社でしか購入できません。

したがって、1つの金融機関で投資対象になるすべての商品を購入できない状況では、口座を複数持つメリットを活かせるでしょう。

2.複数のツールやシステムを利用できる

各証券会社には、独自に提供しているツールやシステムがあります。

たとえば楽天証券では、口座開設をした場合に日本経済新聞社が提供している「日経テレコン(楽天証券版)」を無料で閲覧可能です。

マネックス証券では、「MONEX LABS TOOLS(資産運用サポート)」という、マネックス証券が独自開発した資産分析や資産推移の確認ができるツールを使えます。

このよう証券口座を複数持つと、その会社独自のツールやシステムを活用して投資に活かせるメリットがあるのです。

3.トラブルを回避できる

3つめのメリットは、証券口座が複数あると万が一のトラブルを回避できます。

確率は低いですが、投資を長く続けていると以下のようなトラブルが起こる場合があります。

  • 証券会社のサーバーがダウン
  • メインの証券会社が倒産

開設している証券口座が1つだけだと、上記のようなトラブルが起こった際に投資ができない状態になる可能性があります。

一時的なトラブルだとしても、毎日売買する方にとっては大きな機会損失です。

しかし、証券口座を複数開設しておくと、1社使えなくなっても他の証券会社で取引が可能です。

口座を開くまでには時間が必要なため、複数持っておくとこのようなトラブルにもすぐに対応できます。

4.IPO投資の当選確率を上げられる

証券口座を複数開設しておくと「IPO投資」に限り、当選確率をあげられるメリットが生まれます。

IPO投資とは、これから上場する未上場株式を公募価格で購入し、上場後の初値で売却して利益を得る投資方法。投資の成功率が高く、動かす金額もそれほど大きくないため、投資初心者にも人気があります。

IPO投資では、希望の未上場株式を購入できるかどうかは多くの場合で抽選によって決まります。

さらに証券会社によって、事前にお金を払うことで購入申し込みができたり、抽選が外れるごとに付与されるポイントを利用すると当選確率が上がったりするなど、さまざまなルールがあります。

つまり、当選確率を少しでも上げるためには、20~30個以上の証券口座を持ち、それぞれの口座から応募する戦略を立てます。

いわゆる、数の暴力のようなものです。

IPO投資の戦略

したがってIPO投資を行う場合には、複数の証券会社で口座開設をするメリットが生まれます。

証券口座を複数持つ3つのデメリット

証券口座を複数持つメリットがある反面、デメリットも存在しています。

複数持つデメリットは、以下の3つです。

  1. 口座管理が大変になる
  2. 税金を多く取られる可能性がある
  3. 確定申告が必要になる

デメリットとメリットをしっかりと比較して、本当に証券口座は複数必要なのか改めて考えて見ましょう。

1.口座管理が大変になる

証券口座を利用する場合、最低でも以下の3つの管理が必要です。

  • ユーザーID
  • ログインパスワード
  • 取引パスワード

セキュリティ面を考えると、IDやパスワードは証券会社ごとに変更するのをおすすめします。

すべて同じものにしていると、もし1つのパスワードが流出した場合に他の証券会社にも不正アクセスされる可能性があるためです。

つまり、利用する証券会社が増えるほど管理するIDやパスワードなどは増えてしまいます。

また、証券会社ごとにプラットフォームの表示方法や操作方法も違います。

損益確認や各種設定画面などの表示が異なるため、各証券会社のボタン配置や取引手順なども覚えなければなりません。

このように利用する証券口座が増えると、口座管理や売買取引の操作などが大変になるデメリットが考えられます。

2.対策を立てないと税金を多く取られる可能性がある

2つめのデメリットは、運用成績によっては税金が多く取られる可能性があります。

証券口座には種類があり、おすすめは特定口座(源泉徴収あり)です。特定口座(源泉徴収あり)では、税金関係の計算が自動で行われるため確定申告の必要がありません。

ただ、特定口座(源泉徴収あり)を開設していても、複数の口座を利用している場合は税金を多く取られる場合があります。

たとえば、A証券口座とB証券口座それぞれで投資を行っていたとしましょう。

証券口座を別々に管理するデメリット

2つの口座の年間運用成績は、A証券口座で50万円の利益が出ていて、B証券口座では30万円の損失になっていました。

A証券口座は、利益が出ているため10万円分の税金(20.315%)がかかります。

一方でB証券会社は、損失が大きく利益が出ていないため課税はされませんでした。

このように2つの証券口座を別々に利用していると、利益が出た片方の口座だけ課税される場合があります。

証券口座を複数持たずに、1つにまとめて運用を行なっていればこのような問題は発生しません。

1つの口座で投資を行っていた場合、利益は20万円(50万円-30万円)です。

利益が出ているため課税はされますが、最終的に手元に残る金額は約16万円(20万円×20,315%)になります。

したがって、複数の口座を利用していると税金を多く取られてしまうデメリットが発生することがあります。

3.確定申告の必要になる場合がある

口座を別々に管理した状態では、税金が増える可能性があります。そのための節税対策として「損益通算」を行わなければなりません。

ただし損益通算を行うには、確定申告が必要です。

損益通算とは、一定期間内の「利益」と「損失」を相殺させるための手続きです。

A証券口座とB証券口座の損益通算を行うと、1つの口座で管理していた場合と同じ課税金額になります。

別々に管理した証券口座の損益通算

しかし、確定申告が必要になるため、ふるさと納税を利用している方や扶養に入っている方などは、申告手続きにいろいろな手間が増える可能性があります。

わざわざ手間を増やすぐらいなら、1つの口座で管理していたほうが楽でお得ではないでしょうか。

全世界投資なら証券口座は1つに絞るのがおすすめ

証券口座を複数持つメリットやデメリットを紹介しました。

結論、証券口座の数は投資戦略に影響します。

あなたがマネーセンスカレッジの投資戦略「全世界投資」を行うのであれば、証券口座を複数持つメリットはほとんどありません。

全世界投資で購入するのは投資信託のみ

証券口座を増やすと、個別株式や投資信託など購入できる金融商品の幅が広がります。

しかし、全世界投資で購入するのは「投資信託(ファンド)のみです。

投資信託の中でも、インデックスファンドしか購入しません。インデックスファンドとは、日経平均株価やS&P500などの経済指数と連動した値動きを目指す投資信託です。

したがって、全世界投資ではさまざまな金融商品を購入しないため、複数の証券会社を利用するメリットがありません。

投資信託を購入できる1つの証券口座で、全世界に投資ができます。

複数のツールやシステムを使う必要はない

証券口座を複数持つことで、さまざまなツールやシステムを使えるようになります。

ただ、全世界投資では「ドルコスト平均法」を使った積立投資を行います。

ドルコスト平均法とは、金融商品を一定期間ごとに一定金額で購入し続ける買い方です。

価格の上下動に一喜一憂せず、決めた金額を一定期間ごとに投資し続けることで数量(口数)を多く確保できるメリットがあります。

ドルコスト平均法を使った積立設定は、多くの証券会社で自動化が可能です。

そのため、特別なツールやシステムは利用しません。

トラブルは投資戦略によって対応方法は異なる

証券口座を複数持つことのメリットに、トラブル回避になるメリットがありました。

「トラブル回避」に関しては、投資戦略によって対応の仕方が異なります。

たとえば、メイン口座の証券会社のサーバーがダウンするトラブルが発生したとしましょう。

サーバーがダウンしたため、取引が何もできない状態ですね。証券会社の管理ページが一時的に使えないとしても、停止中に連続的な売買を行わない投資方法であれば何も問題はありません。

全世界投資で購入する投資信託は、売買指示を出した翌営業日に実際の取引が行われます。

つまり、売買指示を出した日にサーバーがダウンしても、不利益になる可能性はほとんどありません。

そのため、サーバーがダウンするトラブルが起きた場合でも、全世界投資は1口座で十分に投資を続けられます。

さらに考えられるトラブルは、証券会社が潰れる状況です。利用している証券会社が潰れてしまうと、口座が閉設されるため投資を続けられません。

しかし、購入する金融商品が投資信託の場合は倒産のトラブルも問題ないです。

投資信託は、「証券会社(販売会社)」「信託銀行」「運用会社」の3つの機関から成り立つ金融商品です。

それぞれの機関は3つ巴の関係になっており、どれか1つが破綻しても投資家が預けたお金は投資金額にかかわらず保護されます。

証券会社は、金融商品を取引する窓口。金銭的なやりとりを行いますが、投資家が預けたお金は証券会社を経由したあとに、信託銀行が「信託財産」として保管・管理します。

したがって、もし証券会社が潰れたとしても信託銀行が管理している信託財産には影響しません。

このように、証券会社そのものが潰れるトラブルがあったとしても資産を失うことなく投資は続けられます。

大量の証券口座が必要なIPO投資は資産形成に向いていない

証券口座を複数持つことが前提のIPO投資ですが、マネーセンスカレッジでは推奨していない投資方法です。

正確に伝えるなら、人生を支えるだけの資産を形成するには向いていない投資方法と考えています。

IPO投資は、希望する金融商品を購入するかどうかが抽選で決まります。

つまり、運に任せるということです。

将来必要になる教育資金や老後資金を運任せで確保するのは非常に危険な考え。趣味程度で行うなら問題ないですが、IPO投資だけで資産形成を行うことは難しいでしょう。

IPO投資を推奨していないので、当選確率を上げるために証券口座を複数持つ必要はありません。

証券口座は1つにまとると運用が楽になる

今回は、証券口座は1つにまとめたほうがいい理由について解説しました。

証券口座を複数持つと、さまざまなメリットがあります。

しかし、全世界投資を行う場合にはどれもそれほど重要ではありません。

むしろ管理の手間が増えたり、確定申告が必要になったりするため、投資を続けていくのが大変になる可能性があります。

そのため、全世界投資を行う方は証券口座は1つにまとめましょう。

全世界投資以外の投資を行う方は、あなたの戦略にもとづいて本当に複数の証券口座が必要なのかしっかりと考えて運用を始めていきましょう。

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