外貨投資の税制改正、どうすればいい?

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MoneySenseCollege代表のシュウAs浅田修司です。

今回のニュースレターのテーマは、外貨投資と税制改正です。
全3回の予定です。

今回は最終回の3回目。

前回は、来年2016年からは外貨MMF、外国債券も【20.315%】(申告分離課税)の対象となるというお話をしました。

では、税制が変わる今、私たちはどうしたらいいのでしょうか?

どうすればいい?

■ご注意ください■

以下はわかりやすくお話するためにあくまで一般論でお話しています。
税制は個々人の事情によって大きく変わることがあります。
詳しくは税理士または税務署にお尋ねください。

外貨MMF、外国債券をお持ちの方で、2つに分かれます。

  1. 儲かっている方は多くの場合、年内に売却したほうがお得です。
  2. 損している方は、来年に売却して譲渡損失の繰越控除をしたほうがお得です。(ただし、確定申告が必要)

おそらくニュースレターをご覧の方で、MoneySenseCollegeの方法でしっかりと投資されていた方は、アベノミクスでの円安、先進国が軒並みの低金利の影響で外貨MMFや外国債券のほとんどは儲かっていると思います。ですから儲かっている方を中心にお話していきます。年内に売らないとどうなるかを知れば、お得度がわかると思います。

売却して利益が出る場合、先にお話したように来年以降は20.315%の申告分離課税の対象となります。

外貨MMF、利付債の場合、今年中に売却すれば、非課税なのに、来年2016年1月1日以降であれば有無を言わさず20.315%が目減りします。もったいないですね。

ゼロクーポン債(ストリップス債)をお持ちの方は多少複雑です。今年に途中売却すれば、総合課税(譲渡所得)ですが、来年は20.315%の申告分離課税になります。

総合課税(譲渡所得)には合計50万円の特別控除がありますので、利益の合計が50万円までの方は、やはり今年中に売却すれば非課税です。

利益の合計が50万円を超える利益がある方は、保有期間などにより税金額が異なるため、詳しく計算する必要があります。

何らかの理由で持ち続けたい場合でも、儲かっているなら多くの場合、年内に一旦売却したほうがお得です。

年内に一旦売って、そのお金で買い戻すことをすれば(クロス取引といいます)、今ある利益を非課税にして(ゼロクーポン債は特別控除50万円を使って)、その後儲かった利益のみ20.315%の対象になるからです。

売買手数料(為替手数料)と、スリッページ(売却レートと購入レートとの差)が発生しますが、それに見合う利益がある方はこのクロス取引をするほうがお得です。

以下はすごく重要です!

もし、年内に売却しないで利益をそのまま持ち越すと、20.315%が目減りだけでは済まない方がいらっしゃいます。
それは、【扶養に入られている方】です。

  • 専業主婦(主夫)の方
  • 年収を押さえて働いている主婦(主夫)の方
  • まだ学生で親の扶養に入っている方

などです。

国民年金は三号被保険者、健康保険は配偶者の扶養家族になっている方で、外貨MMF、国内外債券で利益があり、給与所得などの他の収入との合計額が130万円以上になってしまう場合、(60歳以上の方は180万円以上)最悪の場合、扶養から外れ、国民年金保険料、国民健康保険料の支払いが必要になるケースがあります。
結構でかい支出ですので、もしかしたら利益が全部吹っ飛ぶ可能性もあります。十分ご注意ください。

いままでも、複数のお問い合わせがありました。なにぶん、10年以上前から外貨投資を進めていたこともあり、毎月2万円投資していたら、10年で元金240万円。為替差益と配当(利子)を合わせると50%以上の利益が出ている方も多くいらっしゃいます。そうすると軽く120万円の利益になります。130万円で扶養が外れてしまいますから、これは大きな問題です。外貨MMF、外貨債券だけでも数百万円の利益が出ているという方がほとんどです。

でも、これだけしておけば大丈夫です。年内に一旦売却をしていれば、ひとまずは問題はありません。

ただ、この機会に上記の【扶養に入られている方】の名義で投資をされる場合には、特定口座の「源泉徴収あり」になっているか確認して下さい。

「源泉徴収あり」で申告不要制度を使って確定申告をしなければ、投資からの収入があっても、税制上の収入(課税所得金額)には含まれません。「源泉徴収あり」で「確定申告をしなければ」扶養に入るための収入制限のある方でも安心です。今一度、特定口座の源泉徴収の区分を確かめてください。

なお、もし確定申告をした場合、収入(課税所得金額)があったとみなされてしまいます。

そもそも収入制限がありますので、「医療費控除」や、いま流行りの「ふるさと納税」で還付は他の家族で受けて、扶養の方は受けないと思いますので、確定申告をする機会は少ないと思いますが、こういった税制改正で思わぬ落とし穴ができる可能性もあります。

投資などの資産税制は複雑で、影響を受ける金額も多額になります。繰り返しになりますが、今一度確認して下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

編集後記

このシリーズは少し小出しにしてみました。いつも長いと言われるので。。。でも反応としては、引っ張り禁止!なんてツッコミいただいたり(笑)

Youtubeでするライブ放送や、セミナー、講座では、約半分の時間は、なにも喋ってないんですよね。何もしゃべらないし、何もしない。リアクションと沈黙だけ。これって、演者としてはかなり勇気のいるものなのだけど、その効果も実感してるから、要所要所で入れていきます。そこでは視聴者はちゃんと考えてるんですよね。脳みそはグルグル回ってる。だから時間は止まっていない。

でも文字というのは、何も書かないと何も伝えられない。間が開くと、そのまま、間でしかない。メディアが変わると伝え方も変わりますね。要は視聴者が何を思うか、何を思い出すかが重要なのです。

知識の羅列は、箇条書き。箇条書きは単なる偶然の産物を列挙しただけで何の意味もない。

そこに情緒や背景を入れるとストーリーになり、人を引き込む。人はストーリーを見たいのだと思うのです。

動画のほうが楽しく思うのは、そんな間が作れるからなのかもしれません。

難しいなぁ。

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