資産分散

【図解あり】全世界投資(アセットアロケーション)のカギ!「リバランス」の仕組みから手順まで

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さまざまな投資手法がある中で、マネーセンスカレッジがおすすめしているのが全世界投資(アセットアロケーション)

そして全世界投資において利益を最大化するために欠かせないのが「リバランス」です。

別記事で解説している「ドルコスト平均法」が全世界投資の“買い戦略”だとすれば、リバランスは“売り戦略”にあたるものです。

本記事では、全世界投資を支えるリバランスについて、利益が生まれる仕組みや手順などをわかりやすく解説していきます。

リバランスは全世界投資の根幹を成す「売り戦略」!

リバランスとは、値段が上がったり下がったりする複数の商品を購入した場合に、価格が上がっているものを売却し、その売却益で価格が下がっているものを購入する投資戦略です。

マネーセンスカレッジが推奨している全世界投資(アセットアロケーション)では、投資を開始する際にまず、どのアセットに何%ずつ投資するかを決定します。

このときの資産を投資する割合のことを、アセットバランス(アセット=資産のこと。つまり、資産のバランスという意味)といいます。

アセットバランスが決まったら、その割合に応じて毎月積立投資をしていくのが基本的な全世界投資の進め方です。

最初に全世界に投資する割合、つまりアセットバランスが決まったら、なるだけそのバランスに則って投資を進めていくのが理想です。

しかし、価格は常に変動していて一定ではないため、一定期間積立投資を続けていくと、最初に決めたアセットバランスと自分が全世界に保有している資産のバランスとにズレが生じます。

そして、アセットバランスと保有資産とのズレは積立期間が長くなるごとに大きくなります。そのアセットバランスとのズレを是正するために定期的なメンテナンスとして行うのがリバランスです。

リバランスは全世界投資を進める上では必須。口座などにかかわらず、誰でも行う必要があります。

むしろ、マネーセンスカレッジが全世界投資を推奨するのは、リバランスがあるからだといっても過言ではありません。

具体的な数字でいうと、マネーセンスカレッジが目指している利回り7%のうち、3~4%、約半分ほどがリバランスによって生み出されます。

定期的にリバランスを行うからこそ、高い運用効率が維持できるのです。

リバランスの必要性は投資的思考で理解しよう

「リバランスが全世界投資をする上で重要なことはわかったけど、リバランスで資産が増えていくことがイマイチイメージできない……」

そのように思っているあなたには、まだ投資的な思考が身についていないのかもしれません。

“投資的思考”からリバランスの流れを追っていくと、リバランスの必要性を実感できるでしょう。

そこで、以下に投資的な思考からリバランスを理解するための例題をご用意しました。

例題)
基準価額1万円のファンドA・Bを、50%ずつの割合で10万円分購入しました。

ファンドAにおいて+25%、ファンドBにおいて-25%の価格変動が起こった時点で、リバランスを行います。リバランス後、価格変動によりいずれのファンドも元の基準価額に戻りました。

このとき、あなたの資産はいくら増えましたか?

さて、この例題を一般的な思考パターンで考えていくとどのようになるでしょうか。

一般的な思考は”価格”だけに注目する

まず、ファンドAとBを10万円分、それぞれ50%ずつ購入するので、あなたの資産は以下の状態からスタートします。

  • ファンドA=5万円
  • ファンドB=5万円

この状態から、ファンドAにおいて+25%、ファンドBにおいて-25%の価格変動が起こります。

つまり、時価総額がファンドAは1万円→12,500円へ、ファンドBは1万円→7,500円に変わるということです。

リバランスの間違った計算方法1

すると、あなたの資産総額はファンドA=5万円×1.25=62,500円、ファンドB=5万円×0.75=37,500円の合計で10万円となります。

リバランスの間違った計算方法2

さて、ここでリバランスを行います。

つまり、価格が上昇したファンドAを上昇した分(12,500円)だけ売却し、その売却益で価格が下落したファンドBを購入するということです。

リバランス後、下記の図のように、あなたの保有している資産のうちファンドAとBの割合がスタート時点に戻ってしまいましたね。

リバランスの間違った計算方法3

ここからさらに価格変動が起き、ファンドAとBの時価総額はいずれも、基準価額に戻ります。

つまり、ファンドAの時価総額は12,500円→1万円に、ファンドBの時価総額も7,500円→1万円に戻ったということです。

するとどうでしょうか。上記の図の通り、ファンドAとBの保有する割合こそ変わったものの、あなたの資産残高自体はスタート時の10万円から変わっていないように思えます。

もちろんこれは実際には間違っていて、本当ならばあなたの資産残高は10万円よりも増えていたはずです。

ではなぜ、正しい答えにたどり着けなかったのでしょうか。

投資的な思考を持っていない人は上記の流れのように、“金額”、もっと言えば時価総額だけでリバランスを考えてしまいがちです。

しかし、時価総額とは価格変動により常に変化する数値です。

そのような変数だけを基準にしても正解は得られないのです。

投資的思考は”個数”を重視する

正解にたどり着くには、外的な影響を受けて変化することのない絶対的な数字を基準に計算式を組み立てる必要があります。

絶対数は、この問題では“個数”にあたります。

ファンドAとBをそれぞれ何口購入したかは、たとえ価格変動が起こったとしても、購入時点から永遠に変わることはありませんよね。

したがって、外的影響によって変化することのない“個数”という絶対数を基準にして考える必要があるのです。

改めて例題を確認してみましょう。

例題)
基準価額1万円のファンドA・Bを、50%ずつの割合で10万円分購入しました。

ファンドAにおいて+25%、ファンドBにおいて-25%の価格変動が起こった時点で、リバランスを行います。リバランス後、価格変動によりいずれのファンドも元の基準価額に戻りました。

このとき、あなたの資産はいくら増えましたか?

先ほどとまったく同じ例題を、今度は投資的な思考から考えてみましょう。

まず、基準価額が1万口当たり1万円のファンドAとBを10万円分、それぞれ50%ずつ購入するので、あなたの資産は次のような状態からスタートします。

ファンドA=1万円/万口×5万口=5万円
ファンドB=1万円/万口×5万口=5万円
ファンドA+ファンドB=10万円(=資産)

この状態から、ファンドAにおいて+25%、ファンドBにおいて-25%の価格変動が起こります。

リバランスの正しい計算方法1

つまり、1万口当たりの時価総額がファンドAは1万円→12,500円へ、ファンドBは1万円→7,500円へ変化しました。

一方で、ファンドAとファンドBのそれぞれで5万口ずつ、購入した個数が変化することはありません。

よって、価格変動後の資産残高は次のようになります。

ファンドA=1.25万円/万口×5万口=6.25万円
ファンドB=0.75万円/万口×5万口=3.75万円
ファンドA+ファンドB=6.25万円+3.75万円=10万円(=資産)

さて、ここでリバランスを行います。

リバランスの正しい計算方法2

つまり、価格が上昇したファンドAを上昇した分(12,500円=1万口)だけ売却し、その売却益で価格が下落したファンドBを購入する(12,500円=0.75×1.67万口※)ということですね。

リバランスを行ったことで、ファンドAとファンドBの保有数が変化したのです。

ファンドA=5万口-1万口=4万口
ファンドB=5万口+1.67万口=6.67万口

※計算を簡略化するため、小数点第三位を四捨五入しています。

そしてここからさらに価格変動が起き、ファンドAとBの時価総額はいずれも基準価額に戻ります。

リバランスの正しい計算方法3

つまり、ファンドAの時価総額は12,500円→1万円に、ファンドBの時価総額も7,500円→1万円に戻りました。

一方で、リバランスによりファンドAとファンドBの保有数はスタート時点から変化していますので、最終的なあなたの資産は次のようになります。

ファンドA=1万円/万口×4万口=4万円
ファンドB=1万円/万口×6.67万口=6.67万円
ファンドA+ファンドB=4万円+6.67万円=10.67万円(=資産)

よって、例題の正しい答えは「6,700円増えた」となります。

リバランスの前提にあるのは、「相場には波があり、上がりすぎたものは必ず下がる、下がりすぎたものは必ず上がる」という考え方です。

そのため、先に提示した例題のように、リバランスにより一定期間に行き過ぎた波の振れ幅を整えてあげることで、下落したものが元に戻ったときに大きな利益を生むのです。

リバランスは「記録→モニタリング→リバランス」の3ステップで進めよう!

全世界投資においてリバランスにより資産が増える仕組みを理解できたところで、ここからはリバランスの具体的な手順について解説していきます。

ステップ1:記録

リバランスのために非常に大切なのがまず、記録をつけること。

とくに、全世界投資のスタート時点で「どのファンドをいくらで買ったか(=基準価額)、どれくらい買ったか(=個数)」をきちんと記録しておくことが重要です。

数値として重要なのは「基準価額」。基準価額が不明な場合、価格変動が起こっても現状でどれくらいの利益、あるいは損失が出ているのかがわからなくなってしまうからです。

ちなみに、マネーセンスカレッジで推奨しているSBI証券に関しては、管理画面で各ファンドの基準価額についても確認できます。

購入時に基準価額の記録をつけ忘れていたという方は、管理画面で確認してみましょう。

ステップ2:モニタリング

モニタリングとは、ある時点における各ファンドの時価を計算し基準価額と比較することにより、リバランスすべき最適なタイミングを図るために必要なものです。

マネーセンスカレッジでは、特定口座NISA口座 iDeCo口座(確定拠出年金口座)といった3つの口座を用意することを推奨しています。

モニタリングもリバランスも、基本的には各口座ごとに行う方が管理しやすいです。

ステップ3:リバランス

最初に設定したアセットバランスを維持するため、定期的にリバランスを行います。

そして、適切なタイミングでリバランスを行うために欠かせないのが、ステップ1と2の記録・モニタリングなのです。

「定期的に」とはいっても、全世界投資を始めてから1~2年は基本的に、リバランスの必要はありません。

記録・モニタリングをきちんと行っていればわかると思いますが、1~2年の間は、最初に設定したアセットバランスから大きくズレることがないからです。

よって、リバランスが必要になってくるのは、全世界投資を開始してから2、3年目以降です。

その後は、主に年1回くらいの頻度で定期的にリバランスを行いましょう。

モニタリングにより状況を見ながらではありますが、高頻度でリバランスを行うのは効果が薄れるため避けた方が良いです。

リバランス(=定期的なメンテナンス)で着実に資産を増やそう

全世界投資はバランスが8割。そして、アセットバランスを維持するために欠かせないのがリバランスです。

とはいえ、利回り7%のうち約半分がリバランスに左右されるわけですから、リバランスの重要性はわかったけど失敗しないやり方も知りたい、と思われる方は多いのではないでしょうか。

本サイトでは他にもリバランスに関する記事をご用意しています。さらに、会員制の「チーム7%」であれば、リバランスのやり方をより詳細に、また体系的に学ぶことができます。

チーム7%では独自の管理ソフトもご用意済み。管理ソフトを使えば複雑な複利利回りの計算を自身でする必要もなく、リバランスに欠かせない記録やモニタリングを簡略化できます。

気になる方はぜひ、会員サイトの方にもアクセスしてみてください。

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