投資戦略(全世界投資)

投資を成功に導く5W2Hの法則とは?

投資を成功に導く法則 投資戦略(全世界投資)

投資を行う際に「失敗するのが怖い」と思い、なかなか運用を始められない方は多いのではないでしょうか。

銀行にお金を預けていてもほとんど増えない超低金利の現代において、これからは投資が必須になります。

そこで本記事では、投資を成功に導くために大切なポイントをビジネスで目的や要件を明確にする思考法「5W2H」に当てはめて解説していきます。

投資を成功に導くために必要な要件を、5W2Hに当てはめるたものは以下の通り。

  1. 【Why】なぜ投資をするのか?
  2. 【Who】誰が投資をするのか?
  3. 【How】どのように投資をするのか?
  4. 【Where】投資をどこでするのか?
  5. 【What】投資を何にするのか?
  6. 【When】投資をいつするのか?
  7. 【How much】投資をいくらしたらいいのか?

それぞれのポイントを順番に抑えて運用を始めると、失敗の恐怖が消えて投資を長く続けられるようになるでしょう。では、それぞれについて以下より解説していきます。

1.【Why】なぜ投資をするのか?

まずは「Why」なぜ投資をするのかを考えます。Whyは、7つの項目の中でもとくに大切なポイントです。投資を始める理由を明確に定めると、目的を達成するまでしっかりと考えて運用ができます。

投資を始めたきっかけ=お金を貯めたい理由

投資を始めたきっかけは誰にでもあるはずです。

たとえば、単純にお金を稼ぎたいから始めたり、老後資金や将来のお金が不安だったりなど人それぞれ違いますよね。このような投資を始めた「きっかけ」を常に意識して運用を行うことが、投資を成功させるための原動力になります。

ただ、投資を始めたきっかけが「お金」になっている場合、人間は簡単に諦めてしまいます。100万円を貯めようと頑張ったとしても、意志が弱い人は「100万円貯まらなくても、別のものを買えばいいや」と投げ出してしまうのです。

そのため「お金」を投資の目的とするのはおすすめしません。

大切なのは、お金をなぜ貯めたいのか。

つまり、投資を始める際には「お金を貯めたい理由」を明確にする必要があります。

何のために「お金」を貯めたいのか考える

お金を貯める理由がハッキリしていない方は、老後資金をイメージするのがおすすめです。

人生には、大きな支出が3つあります。

  • 老後資金
  • 住宅資金
  • 教育資金

3つの中で、老後資金は実際に使うまで時間がかかります。遠い存在の目的だからこそ、今のうちから投資を始めておけば長い期間運用ができますよね。現在30歳の方なら、33年間も運用可能です。

投資期間が長いほど、資産は倍々ゲームのように増えていきます。そのため、少ない金額でもいいので若いうちに投資を始めて運用を続ければ老後資金を貯められます。

投資の目的を決める

このように投資を始める際は、投資をする目的をハッキリとさせることで、運用を長く続けられます。

投資期間が持つパワーは「20代は50代の8倍!投資のスタート年齢が資産に与える影響とは」で解説しています。長期投資による資産の増え方をイメージしたい方におすすめの記事です。

2.【Who】誰が投資をするのか?

投資を始める目的(Why)を考えたあとは、「Who」誰が投資をするのか考えます。

投資をするのは誰かと聞かれると「自分以外の誰がいるの?」と思いますが、実は自分を含めて以下の4パターンがあります。

  • 自分
  • プロの投資家
  • ロボットアドバイザー
  • バランス型ファンド

この中で誰が投資をしたらうまくいきやすいのか考えていきましょう。

他人任せの投資は自分で責任を負わなくなる

自分以外のプロの専門家やロボットアドバイザー、バランス型ファンドで運用する場合の共通点は「他人任せの運用」になってしまう点です。

他人任せの運用になると、自分が投資に対する責任を負わなくなる可能性があります。運用を他人に任せる選択をしたのは自分なのに、結果が悪いと他人のせいにしてしまうのです。

「投資は自己責任」とよくいわれるように、他人任せの運用は上記の理由によりおすすめできません。

自分自身で投資を始めよう

長期的に投資を続けたいと考えているなら、自分自身で投資を行いましょう。金融商品の良し悪しの判断やノウハウを身に着けるためには、自分で投資を体験しないとわかりません。

プロやロボットなどに任せた投資は、自分で管理することはほとんどありません。

その結果、自分が何に投資をしていて、どのような状態なのか把握しなくなります。それが続くと、もし暴落した際に対処の仕方がわからず投資をやめてしまう可能性があるのです。

したがって、自分自身で経験を積み投資の勉強を行うためにも、自分自身で運用を行いましょう。

バランス型ファンドやロボットアドバイザーをおすすめしていない理由は、ぜひ下記の記事をご参照ください。それぞれを推奨していない理由を具体的に解説しているので、きっと納得できる内容になっています。

3.【How】どのように投資をするのか?

WhyとWhoの次は、「How」どのように投資をするか考えましょう。

投資方法はさまざまあり、個別株式投資や債券投資など目的によって取る手段は異なります。自分の好きな会社に投資をしたり、社会貢献している商品を購入したりするなど、人それぞれ自由です。

ただ、投資方法に迷っている場合はなるべく考えずにできる方法がおすすめです。考える内容が少ないと、自分にかかる負荷があまりないため投資を続けやすくなります。

その中でもおすすめの投資方法は、アセットアロケーション理論をベースにした「全世界投資」です。全世界の商品をまんべんなく購入して運用するだけなので、深く考えずに投資ができます。

投資方法の選択の仕方

全世界投資では、世界の経済成長の波に乗り投資を行います。世界は常に経済成長しており、毎年4~5%ほど成長しています。たとえ低調になったとしても1~2%は成長するため、全世界に投資をすると、この成長率と近い値の複利利回りを得られるでしょう。

全世界投資には、投資の基礎的な部分はすべて詰まっているといっても過言ではありません。そのため、投資方法に迷われている方は、基本的な投資の考えや手法を学べる「全世界投資」から運用を始めましょう。

全世界投資の方法論やおすすめする理由は、下記の記事で解説しています。全世界投資って何?と思われる方はぜひ記事をチェックしてください。

4.【Where】どこで投資をするのか?

投資方法が決まったあとは「Where」どこで投資を行うのか考えます。

ここでいう「どこ」とは、金融機関(銀行口座や証券会社、特定口座)のことです。

金融機関を選ぶポイントとしては、証券会社と銀行が提携していることが大切です。証券会社と銀行口座の連携がスムーズであるほど、金融商品の管理や投資資金の入出金などが行いやすくなります。

マネーセンスカレッジが常々おすすめしている会社はSBI証券です。

  • 証券会社:SBI証券
  • 銀行口座:住信SBIネット銀行

SBI証券は業界大手の証券会社。投資資金の自動入出金(スイープサービス)や自動引き落とし設定などのサービスが充実しており、投資しやすい環境を構築できます。

SBI証券以外の証券会社としては、次点で楽天証券をおすすめしています。

金融機関を選ぶ方法

証券会社の選び方は「証券会社の選び方がわかる4つの基準」の記事で解説しています。まだ口座を開いていない方で悩まれている場合は、ぜひご参照ください。

5.【What】投資を何でするのか?

何で投資をするのかは、どのような投資方法を行うかで必然的に決まります。

たとえば、株式投資を行うなら個別株を購入しますよね。債券投資なら、購入対象となるのは債券です。このように投資方法が決まれば必然的に購入対象は決まっていきます。

マネーセンスカレッジが推奨している「全世界投資」を行う場合は、購入するものは投資信託(ファンド)です。

投資方法によって購入する商品は変わる

ここで大事なのは「必ずこれが1番いい」と考えすぎないようにしましょう。投資方法は自由に変更できます。

投資信託はどんどん進化しており、常に新しい商品が生まれています。そのため、よりいい商品があれば乗り換えることを、常に考えておくのがおすすめです。

自分自身でどの投資信託がいいのか調べて、何を購入したら自分の理想の投資ができるのが考えて運用を行いましょう。

投資信託を購入する理由は「はじめての投資信託選びを成功させるための4つの基準」で解説しているので、ぜひチェックしてください。

6.【When】いつ投資をするのか?

投資を始める最適なタイミングはいつでしょうか。

答えは簡単です。いますぐ投資を始めましょう。

この記事を読み終わったら、すぐ行動に移すのがおすすめです。投資を始める時期が1ヶ月遅れるだけでも、将来得られる利益は大きく変わります。

SBI証券や楽天証券では、投資信託を100円から購入可能です。そのため、投資資金をあまり用意できない方でも、簡単に始められます。「投資資金が貯まったら始めよう」と考えるのではなく、まずは少ない金額でいますぐスタートさせましょう。

投資を始めるタイミングについて「投資をする最適なタイミングはいつ?迷っているなら今すぐ始めよう!」の記事で解説しています。本記事と併せてぜひチェックしてください。

7.【How much】いくら投資をしたらいいのか?

最後はいくら投資をするのか考えましょう。

投資を始める際に、毎月どれだけの金額を投資に回していいのかわからないのではないでしょうか。将来必要となるお金のためとはいえ、お金をかけすぎて現在の家計を圧迫してしまうと本末転倒ですよね。

投資に回す金額については各家庭によって資産状況が変わるため、あなたに合わせた金額がいくらか検討する必要があります。

いくら投資をするのかはファイナンシャルプランによる

毎月の投資金額は、あなたの「ファイナンシャルプラン」をもとに決めなければなりません。

自分の家計を見直して、将来必要になるお金を貯めるには今からどれだけ投資をしたらいいのか逆算して投資金額を決めます。

しかし、ファイナンシャルプランを考えて実行するのは非常に時間がかかり大変です。家計をすべて見直してから投資を始めようとすると、いつまで経ってもスタートできません。

そのため、最初にある程度投資金額の目安を定めておきましょう。

投資金額の目安は手元に残るお金の10%

投資金額の目安は手取り収入のお金の10%がおすすめです。

たとえば、お金を貯める目的を老後資金だとしましょう。

現在、手取り17万円で22歳で独身の方は、老後(定年退職)まで43年間あります。手取り収入の10%の1.7万円を43年間、年利回り5%で積立投資を続けた場合、最終的な投資利益は「2,983万円」です。

このように、10%を投資に回すだけでも老後資金を確保できます。

ただ、30代40代の方は10年下がるごとに投資のパワーは半分に落ちます。そのため、年齢を重ねるごとに、投資するお金の割合は増やさなければなりません。

投資したお金を老後資金に使わず、教育資金や車の購入費などにあてても問題ないです。投資で得た利益を何に使うのかも、詰まるところファイナンシャルプランによって変化します。

そのため深く考えすぎるより、まずは手取り収入の10%だけでも投資に回せるように家計を見直していきましょう。

手取り収入の10%の投資で老後資金を確保できることを証明するために、下記の記事で細かくシミュレーションを行なっています。

投資にどれだけお金を回したらいいのか悩んでいる方は、ぜひご参照ください。

少ない金額からできるだけ早く投資を始めよう!

「5W2Hの法則」の考え方の中には、投資で大切な3Mがすべて含まれています。

  1. More First(できるだけ早く)
  2. More Small(できるだけ少なく)
  3. More long(できるだけ長く)

投資はたくさんのお金が必要なわけではありません。手取り収入の10%ほどの少額でいいので、まずは始めることが重要です。

数ある投資方法の中でも、リスクを少なく、よりリターンを多くするには、バランスの取れた手法である「アセットアロケーションでの全世界投資」がおすすめ。投資初心者でも、簡単に始められる投資方法です。

投資に失敗するのが怖いと考えていた方は、ぜひ「5W2Hの法則」を抑えつつ、安全に運用を行えるように仕組みや戦略を考えてくださいね。

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