夫婦で納得!お小遣い制の新しいルールと資産運用のすすめ
本記事では、夫婦間で話題となりがちな「お小遣い制」をテーマに家計管理の本質とその問題解決の方法について解説します。
現代のライフスタイルに合わせた資産管理の考え方や、夫婦で納得する家計ルール作りについて学べます。将来の不安を解消し、今使えるお金を最大化するためのヒントを得たい方におすすめです。
キーポイント
お小遣い制について(00:01:04)
夫婦で生活している場合の家計管理は以下の3つのタイプに分けられます。
- 夫婦別額で定額
- 夫婦同額で定額
- 夫婦生活費拠出制で残りは自由
ここで大切なことは夫婦のどちらかが家計を一括管理するのではなく、どう使うかの意思決定を2人で行うということです。
というのも上記の中では1の「夫婦別額で定額」という場合に問題が起きやすいと考えられるからです。中でも妻の意思を無視して夫だけお小遣いがあり、妻はゼロというケースがもっとも危険です。
お小遣い制が生まれた理由(00:03:03)
夫婦間の家計管理にはさまざまな方法がありますが、お小遣い制はその中でも根強い選択肢です。歴史をたどると、昭和時代の専業主婦家庭モデルが原型となっています。この時代は、主に夫が収入を得て妻が家庭を守るという役割分担が主流でした。
昭和時代の家計管理の特徴
- 専業主婦モデル: 夫が稼ぎ、妻が生活費を管理するスタイル。
- お小遣いの使い方: 夫は余剰資金をお小遣いとして使用。妻はへそくりを貯めたり、自身の欲しいものを隠れて購入したりする。
現代における課題
しかし、現在は共働き世帯が増加し、昭和時代の家計管理モデルが時代に合わなくなってきています。
- 問題の本質: 家計管理が一方的になりがちで、夫婦間の不満や不平等が発生しやすい。
- 経済的DVと指摘されるケース: 配偶者が生活費やお小遣いを管理しすぎることで生まれる不満。
こうした課題を解決するには、夫婦二人で家計管理やお小遣いについて納得のいく意思決定をすることが大切です。
お小遣い制を引きずる理由 (00:04:29)
色々と問題があるにも関わらずお小遣い制を引きずるには主に2つの理由が挙げられます。
一つは「貯蓄が必要だから」です。貯蓄のための節制を目的として妻が家計を管理し、夫のお小遣い額を決めるというパターンが多いです。
もう一つは「配偶者の浪費が気になるから」というもの。それぞれにストレスがあって、ショッピングなどで発散するというのはよくあるケース。でもすべてが許せるわけではないため、相手が浪費しすぎないか管理したいと考えるのです。
ただここで重要なのは、お金を管理する側は必ずしもお金のプロフェッショナルではないという点です。
今は昭和とは違って貯蓄だけで上手く家計を回していくのは難しくなり、投資による資産運用の検討も必要なため、プロ目線でのファイナンシャルプランニングの重要性が高まっています。
家計管理の本質:お金を「最大化」する考え方 (00:07:00)
家計管理の目的は「将来の安心」を確保しつつ、現在の生活の質を最大化することです。貯蓄や節約は重要ですが、それだけでは豊かな生活にはつながりません。
そこでまずファイナンシャルプランニングによって、教育費、老後資金、住居費など将来必要な金額をすべて具体的に書き出して見える化します。さらにその額を先々の月数で割って毎月の積立額を計算します。
こうすることで、今使っても大丈夫な金額(最大化)が明確になります。
お小遣い制の問題点と改善のためのステップ (00:09:07)
お小遣い制には以下のような問題があります。
- 固定額のストレス: 収入が増えてもお小遣いが変わらない。
- 一方的な管理: 夫婦間の力関係が固定化される。
- 浪費の不安: 片方が管理を握ることで、他方の浪費が問題視される。
そこで問題を改善するには、ファイナンシャルプランを立てた上でQGSの考え方により収入の8%を夫婦合計のお小遣い(互いの割合は話し合う)と設定し、収入に応じて柔軟に変動させるとよいでしょう。
また互いのお小遣いを「活動費」としてとらえ、自由に使えて干渉もしない範囲を明確にすることも忘れてはなりません。
夫婦で納得する家計管理のルール作り (00:14:20)
夫婦で家計管理を成功させるにはルール作りが必要で、その中で最も大切なのは「将来のお金の不安をなくす」ことです。
そのためにもルール作りにあたっては、互いになぜお小遣い制にしているのかを確認し合う必要があるでしょう。理由として将来に向けた貯蓄や節約が挙げられるでしょうが、節約の仕方を間違えると人生の彩りがなくなります。
そこでお小遣いは定額にこだわらず収入における割合で考えるのがおすすめです。
ファイナンシャルプランニングをした上でその割合を決めれば互いに納得感も得られるはずです。
割合で算出すると収入の増加に伴ってお小遣いも増えます。しかしそれでもお小遣いが足りないと感じるのであれば、貯蓄以外に投資を検討する必要もあるでしょう。
まとめ
お小遣い制の問題は単なる家計管理の方法論にとどまらず、夫婦間の信頼や将来への不安にも深く関わっています。適切な家計管理を通じて「今使えるお金を最大化」し、夫婦で共通の目標を持つことが大切です。
今回の記事を参考に、家計管理の見直しを進めてみてください。
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