今回はあなたの理想の未来を実現するためのファイナンシャルプランをこれから立てる際の心構えや考えるべきことをお伝えします。
ファイナンシャルプランとは、簡単にいえばあなたの理想の人生に必要な未来の支出を書き出し、必要な時期にどのように用意していくかという資産形成の計画のこと。
資産形成の考え方や計算方法、考える上で特に難しい老後資金や教育費の計算方法は以下の記事で詳しく解説しました。
具体的に計算をしていくと、ほとんどの方が1回目のファイナンシャルプランは「理想の実現が絶望的」という結果にたどり着きます。
この問題に直面し、ファイナンシャルプランや家計バランス、さらにはあなたの人生での目標設定について改めて向き合うことになるでしょう。
このときに心に留めておくべきことを以下に解説していきます。
目標設定の本質は人生における「Values(価値観)」を知ること
自身の理想の人生やファイナンシャルプランに向き合うときに知っていてほしいのがアメリカのファイナンシャルプランの考え方。
アメリカのファイナンシャルプランではNeeds(必要)・Wants(欲求)・Goals(為すべきゴール)の3つの考え方があり、この3つはValues(価値観)で測られます。
Valuesが中心にあり、Valuesによって他の3つが設定されていくというイメージです。
Valuesとは「個人にとって望ましい、価値がある、重要なこと」といった本質的または基本的な信念など自分の価値観といえるもの。
あなたにとってのValuesが何なのか今一度しっかり自分自身の魂と向き合って考えることがファイナンシャルプランを実現させるために大事なことです。
家族や名誉、キャリア、献身(誰かの役に立ちたい)など、人それぞれにValuesは違います。
あなたにとってはValuesであることもAさんにとってはNeeds(必要なもの)かもしれませんし、BさんにとってはWants(欲求)であるかもしれません。
また、1つのものが2つに分割されることもあります。この部分は自分自身でしか答えが出せないのです。
Valuesが定まると、Needs(必要)・Wants(欲求)・Goals(為すべきゴール)が決まっていきます。
これがファイナンシャルプランと向き合うときに一つの基準や判断材料になります。
たとえば子どもについてのValuesが「キャリア」の場合、お子さんに対しておそらく教育熱心でしょうから大学に行かないという選択はないでしょう。
ということになれば、大学費用を出すことは親としての責務として考えます。GoalsもしくはNeedsにちかいものという考えにあてはまるので大学費用は確保する必要のあるお金という判断ができますね。
対して「親の責任」がValuesとしてある場合は、大学に行くという選択肢は行けたらいいなというWantsにあることもあります。
その時は親の責務としては、とりあえず大学費用の約半分である400万円くらいは確保しておいて、残りの300万円は状況に応じてプランに加えるか検討する。そういう考え方もできるようになります。
ちなみに、これは人生の外的要因によっても変化していきます。
たとえば移動手段において「車は必要不可欠」というValuesにおいては「○年後の買い替え」などはWantsかもしれません。しかし、もし車が壊れてしまった場合は「すぐに買い替え」というNeedsに変わります。
人生は計画通りにいくものではありません。そのため、ファイナンシャルプランも随時見直しや変更をしていきます。
そのときに、このValuesとNeeds・Wants・Goalsの考え方は本当に必要なものを見極める重要な指標となるのです。
ファイナンシャルプランの実現が絶望的である時に考えるべきこと
目標設定の本質を理解すればファイナンシャルプランが絶望的だったときにどう考えてよいかが自然と見えてきます。
それぞれの支出項目に対して自身のValuesを考えた上で、以下のことを考えていきましょう。
あなたの描く理想のプランに大切ではないものが混じっていないか?
初めてファイナンシャルプランを作る際、本当に大切ではないものが組み込まれている可能性があります。
それによってプランが無駄になってしまうこともあるので、人生の中で大切なものとそうでないものを見極めなければいけません。
そこで自分の人生で大切なことや大事なValuesとは何かを分かっていれば、この見極めができるようになり実現可能で自分の理想のプランに近づけることができるのです。
理想のファイナンシャルプランは本当にあなたが大切にしたいものだけが詰まったものなのか、じっくりと魂と向き合って考えましょう。
「諦める」ものを見極める
ファイナンシャルプランを作る際、重要なものと重要でないもの、必要なものと必要でないものを優先順位をつけて上から順に考えて無理なものは「諦める」とするのが一般的です。
間違ってはいませんし、実際に諦める選択肢を取ることもあります。
ただ優先順位が低いから諦める、というのは違うのではないか?というのがマネーセンスカレッジの見解です。
「諦める」という言葉はネガティブなイメージがありますが、仏教的には「諦める=明らかに見極める」という意味合いがあります。
「見極める」とは自分の経験・能力から見定めること。自分には向いてないものを見極めること、それを諦めるといいます(語源については諸説あり)。
そう考えると「諦める」はポジティブな言葉なのです。
人間の欲求は無限なので、ひとつの欲求が満たされてもまた次の欲求が出てきます。
しかし、残念ながら欲求を叶えるための収入や時間などは有限。
そのため、限られた中で求めるものが本当に重要なものなのか、自分の能力・欲求・目的目標に対して努力することが正しいことかどうかを見定め、その結果自分には向いていないと見定めた結果であれば諦める選択を取ります。
どうしても諦められないものであれば諦める必要はありません。
どうやって実現できるかをとことん自分と向き合って考えればよいのです。
ファイナンシャルプランを通して絶望を味わい人生を見つめ直すことで希望が見える
1回目のファイナンシャルプランは必ずといっていいほど絶望を味わいます。
しかし、ここからがスタートなのです。
もちろんシミュレーションの結果収入内で収まる人は絶望を味わう必要はありません。
ただし、ファイナンシャルプランは人生のイベントによって変わります。自分が予想していなかったことや考えていなかった方向に進んでいくこともありますし、自分自身以外の決定や影響によって変わってくることもあります。
そうなるとライフプランも変わりますので、変化にともなってファイナンシャルプランも変わります。
全員が絶望を味わうわけではないが、そのうち絶望を味わう可能性はあるのです。
ファイナンシャルプランが絶望的となったときに大切なのは自分の「Values」を明らかにし、本当に大切なもの・そうでないものを明らかに見極めること。
その答えは自分自身が自分の人生ととことん向き合った先にしかないことを心に留めておきましょう。
自分の人生に向き合っていない人は他人の意見に流されがちになってしまいます。
もちろん考えてもわからないものは一時的に借り物のValues(他人の意見やこうあるべきという価値)で動いてもいいでしょう。
でもいつかは自分のValuesで動き出す必要があります。
自分の大切なものが何か常に問い続けることが大事です。自分のValuesがないと他人に流されどんどん他人の人生になってしまいます。
自分の理想に必要ないガラクタばかり手に入れてしまい、ついには自分自身ではない人生になっていって死んでしまうことも。
自分の理想に向かう人生を歩けず、それにも気づかず死んでしまうのはそれこそ絶望ですよね。
ファイナンシャルプランは自分の人生の目印となるもの。ファイナンシャルプランをきっかけに自分の人生を味わってください。
まずは絶望を味わってから人生にとってのValuesは何なのか。その基準から見てこの支出は本当に必要なのか、または重要なことなのか、本当にやりたいことなのか、予算感はあっているのか。1つ1つ見極めていきましょう。
この作業を繰り返した先に人生で何を成し遂げたいのかがぐっと具体性を帯びたファイナンシャルプランができてきます。これこそが絶望の中から見出した希望の光といえるでしょう。
ファイナンシャルプランを通して自分の人生を見つめ直してみましょう。
絶望的なファイナンシャルプランを実現可能に近づける具体的なステップに関しては「理想の人生を実現可能にするファイナンシャルプランの考え方」で解説しています。
これからファイナンシャルプランに取りかかる方は今回お伝えしたことを胸に、ファイナンシャルプランを立てて今絶望の真っ只中にいる方はこの記事を参考に人生と向き合ってみてくださいね。
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