家計

家計に対する意識が変わる「トレードオフ」の考え方

家計

私達は人生の中で数え切れないくらいの選択や行動をしており、そのうち約90%は無意識で行われているといわれています。

この無意識な選択とは、これまで生きてきた中での経験や周囲の環境や反応から意識下で形成された思い込みや反応、思考パターン、人格、潜在的欲求などに従って選択しているということ。

もちろん無意識でも問題ない場合もありますが、無意識は過去の記憶や経験から培われているため、今のあなたにとって適切でない選択であることも。

この無意識に流されていた選択を意識的に選択できるようになることで、過去ではなく今のあなたの意思に沿った選択ができるようになり、行動が大きく変わってきます。

家計についても、何を買って何を買わないか、何にどれくらいお金を使うかなど選択する局面は山ほどあります。そこで意識的な選択ができるかできないかで理想の家計の実現は加速します。

そして、その大きなカギとなるのが「トレードオフ」です。今回は家計のみならず人生の選択にも役に立つトレードオフの考え方をお伝えします。

意識的な選択のために知っておくべき経済の基本概念

「トレードオフ」とは経済用語であり、経済学の基本概念となる重要な考え方のひとつです。

経済学の基本としてよく語られる概念にはトレードオフのほかにもうひとつ「希少性」というものがあります。

経済において、希少性というものがあるためにあらゆる経済現象が引き起こされます。物事を「選択」するというのもそのひとつ。その選択において「トレードオフ」という経済現象があるのです。

この希少性とトレードオフについて理解することでいかに「選択」が重要なものか知ることができるでしょう。それが意識的な選択、そして理想の実現を加速させる行動につながるのです。

希少性から選択の問題が生まれる

希少性とは、あるものごとに関して「人間の欲望に比べて相対的に利用可能な資源が少ない」という性質にあることをさします。

希少性は資源を増やすか欲望自体を減らせば解消されていくのですが、人間の欲望は無限大にあるため、あらゆるものごとは有限であり、大なり小なり希少性を持つといえるでしょう。

これは商品やサービスに限らず、時間やお金などあらゆるものに存在します。

時間もお金も本当は好きなだけ好きなように使いたい。しかし、実際に使えるお金は限度がありますし、時間も1日24時間と決められていますし寿命もあるのです。

そして、この希少性によって私たちは「選択」というものを余儀なくされるのです。

家計のやりくりもそのひとつ。あなたは毎月の収入の中から何にいくらお金を払っているかを考えながら生活しています。

なぜなら、収入より大きなお金を使ってしまうと生活できなくなるからですね。

希少性と選択

これは、収入に限りがある(希少性がある)ため、家計に関わるあらゆるものごとを「選択」しているといえます。

住居も自分の収入で払える家賃の物件を選択していますし、もし給料日前でお金が無かったら半額シールの惣菜や商品を狙って買うということもあるかもしれません。

これが、もしあなたがお金持ちならどうでしょうか。お金はたくさんある(=希少性が非常に少ない)ため、選択することは少なくなるはずです。

このように、選択がもつ重要性は希少性の度合いによっても左右されます。

たとえば10万円のPCの購入を検討するとして、もしあなたの収入が月20万円だったら買うか買わないかの選択は重要なものになることが想像できるでしょう。

これがもし収入が月50万円だったらどうでしょうか。さして重要な選択ではなくなるはずです。

このように、希少性を有することによって私たちに「選択」の問題が生まれ、その選択は希少性の度合いに応じた重要性を持ちます。

そして、この「選択」を行う上で知っておくべき概念が「トレードオフ」なのです。

多くの選択は何かを得れば何かを失うトレードオフの関係である

トレードオフ

私たちは数ある選択肢の中から何かを選択して利益を得ます。これは見方を変えると別の選択肢を選択しなかった(=別の選択による利益を失った)ともいえますよね。

何かを選択することは別の何かを選択しないことである、もしくは選択によって利益を得ることは他の選択で得られる利益を失うという考え方「トレードオフ」といいます。

このことを知っておくと意識的な選択がいかに重要かがわかるかと思います。

なぜなら、今あなたがほとんど無意識で行なっている「選択」は、何かを得るだけでなく何かを失っていることにもなるからです。もしかしたら失った別の選択のほうがあなたにとってより利益があるものかもしれません。

日常のあらゆる場面でトレードオフは存在します。選択を行う際に、あなたの選択の「反対側の選択」を想像できるようになると、あなたがどのような基準で選択を行うのか考えられるようになります。

なにか欲しい物がある時に「安く買えないかな」とか「来月給料は言ったら買おうかな」などは考えるかもしれませんが、トレードオフの観点でものを買うことを考えている人は多くありません。

買わないという選択をした場合も何かしらの「対価」を得ることができます。それは未来のための貯蓄かもしれませんし、より人生が豊かになる別の選択肢かもしれません。

その対価を想像し、天秤にかけてあなたの基準で選択する。これこそ「意識的な選択」ですね。

お金においても人生においても、あなたがあなたらしい選択を取るためにトレードオフという考えは非常に重要です。

機会費用で選択によって失われる利益を考える

トレードオフで物事を考える時、何かを選択して利益を得ると同時に他の選択をすることで得られた利益を失うと考えられます。

選択されなかったことで失われた(選択すれば得られたであろう)利益のことを「機会費用」といいます。

特に家計や貯蓄・投資などお金にまつわるトレードオフを考える際は機会費用を考えることが大切になってきます。

たとえば、貯蓄の割合を減らして住居費を増やすという選択をすることでより高機能・キレイで快適な家に住めるなどといった利益を得ます。

これをトレードオフで考えると、選択しなかったものは「貯蓄をする」ということ。言い換えると貯蓄をしない・疎かにすることを選択したということですね。

ここで貯蓄をすることで得られることが出来たであろう利益が機会費用です。この機会費用とあなたがしようとしている選択で得られる利益を天秤にかけて考えるようにならないといけません。

機会費用

貯蓄や投資は機会費用が想像しにくい

実は、家計の中でも固定費や変動費、自己投資にあたる部分は割とトレードオフ的な考え方ができている人がいます。

「あっちでお金使うとこっちが買えないからな~」とお金のやりくりで悩んだことはありませんか?これはお金を使った際の反対側の選択を想像できているトレードオフ的な考え方です。

しかし、貯蓄や投資の部分に関しては未来のことなので機会費用が想像しにくく、トレードオフ的な考え方で選択をすることが難しくなってしまうのです。

このような場合に具体的にイメージできるように機会費用を計算してみるのです。

たとえば、毎月1万円の貯蓄・投資をしないという選択を20年間続けたとしたらその機会費用はどれほどになるでしょうか?

貯蓄の場合、1万円×12ヶ月×20年=240万円と計算することができます。こう考えると毎月1万円だけ使ってしまうことで20年後にどれだけ差が出るのかがイメージできますね。

投資を考えている場合は、複利利回りの効果などがイメージしにくいため機会費用の計算はより重要です。計算してみると機会費用は想像以上に大きいものになります。

投資の場合、1万円を毎月積み立てて複利利回り7%で20年間運用したら、将来的な価値としては5,075,364円の金額が期待できます。

機会費用の例題

毎月1万円を投資に回さなかったら約500万円を得られるかもしれない機会を失うなんて、トレードオフ・機会費用の考え方を知っておかないと想像はできないでしょう。

もし自分で計算してみたい方は「家計の理想と現実がわかる「QGS表」の入手方法と使い方」で配布しているQGS表にある「将来価値計算」という欄で計算ができます。

積立の金額と利回り・年数を入力することで将来的な価値が計算できます(貯蓄の場合は利回りを0%に設定)のでぜひやってみてください。

貯蓄や投資など機会費用の想像がしにくいものは、このように数字で表してみることで自分自身の人生にどのような選択肢を与えてくれるのかを想像しやすくしてくれます。

選択肢の中で大切なものを見分ける感覚が理想の人生につながる

人生は選択の連続です。何気なく行なっていた、もしくは無意識に行っていた選択が何かを得るだけでなく何かを失うことにもなると知っただけでも選択の意識は変わります。

トレードオフをすることで自分の人生の中でお金や時間をかける意味があるものかどうかが見えてきます。

大切なのは能動的に選択することです。自分自身の人生はこうあるべきだという選択をしてほしいと思います。また、自分の心の琴線に触れるかどうかも大事です。

はじめは選択するのが難しいかもしれませんが、それは選択する力を忘れているからなので何度も繰り返してみてください。

日常生活や家計のやりくりでも選択する場面はたくさんあります。選択のたびにトレードオフで選択を考えてみましょう。繰り返していくうちに選択する力が呼び起こされていきます。

自分の大切なものを見分ける感覚を徐々に研ぎ澄ませていきましょう。それが理想の選択、そして理想の人生につながります。

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