生活レベル別!手取り収入で見る適正な生活費・貯蓄額ガイド

自分の手取り収入が一般的にどのような生活レベルなのか考えたことはないでしょうか。周囲と比べて貧乏なのか余裕な生活なのか知ることで、今後の人生設計を考える参考になります。

本記事では、各収入層がどのような生活をすべきか、マネーセンスカレッジ独自の「生活レベル一覧表」を用いて解説します。

家計を見直したい方、将来に備えて適切な貯蓄額を知りたい方はぜひ最後までご覧ください。

キーポイント

生活レベル別に見る生活費と貯蓄の目安 (00:01:09)

手取り収入によって生活レベルは変わるため、適正な生活費や貯蓄額も大きく異なります。それぞれの段階は最低水準の「貧困」から「余裕」まであり、その中間に「貧乏」「不足」「平均」「快適」が存在します。

自分がどこに当てはまるか、世帯人数が1人の場合で確認してみましょう。

  • 貧困(生活保護レベル): 手取り12万円程度の水準で生活保護基準で定められた金額です。貯蓄や娯楽に使う余裕がなく全ての支出が生活費に回るため、家計は常にギリギリの状態でしょう。
  • 貧乏(生活困難レベル): 手取り15万円程度で日々の生活は何とかできても予備費や貯蓄の余裕がほとんどありません。貯蓄投資が難しく、将来に対する安心感も不足しがちです。
  • 不足: 手取り20万円前後で大学卒の初任給程度です。まず多くの人が目指す収入でしょう。
  • 平均: 手取り25万円前後で生活水準を平均的に保ちながら適度な貯蓄が可能になります。1人世帯ならこの手取りで十分に生活できるでしょう。
  • 快適: 手取り30万円以上で生活に余裕が出てくる層です。食事や住居にある程度の質を求めることができ、趣味や娯楽にも予算を割くことができます。
  • 余裕: 手取り35万円以上で裕福な生活が可能な層です。精神的にも安定しているでしょう。

手取り収入の目安に合わせて生活費を調整することは、将来の安心や安定を保つ上で非常に重要です。

家計を4分割で考える QGS(クォーターグリッドシステム)とは(00:03:20)

「クォーターグリッドシステム (QGS)」は家計管理のときに使う理論的なフレームワークです。マネーセンスカレッジが独自に提案したシステムです。

このシステムでは生活費を以下の4つに分け、バランス良く管理することを目指します

  1. 固定費: 家賃や保険料など毎月一定額かかる費用を指します。
  2. 変動費: 食費や光熱費など使用状況によって変動する費用を指します。
  3. 自己投資費: 教育・趣味に使う費用を指します。
  4. 貯蓄・投資費: 将来のための貯蓄や資産形成にあてる費用を指します。

このシステムを適用することで、収入が低くても無理なく生活し将来に備えた貯蓄もできます。貧困層や貧乏層の方でもQGSを意識して少しずつ生活を改善していきましょう。

QGSの仕組みは「シンプルかつ一定の貯蓄を生み出す「QGS」の仕組み」の記事で詳しく解説しています。

いろいろな家計管理方法を試して、それでも貯蓄ができなかった方はぜひ一度試してください。

貧困層・貧乏層の生活レベルの現実 (00:05:28)

日本の生活保護基準は1人世帯であれば12万円程度で、これが貧困レベルの目安になります。東京などの都市部では1〜2万円程度高くなります。

  • 貧困レベルの生活: 生活保護の受給額に応じて暮らすため、ほとんど貯蓄はできません。賃貸住宅や食費の削減が必須で日々の生活の維持に追われる状態です。
  • 貧乏レベルの生活: 手取り15万円前後が目安になります。若干の自由はありますが、予備費や娯楽に割く余裕はなく生活費が全収入を占める場合が多いでしょう。

このように収入が低い場合でも、自身の状態を正しく把握して生活の最低限度を意識しましょう

若い世代の中には社会の基準を知らず、貧困状態であることにすら気付かない場合もあります。貧困状態はお金がなく困っている状態ですので、いち早く抜け出すことを目指しましょう。

収入レベルに合わせた生活を心がける (00:11:51)

手取り収入が増えると生活費や貯蓄の額も上がりますが、過剰な出費を控えて生活費を適正に保つことが重要です。手取り20万円程度の不足レベルでは貯蓄が少しずつ可能になりますが、上の平均レベルの生活を求めると貯蓄が難しくなるでしょう。

収入に応じた生活費の配分は将来の安定のために必要です。将来の破綻を防ぐために、現在の収入に即した生活を心がけて浪費を抑える努力が大切ですね。

学生への仕送り額もバランスが大切 (00:35:04)

大学生に対する仕送りの適正額は、生活費と生活レベルのバランスに基づいて設定するのがポイントです。仕送り額としての目安は以下の通りです。

  • 生活費のみ(アルバイトさせる): 10万円
  • 生活費のみ(アルバイトさせない): 15万円

適正な仕送り額は各家庭の経済状況と学生の希望によって異なります。

ですが、あまりに高額な仕送りは生活水準を勘違いさせる可能性があるので注意しましょう

まとめ

手取り収入に応じた生活レベルを把握することは将来のために大切です。QGS(クォーターグリッドシステム)を活用して生活費の見直しを行い、生活費を抑えながら未来の安心のために貯蓄を意識しましょう。

収入が少なくても適切なバランスを意識することで将来に備えた資産形成はできます。収入が高い場合でも計画的に貯蓄を行い、無駄のない支出を心がけましょう。

さらに関連動画「《時間とお金どっちが大切?》若さの価値、正しく理解できてますか?【きになるマネーセンス465】」では、若い時の時間とお金の価値について解説しています。将来の安定や幸福のために若さを活用したい方はぜひ参考にしてみてください。