「自由に暮らしたい」
「お金のことを気にしたくない」
「早く退職して残りの人生を謳歌したい」
近年のFIREムーブメントの影響もあってか、上記のような考えを持つ方は増えてきました。
ただ、多くの方はFIREを達成するまでの具体的な道のりをイメージできていないのではないでしょうか。FIREを達成するための方法を考えなければ、あなたがこれからどのように行動したらいいのかわからないですよね。
そこで本記事では、FIREを達成するまでの道のりを大きく3つ紹介します。あなたにどの道が合っているのか記事を参考に選んでください。
FIREは経済的自立と早期退職を目指す生き方
FIREとは「Financial Independence Retire Early(ファイナンシャル インディペンデンス リタイア アーリー)」の頭文字をとった造語のことです。
- Financial Independence=経済的自立
- Retire Early=早期退職
経済的自立とは、働かなくても生活費をまかなえる収入がある状態。つまり、資産収入や年金収入が生活費(支出)を超えている状態をファイナンシャルインディペンデンスと呼びます。
経済的に自立ができれば、仕事を辞めたり、働く時間を減らしたりするのを自由にできます。ボランティアや趣味など、自分が楽しいと感じることに時間を使ってみるのもいいでしょう。
要するに「お金の心配をしない経済的に自立した状態になり、できるだけ早く会社を退職して残りの人生を楽しみたい」という生き方がFIREです。
FIREの3パターンの目指し方
FIREを達成した未来の自分をイメージしてみると、なんだかワクワクしてくるのではないでしょうか。
ただ、未来を想像しているだけではFIREを達成できません。貯蓄や投資など、実際に資産を増やすための行動が大切です。
そこでマネーセンスカレッジでは、FIREを達成するまでの道のりを以下の3パターンに分けてみました。
- てくてくFIRE
- ダッシュFIRE
- 弾丸FIRE
それぞれの目指し方は、行動の仕方や目標とするリタイア時期が違います。そのため、3つの道のりをよく比較してあなたはどの道を歩みたいか選んでいきましょう。
てくてくFIRE
1つめの目指し方は、定年(65歳)と同時にリタイアできるようにゆっくりと時間をかけて資産を増やしていく道のりです。
マネーセンスカレッジでは「てくてくFIRE」と呼んでいます。
てくてくFIREは、現状の生活はそれほど切り詰めずに、会社員や個人事業主などで働きながら長期投資(全世界投資)によってコツコツと資産を増やしていくと達成できます。
時間はかかるかもしれませんが、より安全で確実にFIREを目指せる道のりです。
てくてくFIREを達成するため大切な項目は以下の2つ。
- 手取り収入の10%を投資に回して得る資産収入
- 定年後の年金収入
上記2つから得られる収入を掛け合わせることで、定年後のFIREが実現します。
ダッシュFIRE
2つめは、現役世代(40代や50代)の若い時期にFIREを目指す道のりです。マネーセンスカレッジでは「ダッシュFIRE」と名付けました。
ダッシュFIREは、てくてくFIREと同様に長期投資によって資産を増やし経済的自立と早期退職を目指します。
ただし、貯蓄率(貯蓄や投資に回すお金の比率)を手取り収入の50%~に上げるのがポイントです。
早くリタイアをすると定年を迎えるまで年金がありません。したがって、生活費のすべてを資産収入でおぎなう必要があります。
さらに、リタイアを早めると運用期間も短くなるため、長期投資の恩恵も少ないです。そのため副業をしたり、節約をしたりして、投資に回せるお金の比率を上げる必要があります。
貯蓄率を上げることで翌年の資産増加額が増え、その結果てくてくFIREよりも早く経済的自立を達成可能です。
弾丸FIRE
3つめの目指し方は、起業やトレード、個別株式の売買などによって資産を爆発的に増加させFIREを達成する道のりです。
マネーセンスカレッジでは「弾丸FIRE」と呼んでいます。
たとえば、起業して数年で年商数十億円の会社にしたり、トレードで年利回り200%を超える生活を何年も続けたりすると達成できるでしょう。
てくてくFIREやダッシュFIREは、基本的に現役世代(40代や50代)〜定年でFIREできる状態を目標にしています。
一方で弾丸FIREは、20代や30代などできるだけ年齢が若いときに達成するイメージです。起業やトレードなどはリスクもありますが、成功したら物凄い勢いで資産を増やせる可能性があります。
FIREを達成するためにあなたが目指す道のりは?
3つのパターンを紹介しましたが、あなたはどの道を歩んでいきたいでしょうか。おそらくまだ決めかねているでしょう。
そこでこの項目では、各道のりの特徴を踏まえながら、それぞれがどのような人におすすめなのか解説します。
FIREを達成するまでの過程も大切にしながら、あなたが歩む道のりを選んでいきましょう。
誰でも簡単に目指せる「てくてくFIRE」
てくてくFIREは、やるべきことをやれば誰にでも達成できる目指し方です。
そのため、万人におすすめしています。てくてくFIREを達成できる状態であれば、ダッシュFIREも夢ではありません。
てくてくFIREでは2つの項目が大切でしたが、本当に手取り収入の10%を積立投資に回すだけでいいのか不安ですよね。
では、例題として以下のような条件の方でてくてくFIREを達成できるのかシミュレーションしてみましょう。
- 25歳独身
- 手取り月収23万円
このような方が、収入の10%(2.3万円)を全世界投資で40年間積立投資を行った場合、65歳時点で3,410万円の資産になります。
3,410万円を100歳まで生きると過程して切り崩していくと、毎月の資産収入は17.4万円。
加えて、現役世代の月収に所得代替率37%(2019年財政検証:ケースⅥ)をかけて計算した年金収入が毎月8.5万円入ります。
つまり、現在25歳独身の方が収入の10%で長期投資を行い、年金も合わせると老後に毎月25.9万円の収入を得られるのです。
令和元年の家計調査によると、65歳以上の老後生活費の平均は以下のようになっています。
- 夫婦2人世帯(無職):27万929円
- 単身世帯(無職):15万1800円
※令和2年度はコロナ禍により支出が抑えられているので令和元年参照
平均生活費から考えても、単身世帯で老後に25.9万円の収入があるなら経済的に自立した状態といえます。
このように、手取り収入10%で全世界投資を行うだけで「てくてくFIRE」は達成可能です。
そのため、FIREを目指す方はまずてくてくFIREを達成できるように、家計を整えて投資を始めるのがおすすめです。
上記例に当てはまらない方は、下記の記事で年齢別や世帯別の資産シミュレーションを行なっています。ぜひこの記事も確認して「てくてくFIRE」が誰にでも達成できることを再確認してくださいね。
投資資金に余裕があるなら「ダッシュFIRE」
ダッシュFIREは、てくてくFIREの延長線上にある歩み方です。そのため、てくてくFIREを実行している方の中で、貯蓄率を上げても生活に支障がない場合はおすすめできます。
では、貯蓄率はどうやって上げたらいいのでしょうか。
貯蓄率を上げるためには、お金の公式に当てはめて考えることが大切です。
お金の公式
(収入-支出)+(資産×利回り)=翌年の資産増加額
要するに、翌年の資産増加額は「収入から支出を引いて余ったお金」と「資産運用によって得られたお金」を足すことで決まるということです。
お金の公式をもとに考えると、貯蓄率を上げるためには左側の項目が重要です。
なぜなら、右側の項目のうち、資産を爆発的に増やしたり、利回りを上げたりするには起業やトレード、個別株式投資などを行う必要があります。つまり、投資初心者には難易度が高い方法ばかりなのです。
一方で収入を上げたり、支出を減らしたりするのは行動さえできれば誰でも実施できますよね。
たとえば、動画編集やライターなどの副業を行えば収入を上げられます。固定費(保険や家賃)や変動費(光熱費や食費)などを見直すことで、支出も減らせるでしょう。
このように実行しやすい左側の項目に注力できれば、貯蓄や投資に回すお金を増やせます。
ただし、貯蓄率を上げる過程であなたの「幸せ」や「豊かさ」を失わないようにしましょう。
過度に好きな物を我慢して支出を減らしたり、寝る間を惜しんで働き収入をあげたりしてまで、ダッシュFIREを目指すのはおすすめできません。
なぜなら、たとえ同じ体験だったとしても、20代で感じるものと50代で感じるものは全く違います。年齢が若いときにこそ、お金をかけてでも経験すべきことがたくさんあるのです。
そのため、まずは「幸せ」や「豊かさ」を感じられる状態を優先しましょう。それでもお金に余裕がある場合は、貯蓄率を上げてダッシュFIREを目指すのがおすすめです。
ダッシュFIREを実行するための具体的なステップを下記の記事で解説しています。ダッシュFIREを目指してみたい方は、ぜひこちらの記事もチェックしてください。
覚悟がある方のみにおすすめ「弾丸FIRE」
弾丸FIREは、全員におすすめできる目指し方ではありません。起業やトレードによってFIREを目指すのは難易度が高いため、本当に覚悟がある方のみ歩める道のりです。
たとえば、トレードで弾丸FIREを目指す場合、まず1年間は自分のマーケットと向き合わなければなりません。
その後、サラリーマントレーダーであれば年利回り46%が目標。専業トレーダーなら、年利回り200%を目指さなければ全世界投資とは釣り合いが取れません。
全世界投資は、最初の設定さえしてしまえば残りの運用にかける労力は少ないです。
しかし、トレードは毎日相場を確認してタイミングを伺い、売買を繰り返します。この作業を、FIREできる金額が稼げるまで何年も続けなければなりません。
それだけの労力をかけるため、年利回り10%や15%程度では全世界投資と同じ土俵には立てないのです。
起業も同じで、軌道に乗るまでは遊ぶ時間や寝る時間を削って仕事に当てる必要があります。それほどの覚悟がなければ、FIREを達成するのは難しいでしょう。
このようにトレードや起業などで資産を増やしていく道のりは、誰でも達成できるわけではありません。
そのため、覚悟を持って実行する気持ちや行動力がある方のみ目指してください。
FIREは誰でも達成できる身近なもの
今回は、FIREを達成するまでの道のりを3パターン紹介しました。
3つの道のりから、あなたはどの道を歩んでいきたいでしょうか。
どの道を選んだとしても、決して間違いではありません。ただ、道を歩む途中であなたの「幸せ」や「豊かさ」をおそろかにしない選択をするのがおすすめです。お金ばかり求めていては幸せは離れていきますし、幸せを追求しすぎても普段の生活が豊かではなくなります。幸せや豊かさを両方享受できるような人生をマネーセンスカレッジはおすすめします。
FIREは、誰でも目指せる生き方です。ぜひ今回の記事を参考に、経済的自立と早期退職を実現するための準備を始めていきましょう。
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