「11月までに動くべし!」2025年にNISA口座を変更する方法!おすすめ口座はこれだ
毎年恒例のNISA金融機関変更ができる時期がやってきました。この記事では、NISA口座を別の金融機関に変更したい方向けに、その手続き方法を詳しく解説していきます。
この記事が公開されるのは10月の頭頃ですが、手続きは早めに開始することをお勧めします。今年は昨年までと比べて手続きが大幅に便利になりましたので、その点も含めて解説していきます。
NISA制度のおさらい(1:04)
2024年から新しいNISA制度がスタートしています。最大の投資枠は生涯投資枠として1800万円まで投資できるようになりました。
年間の投資枠は360万円で、その内訳は以下の通りです。成長投資枠として240万円があり、こちらは様々な商品を購入できます。そして積立投資枠として120万円があり、こちらは積立で購入できる枠となっています。
NISAを開設できるのは、その年の1月1日時点で18歳になっている日本居住者で、1人1口座のみ開設することができます。
今回の記事は、すでにNISA口座を作っていたものの、別の金融機関に変更したいという方を対象としています。よくある質問ですが、金融機関を変更しても、今まで運用しているものはそのまま継続して運用することが可能です。
旧NISA制度で口座を作っていた方も、自動的に新NISA口座が開設されていますので、これから仕切り直して別の金融機関で運用を開始したいという方にも参考になる内容です。
推奨する証券会社はSBI証券です。国内最大手のネット証券であり、23年間にわたって投資教育を継続してきた中で、唯一ずっと推奨している証券会社となります。
SBI証券の魅力は、まず手数料が無料である点です。投資信託についても手数料無料を打ち出しており、一部を除いてほぼ全額還元しています。特に投資信託を保有している方は、毎年もらえる投信マイレージという制度で手数料が還付されるため、日本国内で最も安く投資信託を保有し続けられる証券会社といっても過言ではありません。
長期投資を考えると、これから長い期間投資をしていくことになります。手数料も決して馬鹿にならない金額になりますので、SBI証券をお勧めしています。
今回の内容はSBI証券以外でも基本的には同じですが、金融機関によって多少異なる部分がありますので、SBI証券以外で変更を考えている方は、それぞれの金融機関の表示もチェックしてください。
金融機関変更のタイミング(4:16)
金融機関変更のタイミングは非常に重要です。現在は2025年10月になっていますので、10月から12月までの間は変更受付を行っていますが、すぐには変更されず、翌年の2026年分として変更の申し込みができる期間になります。
毎年、1月から9月と10月から12月で区分が分かれています。10月から12月までの間は翌年の分、そして翌年に入って1月から9月までは当年分の受付となり、また10月になると翌年分という形で繰り返されます。
ただし、ここで注意が必要です。1月から9月と説明していますが、一部の金融機関では8月末までとなっているところもあります。楽天証券などがそうで、事務手続きの都合上、早めに締め切ってしまうケースがあります。一部の金融機関では6月末まで受付というところもあります。
そのため、9月中のNISA変更申し込みができない金融機関もあることを覚えておいてください。10月から12月まで申し込みは可能ですが、年末になればなるほど混雑しますので、申し込みはできているものの間に合わない、あるいは来年1月1日からの投資に間に合わないという可能性があります。
この動画を見た方で、10月1日以降できるだけ早く、変更予定のある方は手続きを開始することをお勧めします。
昨年までは手続きがWebで完結できませんでしたが、今年からWebで完結するようになりました。金融庁への要望が実を結び、昨年の税制改正大綱の要望に盛り込まれた結果、Webだけで完結するようになったのです。
金融機関変更のステップ(6:27)
手続きは3つのステップに分かれています。
まず1つ目は、変更前の金融機関に変更手続きを依頼します。
2つ目は、変更先の証券会社で必要情報を入力し、本人確認書類を提出します。これはWebで可能です。
3つ目は、待っていれば自動的に金融機関変更が完了したという通知が来ます。
①変更前の金融機関へ金融機関変更のお手続き(7:10)
NISA口座を変更したい方は全員、変更前の金融機関で変更手続きを行う必要があります。
ここで重要な書類を取得する必要があります。それは「勘定廃止通知書」もしくは「非課税口座廃止通知書」です。
多くの方は勘定廃止通知書で問題ありません。非課税口座廃止通知書は、変更前の金融機関でのNISAを全部廃止してなくし、新しいところに乗り換える場合に使用します。
すでにNISA口座内で何かしら運用されている方が非課税口座廃止通知書を請求してしまうと、運用中の資産が全て特定口座または一般口座に移管されてしまうので注意が必要です。ですので、多くの方は勘定廃止通知書を請求してください。
この書類を受け取るまでに何営業日かかかってしまいますので、これも早く手続きをした方がいい理由の一つです。書類は郵送でもらうか、電子メールでもらう形になりますので、Webで完結したい方はメールで受け取ることをお勧めします。書類でもらった場合でもPDF化すれば使用できますが、PDF化する手間やコストを考えると、電子データでもらう方がよいでしょう。
②SBI証券で必要な情報の入力と本人確認書類の提出(8:22)
ステップ2では、SBI証券での手続きになります。まずSBI証券の総合口座を持っているか持っていないかが聞かれますので、それぞれの状況に合わせて選択してください。
持っていない方は、SBI証券の総合口座も同時に開設する形になります。すでに持っている方は、既存の総合口座にNISA口座が新しく加わる形になります。
必要な書類としては、ステップ1で変更前の金融機関から受け取った書類または電子メールを使用します。もう一つは、本人確認書類が必要になります。マイナンバーが未登録の方、もしくは新しく口座を作る方はマイナンバーが確認できる書類も必要です。通知カードまたは個人番号カードのどちらも使用することができます。
Webで全て完結できますが、不安な方や難しいという方は郵送でも可能です。郵送の場合は、本人確認書類を郵送すれば、それ以上の提出は必要ありませんので、スマートフォンなどの操作が難しい方は郵送を選ばれるとよいでしょう。ただし、郵送の場合は時間がかかります。
③金融機関変更完了(9:36)
金融機関の変更完了通知が届きます。NISAは非課税口座でもあり、1人1口座しか持てないものですので、税務署で審査を行う形になります。そのため、多少時間がかかります。
審査が完了すると、Webサイトで通知されますので、重要なお知らせなどで確認してください。
金融機関がわからない場合(10:08)
以前にNISA口座を開設したものの、どの金融機関で開設したか分からないという方が実際にいらっしゃいます。これは意外と多いケースです。
NISA制度が始まった当初、旧NISAの頃には口座開設キャンペーンがあったり、まとまったお金があって銀行に行った際に、口座を同時に開設すればプレゼントがもらえるといった勧誘で開設したものの、どこの金融機関か忘れてしまったという方がいます。
そのような場合の対処法を説明します。まず、心当たりのある金融機関に電話確認をするのが早い方法です。これから説明する方法でもできますが、電話確認の方が手っ取り早く、分かればその金融機関から勘定廃止通知書をもらえばよいだけです。自分で取引していそうなところに確認してみてください。
それでも分からない場合は、税務署に対して確認依頼書を提出する方法があります。正式名称は「非課税口座の開設先金融機関等に関する確認依頼書」です。確認できるのは本人か法定代理人のみです。
これは税務署に対して行うもので、窓口に行っても提出できますし、郵送でも提出できます。本人確認書類が必要になります。運転免許証や健康保険証などです。郵送の場合は、これらのコピーと住民票の写し、法定代理人の方が行う場合は法定代理人の書類も必要になります。
郵送先は所轄の税務署長です。本人の住んでいる住所地を管轄する税務署長に対して提出します。窓口または郵送というオフラインでの提出になりますが、オンラインでも可能です。e-Taxを使えば提出できますが、まずマイナポータルとの連携が必要になります。
そちらでも確認することができ、PDFも用意されていますが、e-Taxは非常に使いづらく、週末にはシステムメンテナンスでアクセスできないことが多いため、お勧めは窓口または郵送です。
依頼書を提出すると、税務署が調べて金融機関に通知が行きます。そして金融機関から本人に対して「口座があります」という通知が来ます。税務署から直接回答が来るわけではないので注意してください。
金融機関からの連絡は電話で来る場合もあります。その場合は知らない電話番号からかかってきますし、出ない方が多いと思いますが、そういう着信がある可能性があることを留意しておいてください。
積立設定などが残っていると金融機関変更の手続きができませんので、そういったものを全て解除していただく必要があります。口座はそのまま残して非課税で運用を続けることもできますが、全て解約して持ってきたい場合は、実際に売却したり、特定口座や一般口座に払い出す形になります。
この時点でかなり手続きに時間がかかりますので、12月は本当に間に合わない可能性があります。どこか分からない、忘れたという方は、10月中、もしくは11月でもできるだけ早めに手続きを開始していただきたいと思います。
まとめ(14:32)
NISAは早期スタートがお勧めです。実際に投資を開始した方が口を揃えておっしゃるのは、早く始めていたにも関わらず「もっと早くに始めればよかった」ということです。ですので、思い立ったその日から行動してほしいと思います。
投資は怖いものでもありますし、必ず増えるものでもありません。しかし、できるだけ再現性の高い方法として、誰でもできる長期投資、資産分散、時間分散を取り入れた方法で安定的に運用する方法があります。
確かに元本割れしてしまうかもしれませんし、思ったように増えなかったということもあるかもしれません。実際に様々なショックを受けてガクンと下がってしまい、ドキドキすることもあるかもしれませんが、長期的に見れば右肩上がりになっていたという過去があり、歴史的にそう言える投資方法を紹介しています。
そういったものに興味があれば、できるだけ早く手続きをして第一歩を踏み出していただきたいと思います。
今年の10月以降12月までに手続きが完了すると、2026年1月1日から新しいNISA口座でスタートすることができます。SBI証券をお勧めしていますので、来年の1月1日からSBI証券で運用を開始することができます。できるだけ早い手続きをして、できるだけ早く投資が開始できるようにしていただければと思います。
またこちらの動画「【2025年最新版】NISAで失敗したくない人必見!住信SBIネット銀行 vs SBI新生銀行 徹底比較」では、SBI証券と連携する銀行はどこがいいか解説していますので、迷われた方はぜひご覧ください。