ロボアド×新NISAの実力は?対応状況と注意点を解説!

ロボアドバイザーが新NISAの対応を進めていますが本当に使う価値があるのでしょうか?

この記事では新NISA対応のロボアドバイザーの現状、メリット・デメリット、主要サービスの比較、そしてロボアドバイザーを使うべきかどうかを詳しく解説します。投資初心者から経験者まで新NISAを最大限に活用するためのヒントをお届けします。

キーポイント

新NISA対応のロボアドバイザーの現状 (00:01:13)

多くの投資サービスが新NISA対応を進めていますがロボアドバイザーは完全に適応できているのでしょうか?

新NISAの枠組みでは投資対象が厳格に制限されています。特に成長投資枠とつみたて投資枠の区分がありロボアドバイザーが利用するETFや個別商品が必ずしも新NISAの対象商品になるわけではありません。そのためロボアドバイザーの運用アルゴリズムの一部が機能しないケースもあるのです。

アセットアロケーション運用を採用しているロボアドバイザーの場合、上記に加えリバランス実行のための売買に対応する必要性や特定口座と新NISA口座をシフトする機能の必要性なども出てきます。このような課題に各社が対応できているかが重要です。

ロボアドバイザーは投資家に代わって資産配分を自動で最適化するサービスですが、新NISAの枠内で完全運用できるサービスはまだ少数派です。そのため利用する際は各社の対応状況を慎重に確認する必要があります。

ロボアドバイザーのメリットとデメリット (00:04:09)

ロボアドバイザーの最大の魅力は「完全お任せ運用」です。投資の知識がなくても資金を預けるだけで自動的に分散投資を行いリバランスまでしてくれるため手間をかけずに資産形成を進められます。また新NISAの税制優遇を活かして運用することでより効率的な資産運用が可能になると期待されています。

しかしその一方でデメリットも無視できません。まず投資先が不透明になりやすい点です。ロボアドバイザーはアルゴリズムを駆使して資産配分を決めますが、具体的にどの銘柄に投資されるのかが不明瞭なケースが多く運用方針を完全に把握できず、また把握しようとしなくなるでしょう。そのため責任転嫁をしやすくなるというリスクが発生します。

次に将来の市場動向をロボアドバイザーが予測できるわけではないという点も理解しておくべきです。ロボアドバイザーは過去のデータを基にリスク管理を行いますが、将来の相場を完全に予測することは不可能だということをきちんと頭に入れておくべきでしょう。

さらに運用会社の実態が不明瞭な場合がある点もデメリットとして挙げられます。大手のロボアドバイザーサービスは上場企業が運営しているため一定の透明性が確保されているものの小規模な運用会社が提供するサービスでは財務状況や運営方針が十分に開示されていないケースもあります。そのため、利用するロボアドバイザーの信頼性をしっかりと見極めることが重要です。

最後に新NISAの枠内で完全な運用ができるロボアドバイザーは限られている点も課題です。一部のロボアドバイザーは新NISAに対応していると宣伝していますが実際には全ての運用がNISA口座内で完結するわけではなく、特定口座との併用が前提になっているものも多くなっています。特に海外ETFを活用するロボアドバイザーは新NISAの制約を受けるため運用の自由度が低くなる傾向があります。

主要ロボアドバイザーの新NISA対応状況 (00:07:46)

現在、新NISAに対応しているロボアドバイザーは限られています。WealthNaviやTHEOなどの大手ロボアドバイザーは新NISA枠内での完全運用が難しく一部対応にとどまっているのが現状です。特にETFや海外ETFを利用するロボアドバイザーは日本の新NISA制度の制約を受けやすく適用範囲が限られるのが現状といえるでしょう。

一方でSUSTENというロボアドバイザーは新NISAの枠内で完結する運用を提供しています。ただし成功報酬型の手数料が発生するため最終的にコストが高くなる可能性がある点には注意が必要です。

SBIラップや楽ラップなどのファンドラップ型ロボアドバイザーも存在しますが現時点では新NISAには対応していません。これらのサービスは独自の運用戦略を採用しているため今後の対応が期待されます。

ロボアドバイザーと全世界投資の比較 (00:16:11)

ロボアドバイザーと比較した際の全世界投資のメリットは手数料の安さと透明性の高さにあります。全世界投資では自分で投資対象を選び新NISAの枠を最大限活用できるでしょう。さらにロボアドバイザーのような1%前後の手数料がかからないため長期的に見れば大きなコスト削減につながります。

また全世界投資は知識を身につけながら運用できる点も魅力です。ロボアドバイザーに頼ると投資の知識が身につかず市場の変化に対応できなくなるリスクがあります。一方で全世界投資なら自分で運用の判断ができるようになり将来的な資産形成の選択肢が広がります。

まとめ

ロボアドバイザーは手軽で便利な一方、投資先の不透明性や新NISAへの非対応がデメリットとなります。新NISAに完全対応したロボアドバイザーは少なく現状では選択肢が限られています。

一方で全世界投資は手数料が安く透明性が高いため、新NISAを最大限活用するにはより適した選択肢と言えるでしょう。投資初心者こそ知識を身につけながら資産運用を進めることが重要です。

最適な投資方法を選び新NISAを最大限に活用しましょう!

またこちらの動画「新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠はどちらを使ったらいいの?」では、新NISAの2つの投資枠をどう使えばいいかを解説していますのでぜひ参考にしてみてください。