新NISA完全ガイド:複数口座で得する人、損する人とは?
新しいNISA制度が2024年から本格的にスタートしました。
この制度は非課税枠を活用して資産形成を行いたい人々にとって、大きなメリットを提供します。
しかし「複数のNISA口座を作ることは可能なのか?」や「そのメリットとデメリットは何か?」といった疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、新NISAの仕組みをわかりやすく解説しつつ複数口座のメリットや注意点、さらに初心者でも失敗しない運用方法を具体的にご紹介します。
キーポイント
複数口座は可能?新NISAの仕組みを深掘り (00:01:40)
NISA口座は成人1人に対して1口座しか作れないように思われますが、実際には2025年からは複数口座を運用することが可能です。
- 金融機関の変更で複数口座が実現
同じ年内では1つの金融機関でしかNISA口座を開設できませんが、翌年に別の金融機関に変更することで、結果的に複数の口座を保有する形になります。 - 非課税枠は増えない
複数口座を持つことで年間360万円や生涯1800万円の非課税枠が増えることはありません。これらはあくまで合算で管理されます。
複数口座を作る3つのメリット (00:03:50)
複数口座を作ることには以下のような3つのメリットがあります。
一つ目は、直販系の投資信託を購入できるという点です。
直販系の投資信託は特定の金融機関でしか取り扱いがない場合があります。複数口座を持つことでこうした商品にも非課税枠を活用できるようになります。
二つ目は、ロボアドバイザーを活用できるということ。
ロボアドバイザー(例:ウェルスナビ、テオ、ロボプロ)をNISA口座で運用する場合、別の口座を持つことで対応が可能になります。
最後に、投資家保護基金を分散活用できるという点です。
証券会社が倒産した場合でも、投資家保護基金によって1000万円まで補償されます。複数口座を持つことによってこの補償額を分散して利用できます。
複数口座運用のデメリットと注意点 (00:12:15)
一方で、複数口座を持つことにも3つのデメリットがあります。
まず一つ目は、管理が煩雑になるという点です。
複数口座を管理するにはそれぞれの投資状況を把握する手間がかかります。初心者には特に負担が大きいでしょう。
次に手続きが面倒だということです。
金融機関を変更する際の手続きは煩雑で継続的な運用が難しくなる可能性があります。
最後に、 相続や老後管理が困難という点。
口座が分散していると相続時や高齢化による管理能力の低下時に資産の整理が大変になります。
マネーセンスカレッジの推奨する運用法とは (00:14:15)
マネーセンスカレッジではシンプルで継続しやすい運用方法を推奨しています。
よって複数口座の保有はおすすめしません。
一つの口座でアセットバランスを整える方が資産全体を効率よく運用できます。
また長期間保有する場合は信頼できる証券会社に絞るのがよいでしょう。
まとめ
新NISA制度は、資産運用を考える全ての人にとって大きな可能性を提供します。
しかし複数口座を運用する際にはメリットとデメリットをしっかりと理解し、自分の投資スタイルに合った方法を選ぶことが重要です。
マネーセンスカレッジではシンプルで継続可能な投資スタイルを推奨しています。
長期的な視点での資産形成を目指して適切な運用を心がけましょう。
下記の関連動画「新NISAの成長投資枠とつみたて投資枠はどちらを使ったらいいの?【きになるマネーセンス618」では、新NISA初心者向けに、成長投資枠とつみたて投資枠のどちらを重視すべきかについての考え方をわかりやすく解説しています。
これから新NISAを本格的に始めようとお考えの方はぜひ参考にしてください。