SBI・Vシリーズ徹底解説!低コストインデックスファンドの活用法
今回は超低コストで注目を集めている「SBI・Vシリーズ・インデックス・ファンド」を詳しく解説します。
楽天バンガードシリーズとの比較も交えてメリットとデメリット、ファンドの特徴を理解できます。ぜひあなたの投資戦略に照らし合わせて、ファンド選びの参考にしてください。
キーポイント
超低コストのSBI・Vシリーズの概要 (00:02:00)
SBI・Vシリーズは、低コストで米国市場や全米株式、さらには米国高配当株式などのインデックスファンドを提供するSBI証券の商品です。Vシリーズは主にETF(上場投資信託)を利用した運用により、信託報酬手数料を極めて低く抑えています。
Vシリーズにはさまざまな種類がありますが、今回取り上げているのは以下の3種類のファンドです。
SBI全世界株式インデックスファンド (00:10:27)
SBI証券にはVシリーズ以外にも楽天証券の牙城を崩している商品があります。『SBI全世界株式インデックスファンド「愛称:雪だるま(全世界株式)」』です。
世界中の株式市場に分散投資する商品で、地域や国に偏りのない投資が特徴です。
SBI・Vシリーズの全米株式インデックスファンドは米国市場のみに投資するため、全世界へ投資するファンドとは異なります。
全世界に投資することで、米国市場だけでなく新興国の成長も取り込めるという利点がありますが、信託報酬がやや高くなる傾向にあります。
またリバランスできないということもデメリットと言えるでしょう。
SBI・Vシリーズと楽天バンガードとの比較 (00:12:16)
SBI・Vシリーズと類似する商品として楽天証券のバンガードシリーズがあります。
2つを比べるとSBI・Vシリーズが後発であるためコスト面で優れています。後発のメリットとして、先行商品の運用実績や市場のニーズを十分に分析したうえで、より効率的な運用手法や最新の技術を取り入れることで手数料などを抑えることが可能です。
例として、上述した3つの商品と類似する楽天証券の商品の実質信託報酬手数料を比較しました。
SBI・Vシリーズや雪だるまシリーズの実質信託報酬手数料は、楽天・バンガード・シリーズと比較して半分程度です。コスト意識の高い投資家にはSBI・Vシリーズは非常に魅力的な選択肢となっています。
実質信託報酬手数料が安い理由は、SBI・Vシリーズはファンドの中でETFに投資することで運用にかかる費用を抑えています。
ただし、配当金を重視する場合は注意してください。SBI・Vシリーズ、楽天バンガードシリーズともにファンドによっては一部のETFを活用しているため、ファンド内での配当金再投資が行われる場合があります。
毎月の配当金を受け取りたいと考える人は、ファンド選びの際に考慮しなければいけません。
一方、長期投資をする上では配当金再投資によって税金が発生しないため、複利効果を最大限に活用できるというメリットとなります。
信託報酬手数料の見方を詳しく知りたい方には、以下の記事がおすすめです。
マネーセンスカレッジが取り得ない理由(00:19:23)
SBI・Vシリーズは長期的な資産形成に適した低コストのインデックスファンドですが、マネーセンスカレッジでは取り柄ない商品になります。
全米株式を中心に投資するような「特定の地域に偏った運用」をおすすめしていないためです。アメリカのみではなく全世界に分散投資することが重要だと考えています。
全世界に分散した場合、特定の地域のリスクを軽減できるため、より安定した資産形成が期待できます。
資産形成において重要なのは、アセットアロケーション(資産配分)を考えた分散投資です。アメリカ株式だけに偏らず、先進国株式、新興国株式、日本株式、債券やREITもポートフォリオにすることで、マーケットの変動に対して安定したパフォーマンスが期待できます。
まとめ
SBI・Vシリーズ・インデックス・ファンドは、特に低コストで米国市場に投資したい投資家にとって有力な候補となるかもしれません。
しかし、投資戦略や目的に合わせて、全世界投資や新興国株式も含めた分散投資をおすすめします。
コストとリバランスも考慮して、これらのファンドを賢く活用しながら運用方法を確かなものにしていきましょう。
マネーセンスカレッジのおすすめしている全世界投資・アセットアロケーションが実際にどのような割合なのか、以下の動画で詳しく解説しています。こちらも一緒に活用してください。