資産分散の真実:S&P500とオルカンを両方持つメリット・デメリット

投資の世界は常に進化し続けています。特にS&P500とオルカン(全世界株式)のような主要インデックスは、多くの投資家にとって魅力的な選択肢の一つとなっています。

しかし、これらをどのように組み合わせて投資するかについては、さまざまな意見が飛び交っています。

この動画では、S&P500とオルカンの両方持ちに欠けている視点について解説します。

キーポイント

S&P500とオルカンの両方持ちの検討 (00:00:00)

前回の動画では、S&P500とオルカンの両方に投資することの分散効果について議論しました。その結論は、両方持つことでリスクは下がらないが、リターンは確実に下がるというものでした。

S&P500はアメリカの主要企業500社を対象としたインデックスであり、オルカンは全世界の株式市場を対象としています。これらを両方持ってしまうと、株式だけに資産分散を行なっているので本来期待される分散効果が得られないのです。

しかし、この結論に対して視聴者から多くのコメントが寄せられました。多くの視聴者は、将来どちらのリターンが大きいかわからないため、両方に投資をして後悔することを避けたいと考えていることがわかりました。

また、資産の分散が目的ではなく、心理的な安心感を得るために両方持つという意見もありました。

前回の動画はこちらからご視聴ください。

S&P500とオルカン両方持ちは分散効果がほとんどない (00:16:00)

S&P500とオルカンを両方持っている方の心理は、アメリカ経済を信じつつも、絶対ではないと考えています。オルカンも保有することでリスクを分散し、リターンが多少下がっても安心感を得たいという考えがあるのではないでしょうか。

ただ、S&P500とオルカンの分散効果はほとんどありません。S&P500とオルカンは10年間のスパンで相関係数が0.97と高く、分散効果はほとんどないことが確認できます。

ただし、視聴者の心理的な安心感を考慮すると、両方持つことは一つの選択肢として有効であると考えられます。

アセットアロケーションの意義 (02:19:00)

分散効果をきちんと確保するためには、S&P500とオルカンに加えて、日本株や債券もポートフォリオに組み込むことをおすすめしています。これにより、分散効果を最大限に引き出し、リスクをより効果的に管理することが可能です。

マネーセンスカレッジが推奨する投資方法「全世界投資」は、リスクを分散しつつリターンを最大化するための効果的な方法です。特に、初心者にとっては株式だけでなく債券やリート・金などの資産も含めた分散投資が推奨されます。これにより、リスクを分散しつつ安定したリターンを期待することができます。

S&P500とオルカンを両方持っているけど不安な方は全世界投資という選択肢があることも頭に入れておいてほしいです。

長期投資のメリット (12:09:00)

長期投資のメリットは、時間を味方にしてリスクを分散し、リターンを最大化することにあります。株式市場は短期的には変動が激しいものの、長期的には成長し続ける傾向があります。これにより、長期的な投資は安定したリターンを期待することができます。

投資戦略の決定には、自分自身のリスク許容度や投資目標を考慮することが重要です。S&P500やオルカン、全世界投資のどれを選ぶにせよ、自分自身の投資戦略に合った方法を選ぶことが大切です。

まとめ

S&P500とオルカンの両方持ちについての視聴者の意見を基に、新たな視点で検討しました。資産分散の重要性や長期投資のメリットを考慮すると、全世界投資はリスクを分散しつつ安定したリターンを期待するための効果的な方法です。

ただ、S&P500とオルカンの両方持ちが絶対にダメというわけではありません。心理的に安心できるのであればそのまま継続して運用を行なってください。投資はすべて自己責任です。

少しでも不安や疑問点がある方は、自分自身の投資戦略を見直し、全世界投資のような分散効果の高い選択肢を検討しましょう。投資初心者の方は全世界投資の方法を学び、リスクを分散したポートフォリオを構築することで、安心して投資を始めることができます。