借金を抱えていても投資はできる?返済と投資のバランス
意外にも借金をお持ちの方は多くいます。コロナ禍によるダメージにより借金をしたり、住宅ローン、新社会人になった途端に「奨学金」という借金を抱えたりしている方もいるでしょう。
2024年から新NISAが始まりましたが、借金を抱えている状態で投資をしても良いのでしょうか。この動画では、借金がある状態で投資について詳しく解説します。
キーポイント
借金がある状態では基本的に「返済」を優先する(00:00:22)
コロナ禍の影響で借金を抱えている人もいる中、株価が上昇しているため、借金があっても投資をするべきかが議論されています。
結論として、金利が安い住宅ローンや奨学金以外の借金を抱えている場合は返済を優先したほうが得策です。借金返済の経済効果は、返済額を金利で返済期間運用したのと同じだからです。
借金返済と資産形成の経済効果の比較(00:04:19)
「借金返済の経済効果は、返済額を金利で返済期間運用したのと同じ」と言われても、何のことかよくわからないでしょう。
たとえば、100万円の借金を年利10%で借りているとします。返済期間は残り5年間です。この時、繰上げ返済のようなイメージで10万円を一括返済した場合の経済効果はどうなるのでしょうか。
実は10万円を5年間、確定利回り10%で運用した場合の経済効果と同じになるのです。
一方、全世界投資の期待利回りは長期投資で5%程度です。したがって、借入金利が5%を超える借金は返済した方が得策になります。
借金の種類と返済の優先順位(00:10:16)
借金の種類にはさまざまなものがあります。
- 住宅ローン
- 奨学金
- 自動車ローン
- カードローン
- リボ払いなど
それぞれ金利水準が異なります。
返済の優先順位は、まず借金額が少ないものから返済し、借金の本数を減らしていきます。その上で、金利が高いものを優先的に返済していきましょう。現在の金利水準では2%を超える借金は早めに返済したほうが良いです。
借金返済の具体的な考え方は「資産形成のその前に!計画的かつ効率的な借金返済の考え方」で解説しています。借金の返し方に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
借金返済と生活防衛資金の確保(00:18:16)
借金返済と投資の両立のためには「生活防衛資金」を確保することが重要です。
生活防衛資金が確保できていない状態で繰り上げ返済をしてはいけません。バッファーとなるお金がない状態で一気に返済してしまうと、何かアクシデントがあった際に借金を繰り返してしまうためです。
借金返済と並行しながら生活防衛資金を貯めていきましょう。最低でも生活費3ヶ月分を貯めた上で、残りの資金を借金返済や投資に回すことをおすすめします。
生活防衛資金は、病気やリスクに備えるバッファーとして最優先で確保すべきものです。
まとめ
借金の返済と資産形成の経済効果を比較し、金利が高い借金は返済した方が得策です。借金の返済は、種類や金利水準に応じて返済の優先順位を決めて、徐々に返済していきましょう。
ただし、借金返済と投資の両立のためには「生活防衛資金」の確保が重要。借金を繰り返さないためにもバッファーとなるお金をきちんと確保してください。
金利が高い借金が返し終わったら、いよいよ資産形成がスタートできます。資産形成のはじめ方は有料会員サイト「チーム7%」の中でわかりやすく解説しています。興味がある方はぜひチェックしてくださいね。