SBI証券iDeCoで除外商品決定。11月11日までに設定変更が必要です。 

SBI証券のiDeCoで除外商品が決定し、設定変更が必要になるという話を受けて、今回は必要な手続きを解説します。

今年に入ってから、SBI証券のiDeCoセレクトプランでは商品の入れ替えが進められてきました。このたび、除外される商品と新しく追加される商品のすべてが出そろいました。2026年10月16日から設定ができるようになりますが、あらかじめ設定しておかないと面倒なことが起きます。SBI証券のiDeCoセレクトプランに加入している方は、この記事を参考に必要な手続きを済ませてください。

SBI証券iDeCoで除外商品決定(0:47)

SBI証券では、2026年8月7日付で商品入れ替えのお知らせが更新されています。2026年12月に予定されている制度改正に向けて、資産形成にふさわしい商品のラインナップを見直すという内容です。現在、新規で加入する方が選ぶのはセレクトプランです。かつてのオリジナルプランも運用商品は変わらないため、オリジナルプランで運用している方は、これを機にセレクトプランへ移るのも一案だと思います。オリジナルプランからセレクトプランへの移行には、金融機関変更と同じような手続きが必要になります。移行すれば、これまでの資産を引き継ぎながらセレクトプランに移れます。

今回はセレクトプランで現在積み立てている方を対象に、除外された商品と新しく追加された商品を見ていきます。

追加商品と除外商品について(1:57)

まず追加商品を振り返ります。いずれも承認され、人気のファンドや求められていたファンドが入ってきた印象です。遅すぎたと感じる面もありますが、NASDAQ100やFANG+といったテーマ型のファンドが加わります。成長株を厳選するファンドや、国内に限定した情報・エレクトロニクスのファンドも入りますが、信託報酬が高く、アクティブ運用になります。それでも、セクターを分けて投資したい、テーマ型を買いたいといった要望に応えた形でしょう。

バランス型ファンドとしては、DC ROBOPROファンドが追加されます。SBI証券で人気のファンドの一つで、AIがタクティカル・アセット・アロケーションを担い、毎月アセットアロケーションを大きく変えていく手法の商品です。これがiDeCoでも購入できるようになります。AIを使うという専門性が信託報酬に反映されているのか、やや高めだと感じます。それだけ収益を狙うということなのでしょう。ロボプロがアセットアロケーションを調整するのに合わせて、ファンドの中身も入れ替えてくれる商品です。

アセットアロケーションを自分で組んでいる方や、全世界投資を実践している方にとって、特に注目したいのは、SBI・iシェアーズ・ゴールドファンド(為替ヘッジなし)と、SBI新生DC定期(1年)の二つです。除外商品と合わせて見たほうが分かりやすいので、続けて除外商品に触れます。

除外されるのはアクティブファンドがほとんどです。ニューヨークダウに連動するファンドは人気がなかったようで、S&P500のほうが選ばれたということでしょう。ほかにも、全世界株式のファンド、バリュー株、中小型株のファンド、アジアフロンティアのファンドなどが対象です。国内株式として運用していたグロース系のファンドも除外されますが、成績を見るとやむを得ないと思います。

国内債券では、eMAXIS Slimの国内債券インデックスが除外されます。これは残念で、国内債券というアセットがなくなることになります。定期預金を代わりに組み入れることはできますが、残しておいてほしかったというのが本音です。日銀の利上げ局面が続いて金利が高止まりしている状況ですから、今後の定期的な見直しで再び採用してもらえればとは思います。ただ、実際に採用されるまでにはかなりのタイムラグがあるでしょうし、能動的に採用してくれるかどうかも分かりません。国内債券のインデックスファンドがなくなる点は覚えておいてください。

国際債券のインデックスでは、為替ヘッジありのものが除外されます。値動きが国内債券とほぼ同じになってしまうため人気がなかったのでしょう。これらに代わって入ってくるのが定期預金です。これまではあおぞらDC定期(1年)がありましたが、今回からSBI新生銀行の定期預金に切り替わります。iDeCoでは預金を集めたいSBI新生銀行が、ほぼ固定の状態で資金を預かれるため、この変更は自然な流れでしょう。

ゴールドファンドは除外一覧には載っていませんが、存続する予定です。これまで購入できたのは三菱UFJ純金ファンドで、純資産総額は大きいものの古いファンドのため信託報酬が高いのが難点でした。下げてくれればよいのですが、なかなか下がりません。そこに信託報酬の低いiシェアーズ・ゴールドが入ってきたことで、コストが大きく下がり、金を買いやすくなりました。以上が追加商品と除外商品の概要です。

今後のスケジュールについて(7:44)

スケジュールを確認します。8月下旬の手続きはすでに終わっており、次は2026年10月16日です。この日が除外日となり、除外商品の新規購入が停止されます。同日に、追加が確定した商品がラインナップに加わります。10月16日以降は設定の変更が可能になります。まだ買い付けが始まる前ですので、今のうちに設定を済ませておいてほしいというご案内です。

除外商品の取り扱いについて(8:24)

10月16日の除外日以降の取り扱いを整理します。

最初に強調しておきたいのは、すでに保有している除外商品は、除外日以降も継続して保有できるという点です。強制的に現金化されることはありません。除外商品を持っているがどうなるのかという質問をよくいただくので、あらためてお伝えしておきます。そのまま持ち続けたい方は、何もしなくて問題ありません。

次に、除外対象商品から別の商品への預け替え、つまりスイッチングは、除外日以降も可能です。持ち続けることも、新しい商品へ乗り換えることも自由です。たとえば金ファンドは、iシェアーズ・ゴールドへ乗り換える方が多いのではないでしょうか。スイッチングなら一度の操作で済み、手間もかかりません。

三つ目が注意点です。除外日以降は、除外商品の新規購入ができなくなります。iDeCoでは、購入する商品とその割合をあらかじめ指定しておき、掛金が入金されると、その割合に応じて自動的に購入される仕組みです。設定を変えないまま除外商品を指定し続けると、その分は購入できず、未指定の資産として預り金の状態になります。何も買われないまま投資がされず、現金のまま置かれ、利息もつきません。本来買いたかった商品が買えないままになるのはもったいないので、配分の変更が必要です。

10月16日からは、既存の商品に加えて追加商品も選べるようになります。購入できなくなった商品に割り当てていた割合は、ほかの商品に置き換えて指定し直してください。次回の掛金を除外商品に配分しないようにするには、11月11日までに変更する必要があります。

また、移換金がある方、たとえば入社時の設定や、ほかの制度からポータビリティでiDeCoにお金を移す場合は、移換金の配分指定の変更期限が入金日の前日までとなります。入金日は直前にならないと分からないため、該当する方はできるだけ早めに設定を変更しておいてください。

よくある質問(12:09)

SBI証券のサイトによくある質問がまとまっていますので、順に見ていきます。

まず、除外日以降に除外運用商品を保有したり売却したりできるのかという質問です。引き続き保有できますし、スイッチングで売却することもできます。ただし、売却といっても現金が手元に来るわけではありません。iDeCoは、60歳以降に受け取りを開始しない限り手元に引き出せない口座です。スイッチングによって、持っていた除外商品を売却し、別の新しい商品を購入することになります。

次に、掛金の配分先に除外運用商品を選んでいて、配分設定を変更しなかった場合はどうなるのかという質問です。除外商品に割り当てられていた配分は、除外日以降は未指定になります。除外日以降に拠出される掛金のうち、未指定の割合に相当する金額は、現金のまま未指図の資産として管理されます。加入者サイトにログインして掛金の配分割合の画面を見れば、その状態が確認できます。

三つ目は、除外日以降に拠出される掛金が現金のまま未指図資産にならないようにするには、いつまでに何をすればよいのかという質問で、これがこの記事の主題です。2026年11月11日までに、掛金の配分割合を変更してください。変更が済めば、除外による未指図資産は発生しません。除外日は2026年10月16日ですので、除外日以降に初めて到来する買付日は11月12日です。その前日の11月11日が期限になります。次の掛金が入って購入される日が11月12日なので、その前日までに配分割合を変更してほしいというご案内です。

四つ目は、配分先に除外運用商品を指定しているかどうかをどう確認するのかという質問です。加入者サイトにログインし、掛金配分割合、または移換金等の配分割合の画面で現在の配分割合を確認します。運用商品名の左上に、除外確定を示す星マークの表示があれば、除外運用商品を配分指定中ですので変更が必要です。すでに10月16日を過ぎていますので、商品タイプの欄に未指定という項目が加わっているはずです。そこに割合が入っている方は、除外商品を指定したまま変更していない状態です。その割合を、10月16日以降に購入できる商品へ割り当て直してください。

五つ目は、配分設定の変更方法です。加入者サイトの掛金の配分割合、または移換金等の配分割合の画面で、希望の配分に変更します。通常の変更手順と同じです。商品が変わりましたので、商品ごとに好みの割合へ変更すればよいでしょう。

未指定になっている場合は、除外日以降でも変更が可能です。分かりにくいのは、除外日以降に掛金の配分割合だけを変更した場合の扱いです。SBIの運用管理機関であるSBIベネフィット・システムズの画面には、配分割合を設定できる項目が二つあります。一つは掛金の配分割合、もう一つは移換金等の配分割合です。移換金の予定がなければ、掛金の配分割合を変更するだけで、未指図資産もできず普通に運用できます。ところが、移換金の配分割合に一部でも未指定が含まれている場合、移換金の配分割合には掛金の配分割合が準用されます。そのため、後で移換金が入るタイミングが来たときに、変更を忘れていたという事態が起こりえます。

よほどの事情がない限り、移換金の配分割合も同時に変更しておくのが無難です。掛金の配分割合だけを変更しても、たとえばアセットバランスどおりに投資されるので問題はありませんが、誤解を招きかねないため、両方とも変更しておくのがよいでしょう。

六つ目は、商品除外によって未指図個人別管理資産の掛金が発生してしまった場合、どうすれば運用商品を購入できるのかという質問です。SBI証券からの案内を確認し忘れていたり、この動画を見逃していたりして、気づいたら未指図の資産ができていたという方もいるでしょう。その場合は、掛金の配分割合を設定する必要があります。設定した掛金の配分割合に従って、未指図の掛金で運用商品が購入されます。

たとえば、eMAXIS Slim国内債券インデックスに20%を割り当てていたとします。商品が除外されたため、その20%が未指図資産として管理されてしまいます。この資金を運用に回すには掛金の配分割合を変更しますが、通常は希望するアセットバランスで設定していますよね。その配分で購入されると、未指図だった分もさらに同じ配分で買われ、バランスが崩れてしまいます。これはやむを得ない仕様です。

さらに注意書きとして、加入申し込み時に行った掛金配分割合の事前設定も含まれるとあります。商品除外による未指図の移換金も発生している場合は、掛金だけでなく移換金の未指図資産も、指定した掛金の配分割合で購入されます。どちらが先かという問題もありますが、仕方がありません。未指図の部分をそのままスイッチングできれば楽でしたが、そのようにはなっていません。

対処法としては、いったん100%で一つの商品を購入するように指図する方法があります。おそらく翌営業日にスイッチングの指示が出せるようになります。ただ、次の掛金が入るまでにバランスをもう一度変える必要があります。アセットアロケーションを組んでいる方で未指図資産が発生してしまった場合は、いったん正しいバランスで正しい商品に設定して未指図資産を消化し、その後リバランスとしてスイッチングすれば、問題はないでしょう。

七つ目は、移換金の配分先として除外運用商品を指定していて、配分設定を変更しなかった場合の扱いです。移換金の配分割合のうち、除外運用商品に割り当てられていた分は、除外日以降は未指定になります。iDeCoセレクトプランに新たな資産を移換する予定がなければ、実際の影響はありません。ただ、予定がないつもりでも、忘れた頃に除外日以降に移換金が入金されることがあります。その場合、未指定の割合に相当する金額は、現金のまま未指図資産として管理されてしまいます。繰り返しになりますが、掛金の配分割合を変更したら、移換金は入ってこないからと放置せず、移換金等の配分割合も同じ割合にしておくと事故がなくて安心です。

八つ目は、除外日以降に入金される移換金が未指図資産にならないようにするには、いつまでに何をすればよいのかという質問です。掛金の場合と同様に、移換金の入金日の前日までに移換金の配分割合を変更してください。丁寧に書かれているのですが、最近は読まない方も多いようで、文字が多いのも原因でしょう。この記事を読み終えたら、配分割合の変更を済ませてください。

最後の質問は、商品除外によって未指図の移換金が発生してしまった場合に、運用商品を購入するにはどうすればよいのかというものです。掛金の場合と同じように、掛金の配分割合を設定する必要があります。移換金の配分割合を変えても購入はされません。移換金の中で未指図資産が発生した場合は、掛金の配分割合に従って購入される仕組みです。これもややこしいところです。そのままスイッチングできればよかったのですが、システム変更としては難しかったのかもしれません。

注意点として、加入申し込み時に行った掛金配分割合の事前設定も含まれます。移換金等の配分割合を変更しても、運用商品は購入されません。あくまで掛金の配分割合を変更する必要があります。また、未指図の移換金が発生している状態で掛金の配分割合を設定すると、その移換金についても設定した割合で運用商品が購入されます。意図しない商品が購入されないよう、設定内容を十分に確認してください。ただ、そもそも未指図が出ないように準備しておくのが一番なので、確認や注意の話をするまでもないとも思います。

ここまでをまとめると、10月16日を過ぎたら、11月11日までに少なくとも掛金の配分割合を変更し、除外商品をすべて外してください。すでに持っている除外商品は、自分の考え方に応じてスイッチングするか、持ち続けたければそのままで構いません。

まとめ(25:28)

ここまで、SBI証券のiDeCoセレクトプランの運用商品見直しに伴う、商品入れ替えのために必要な設定について解説しました。聞くとややこしいと感じるかもしれませんが、一度きりの作業です。この記事を見ながら設定を進めてください。

これからの時代は、NISAだけでなくiDeCoも活用していきたいところです。12月からはiDeCoの掛金上限も引き上げられます。ほかに企業年金などの制度がない方の場合、月額6万2000円という大きな金額になります。全額を使う必要はありませんが、所得控除が大きく関わってきますし、退職所得控除も使えます。10年ルールや20年ルールについては、誤解している方も少なくありません。繰り越されるものだと思っていたり、まったく別の制度だと認識していたりする方もいて、計算がまったく違うため誤解を招いていると感じます。制度が難しいのは確かです。しかし、10年ルール、19年ルールがあるからもう使えないとか、すでに退職一時金をもらっているから使えないと考える方でも、使える可能性はまだあります。

退職後も、継続雇用などでiDeCoへの加入を続けることができます。たとえば55歳や56歳で退職一時金を受け取るケースもあるようです。その場合でも、75歳まで運用して退職所得控除を使うことが可能です。iDeCoは年金の受け取りを開始してから5年以降は一時金として受け取れますので、75歳になってから残りをすべて一時金で受け取れば、20年ルールをクリアできます。

こうした話をすると、そんな先まで考えるのかと言われることがあります。一方で、退職所得控除がないからやらないのかと尋ねると、税金がかかるからだと答える方がいます。税金が最もかからない方法を話しているのに矛盾しています。受け取り方はファイナンシャルプランに基づいて決めるべきで、税金だけで決めてはいけません。それでもお得に受け取りたいという気持ちは理解できますが、この部分は非常に難しく、個別具体的な相談には法律上お答えできません。一般論として、こういう順序で受け取るなら退職所得はどう計算されるのか、といったことはお話しできます。個別の相談は税理士や税務署に確認してください。

またこちらの動画「なんでiDeCoやらないの!?NISAだけの人は要注意!老後資金に『決定的な差』が出る理由」では、NISAとの違いや、所得控除・運用益の非課税・退職所得控除といった、老後資金づくりに役立つiDeCoのメリットを解説していますのでぜひご覧ください。

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