《老後資金の危機!》平均寿命でファイナンシャルプランを考えるリスク

私たちの寿命はどのくらいなのでしょうか。この問いは、老後の資金計画を立てる上で非常に重要です。

今回は日本人の平均寿命の推移と、自分自身の寿命をどのように見積もれば良いかを詳しく解説します。

平均寿命の正しい意味をテキストで確認したい方は「平均寿命の正しい意味をわかりやすく解説!」の記事チェックしてください。

キーポイント

平均寿命の推移(00:01:52)

日本人の平均寿命は右肩上がりに伸びてきましたが、近年はやや鈍化しています。

厚生労働省の「令和5年簡易生命表の概況」によると、1947年には50代前半が平均寿命でしたが、2022年には男性81.05歳、女性87.09歳となっています。この伸びは、医療の進歩や生活環境の改善などによるものです。しかし、この数値は0歳児の期待値を表しているに過ぎません。

私たち大人の寿命を見積もる際は、この数値よりも長く見積もる必要があります。

期待値、平均値、中央値の違い(00:06:29)

自分自身の寿命を正しく見積もるためには、期待値ではなく、平均値や中央値を参考にする必要があります。

期待値:0歳児が生きられる年数
平均値:現在生存している人の半数が亡くなる年齢
中央値:死亡者数が最も多くなる年齢

例えば現在48歳の人の場合、期待値は82歳ですが、平均値は83歳、中央値は88歳(男性)、93歳(女性)となります。つまり、平均寿命よりも長く生きられる可能性があるのです。

老後の資金計画への影響(00:18:31)

老後資金を考える際に平均寿命だけを基準にすると、それ以上に生きられた場合、お金が足りなくなってしまいます。

統計データによると、現在48歳の人が90歳を超えて生きる可能性は決して低くありません。したがって、少なくとも90歳(女性は95歳)までは考慮する必要があります。

まとめ

「平均寿命」と言われている年齢を基準にして自分の人生を考えるのは、短すぎると言わざるを得ません。今はまだ実感が湧かないかもしれませんが、現実として人生100年と言われる時代になってきているのです。

この先も寿命が延びていく可能性は大いにあります。マネーセンスカレッジでは少なくとも100歳までの老後資金を用意することをおすすめしています。

ファイナンシャルプランを作成する前提となる「寿命」について正確に知っておくことで老後の不安が少しでも解消できるのではないでしょうか。