一般口座で購入した投資信託と特定口座の確定申告の違いについて

この動画では、投資信託の一般口座と特定口座の違いについてや、確定申告時の書類保存の重要性について紹介しています。

今回の内容は、9,500万円の投資信託を保有しており、そのうち3,800万円分が全世界株式のオールカントリーで一般口座で購入されていました。一般口座では売却時の確定申告が必要になるため、特定口座に移行するかどうか迷われているようです。

動画では、一般口座のままでも問題はありませんが、取得費の計算と書類の保存が重要であることを挙げています。また、新規購入分については特定口座を利用することがおすすめされています。

一般口座と特定口座の長所と短所を比較し、状況に応じた対処方法を紹介していきます。

質問内容

夫婦で9,500万の投資信託を保有しています。3,800万円+900万円を占める私のSBI証券での積立は、誤って一般口座で購入してしまっていることに気づきました。

一般預りだと売却時の確定申告作業が面倒だと知りました。一般預りのまま保有継続すべきか課税を受け入れて全額売却し特定口座で買い直すべきか迷っています。

キーポイント

一般口座と特定口座の違い(00:00:29)

一般口座と特定口座の違いとしては一般口座では売却時に確定申告が必要になり、手続きが面倒になります。
一方で特定口座では源泉徴収があり確定申告は不要です。

しかし、一般口座から特定口座に移行する場合、運用益に対して20%の税金が課されます。今回の場合900万円の運用益があるため、180万円の税金が必要になります。

取得費の計算と書類の保存について(00:01:49)

一般口座のままでも問題ありませんが、取得費の計算と書類の保存が重要になります。

取得費は総平均法で計算する必要があり、すべての購入履歴を保存しておく必要が出てきます。40代の場合、70歳まで30年間書類を保存する必要が出てきてしまいます。

なお書類を紛失すると売却代金の5%しか取得費として認められず、大きな損失になる可能性が懸念されます。

新規購入分の対処方法(00:09:11)

新規購入分については特定口座の利用を推奨しています。特定口座なら源泉徴収があり、確定申告は不要になり、書類管理の手間の削減にもつながります。

また、毎月積立と毎日積立はほとんど変わらないため、毎月積立でよいでしょう。

まとめ

現在保有している一般口座分については取得費を総平均法で計算し、書類を30年間保存する必要があります。
また新規購入分は特定口座を利用し、毎月積立で購入することが挙げられています。

他にも一般口座から特定口座に移行するかどうかは、本当に180万円の税金を払う価値があるかどうかを検討し判断していく必要があります。

特定口座はなぜ源泉徴収ありの方がいいのかについてさらに詳しく知りたい方は『特定口座は源泉徴収なしのほうがいいのでは?【きになるマネーセンス662】をご覧ください。