安心して投資を始めるために!生活防衛資金の基礎知識
投資を始める前に必ず押さえておきたいのが「生活防衛資金」です。予期せぬ事態に備えるためのお金として生活防衛資金は欠かせません。
この動画では、生活防衛資金の基本的な考え方や必要な金額、そしてそれを貯めるための具体的な方法について詳しく解説します。
この動画のポイント
- 生活防衛資金は、予期せぬ支出に備えるための必須の資金です。
- サラリーマンは3~6ヶ月分、自営業者は6ヶ月~1年分の生活費が目安です。
- 投資は生活防衛資金が十分に確保された後に始めるべきです。
- 生活防衛資金が毀損した場合は、まずその補填を最優先に行いましょう。
- QGS(クォーターグリッドシステム)を活用して計画的に資金を貯めることが重要です。
キーポイント
アクシデントに備えるための生活防衛資金(00:01:04)
生活防衛資金とは、予期せぬ出費や緊急事態に備えて確保しておくべきお金です。
たとえば、突然の失業や病気、予期せぬ大きな支出が発生した際に、この資金があれば借金を避けることができます。生活防衛資金がない場合、やむを得ず借金に頼ることになり、これが長期的な経済的リスクを増大させる原因となります。
生活防衛資金は、あくまで「予期せぬ」事態に対応するためのものです。計画的に予測できる支出(車の買い替えや家電の購入など)は、生活防衛資金とは別に積み立てておくべきです。
また、生活防衛資金は投資資金とは別物であり、投資を始める前に必ず確保しておく必要があります。
生活防衛資金が足りないと、予期せぬ支出が発生した際に借金をしなければならず、その後の資産形成に悪影響を及ぼします。
例えば、クレジットカードのリボ払いなど高利率の借金に頼ることになれば、利息負担が大きくなり、返済が困難になる可能性があります。そのため、まずは生活防衛資金を確保し、生活の基盤を守ることが最優先です。
生活防衛資金の必要金額とは?(00:05:23)
生活防衛資金の金額は、サラリーマンと自営業者で異なります。
一般的には、サラリーマンであれば3ヶ月から6ヶ月分の生活費、自営業者であれば6ヶ月から1年分の生活費を確保することを推奨しています。自営業者は失業手当や傷病手当などの社会的な補償が少ないため、より多くの資金が必要とされるためです。
具体的な金額の目安としては、独身世帯であれば50万円から100万円、子育て世帯であれば100万円から200万円程度。自営業者の場合はさらに多く、独身世帯で100万円から200万円、子育て世帯で200万円から400万円程度を目安にしましょう。
これらの金額はあくまで目安ですが、各家庭の生活費に応じて調整が必要です。
生活防衛資金は、急な出費に対応するためのものであり、これが十分に確保されていることで、突然の収入減少や支出増加に対処できるようになります。
生活防衛資金が毀損した場合の対応(00:13:57)
生活防衛資金を使用した場合、その補填は最優先で行う必要があります。
サラリーマンの方であれば、ボーナスなどを利用して補填しましょう。半年に一度のボーナスを活用することで、生活防衛資金を迅速に再確保することができます。
一方、ボーナスがない場合やボーナスだけでは補填が難しい場合は、毎月の貯蓄から補填を行うことが重要です。投資資金を削るのではなく、生活防衛資金を確保することを優先しましょう。
生活防衛資金の役割は、生活の安定を保ち、投資活動を継続するための土台を築くことです。そのため、生活防衛資金が毀損した状態では、無理に投資を続けるのではなく、まずは資金の再構築を目指しましょう。
また、生活防衛資金が予期せぬ大きな支出によって大幅に減少した場合、他の資金(例えば貯蓄や投資からの取り崩し)を一時的に利用してでも、生活防衛資金の補填を行うことが求められます。
まとめ
生活防衛資金は、投資を始める前に必ず確保しておくべき重要な資金です。
サラリーマンであれば3ヶ月から6ヶ月分、自営業者であれば6ヶ月から1年分の生活費を目安に貯めておきましょう。予期せぬ事態に対応するためのものであり、これがあることで借金を避け、生活の安定を保つことができます。
もし生活防衛資金を使用した場合は速やかに補填をします。投資を継続するためにもまずは生活防衛資金を十分に確保し、その上で余剰資金を投資に回して運用を続けてください。
生活防衛資金の重要性を理解した上で、まずは現在の家計を見直し、必要な生活防衛資金の金額を計算してみましょう。
もしまだ十分な生活防衛資金が確保できていない場合は、毎月の収入から一定額を貯蓄に回し、早急に目標額を達成する計画を立ててください。これが完了すれば、安心して投資を始めることができ、将来の資産形成に役立てることができます。
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