誰でも簡単に資産を増やすには「お金の使い方」を見直そう
貯蓄を始めたくなると、食費を抑えたり、副業を始めたりする方は多くいます。実際、お金を貯めようと考えたときにほとんどの方は節約方法や稼ぎ方を調べるのではないでしょうか。
実はこの考え方ではお金はそれほど貯まりません。費用対効果が悪いですし、精神的に豊かでなくなる可能性があります。
貯金をする際には大事なのは「お金の使い方」を見直すこと。どのようにお金を使うかで貯金額が増えていくスピードはまったく異なります。
そこで今回の記事は、なぜお金の使い方を見直すことで圧倒的に貯蓄ができるのか解説します。記事を参考に使い方を見直して、将来の老後資金や教育資金を確保してください。
お金について学ぶ場合の正しい順番
そもそも「お金の使い方」はお金の勉強のひとつです。お金について学ぶことは、幸せで豊かな生活を送るために欠かせません。
ただし、お金の勉強の仕方には明確な順番があり、正しい順番で学ぶことでお金は増えていきます。
お金を学ぶ順番は以下の通り。
- 使う
- 貯める
- 稼ぐ
- 増やす
- 守る
- 分かち合う
上記の順番の中で「使う(使い方)」の部分は何よりも重要です。お金の使い方を学んでもらうために、マネーセンスカレッジがあるといっても過言ではありません。
日頃から家計や投資について考える際に「私たちはお金持ちになりたいわけではない。幸せで豊かな生活を送りたいだけだ」とお伝えしています。この考えを実現するためには、お金について学ぶことはとても良い勉強なのです。
勉強すればするほど「お金がすべてではない。しかし、すべてのことにお金はつきまとう」ということがわかります。
その中で最初に学ぶべきが「使い方」の理由は、「いま」お金を使って幸せな生活を送ることが大切なためです。
たとえば、お金を稼ぐのはいま使うためですよね。稼いだお金をいま使って、幸せなものを得ようとします。お金を稼いで老後資金を貯めたとしても、65歳になったいまの生活や余暇を楽しむために使わなければ意味がありません。
しかし、いくらお金を持っていても何に使うのか明確でなければ幸せにはなれません。また、どれだけ稼いでもお金の使い方を知らなければ浪費し続けます。
バケツの底に穴があると水がたまらないのと同じで、使い方が雑ではお金も貯まりません。そのため、お金の使い方を知ることはお金について学ぶ上で重要です。
お金の使い方を学ぶと「何にお金を使うべきか」を判断できるようになる
お金の使い方を知ることが貯蓄につながる理由は、考えれば考えるほど使い方がどんどん洗練されていくためです。
要するに、使い方を学ぶと何にお金を使うと自分が幸せで豊かになるのかわかるようになります。その結果、無駄な支出や浪費が減り、自然とお金が貯まっていくのです。
たとえば、お金をできるだけ使わずに貯蓄をがんばる方がいますよね。
この方は、貯蓄をすることが何よりも大切。そこでさまざまな節約を行います。旅行や外出をまったくしなかったり、食費をできるだけ削ったりするのです。
ただ、旅行や外出をしない場合、飛行機や高速道路、電車の乗り方がわからなくなるかもしれません。
人生とは、経験そのもの。経験しないとわからないことがほとんどではないでしょうか。つまり、貯めることだけに注力している方はお金を使うことで得られる「対価」を考えていないのです。
お金を使って何か新しいことを経験すると、自分自身の幸せや人生の方向性が見つかります。経験したことの中から、何にお金を使うと自分が幸せだと感じられるのかがわかるのです。
できるだけお金を使いたくない方は、対価を得ることを考えずに失うことだけをみています。
「お金は使ったら減る」「使わなかったら増える」という、単純な思考で止まっています。この感覚では、お金と正しく向き合っているとはいえません。お金の使い方が定まっていないため、なんとなく物を買ったり、得られるものがない浪費をしたりしてしまいます。
お金をたくさん持っている方は、お金を使うと何かしら対価を得られることを知っています。その対価が最大限になるようにお金を使うのです。
お金をあまり使わないということは、得られる対価も少ないです。そのため、無駄な支出が増えてお金が貯まりません。
これがまさしくお金の使い方です。
反対に、貯蓄をあまりせずにお金を使いすぎる方もいますよね。いわゆる、浪費家の方です。浪費家のようなお金の使い過ぎも将来が不安だったり、破綻していたりする場合があります。現在使ってばかりでは、将来について何も考えていません。
そのため、貯め方ではなく「いま」どのように使っていくか、何に使っていくのかを考えることが大切です。
お金は費用対効果が最大限になるように使う
お金の使い方を学ぶことが貯蓄につながりますが、具体的にどのように使ったらいいのかわからないですよね。
お金を使う際に考えることは「費用対効果」です。買いたい物やサービスが自分自身にとって価値が最大になるように使いましょう。
では、費用対効果がいいお金の使い方と悪い使い方をわかりやすく紹介します。
費用対効果がいいお金の使い方
費用対効果のいい使い方とは、簡単にいうと支払った金額以上の価値を感じられることです。
たとえば、1,000円のコップがあったします。コップに1,000円以上の価値があるなら、おそらくお得だと思い買いますよね。
つまり、費用対効果の高い買い物ができています。
ただ、ここで重要になるのが費用対効果の感じ方は人それぞれ違うということです。コップ1,000円を安いという方がいれば、反対に高いと思う方がいるかもしれません。自分が価値を感じるものでも、他人からしたら無価値はものはよくありますね。
あなたが好きなアーティストのライブチケットが1万円の場合、1万円でライブに行けるなら安い買い物だと思うかもしれません。
しかし、そのアーティストに興味がない方にとっては1万円のチケット代は高い買い物ですよね。
このように、費用対効果のいいものというのは自分が価値を感じるもので人によって違います。
価値を感じるものを大きな枠組みで考えると「自分が幸せになること」です。したがって、自分が幸せと感じられるものを見極める力が大切になってきます。
その支出が本当に必要なのか、今と将来を天秤にかけてお金の使い方を考えましょう。
自分が幸せと感じるものを見極める力は、家計に対する意識が変わるトレードオフの記事で解説しています。
費用対効果が悪いお金の使い方
反対に、費用対効果の悪いお金の使い方とは、自分の精神的な吐口のためにお金を使ってしまうことです。
たとえば、何か衝動的に洋服を買ってストレス発散をされる方は多いのではないでしょうか。このようなお金の使い方は、費用対効果が非常に悪いです。
根本的な原因を解決していないため、いくらお金を使ったところでストレスは溜まっていきます。ストレス発散でお金を使うのは、浪費の無限ループ。使い方が悪いため、いつまで経ってもお金は貯まりません。
さらに、SNSで紹介されていた商品を条件反射的に買った経験がある方もいらっしゃるでしょう。このようなお金の使い方も費用対効果が悪いです。
商品を買ったときは「欲しい」と思っていたはずなので無駄遣いではありません。無駄使いになってしまうかどうかは購入したあとです。
買ったものを使わなかったり、すぐに捨ててしまったりしている場合は無駄遣いになります。このようなお金の使い方も費用対効果が悪いです。
自分が喜ぶことや幸せだと感じることを知らないため、上記のようなお金の使い方をしてしまいます。
お金を貯める本当の目的
お金の使い方を常に考えて行動すると、使い方が洗練されてお金は貯まっていきます。
ただ、ここで考え欲しいのはそもそもなぜお金を貯めるのでしょうか。貯蓄の目的を改めて考えていくと、お金の使い方はさらに磨かれます。
幸せで豊かな人生を手に入れるため
お金を貯める目的は、ほとんどの方が教育資金や老後資金のためと答えるのではないでしょか。もちろん、そのような資金は将来のために用意しておかなければなりません。
しかし、教育資金や老後資金を貯めたとしても幸せになれるわけではないですよね。
お金は、幸せになるための手段であり、お金を貯めることが幸せになるための方法でなければなりません。お金を自由に使える状態(お金持ち)が幸せと考えることもできます。
ただ、幸せはお金を使わなくても手に入れられますよね。お金がなくても幸せに暮らしている家庭はたくさんあります。
しかし、すべてのことにお金はつきまとうため、なんだかんだお金は必要です。
したがって「幸せで豊かな生活を手に入れる」というのが、お金を貯める本当の目的ではないでしょうか。そして、貯めたお金を何に使ったら幸せを感じられるのか知ることが大切です。
「QGS」で家計を整えて「全世界投資」でお金を増やす
自分は何にお金を使いたいのか、どのようにお金を使うと幸せを感じられるのかがわかると貯蓄ができるようになります。
しかし、積立貯蓄だけでは教育資金や老後資金を確保するのは難しいのではないでしょうか。
たとえば老後までに30年間ある場合、老後資金2,000万円を貯めるには毎月6万円ほど(年間70万円×30年=2,100万円)貯蓄に回す必要があります。
加えて、子供がいる家庭は教育資金も確保しなければなりません。お金の使い方を洗練したとしても、これだけの資金を貯めるのは難しい場合があります。
年齢にもよりますが、全世界投資なら手取り収入の10%程度を投資に回すだけで老後資金を確保できます。家計を4分割にして考えるQGSをもとに家計を整えられれば、手取り収入の10%を投資に回すことは簡単です。
つまりお金の使い方を洗練しながら、家計を整えたり、投資を始めたりすると資産はさらに増えていきます。
自分自身の幸せについて考えるためには時間が必要です。
「QGS」や「全世界投資」を用いることで、2割の時間で8割の成果を生み出せます。
残りの2割の成果を追い求めることもできますが、そこに時間をかける必要はありません。残った8割の時間を使って自分の幸せについて一生懸命考えて欲しいです。
また、そのことに時間をかければかけるほど、あなたは幸せに近づきます。
お金は時間をかけて増やしていくものですが、投資なら自分の体と切り離せます。お金に働いてもらって、余った時間で自分自身のことについて真剣に考える。
自分が幸せと感じるものにお金を使うようになると、他の人の意見なんてどうでもいいです。自分にとって何が大切なのかを見極めていきお金を貯めていきましょう。
自分が幸せになれるお金の使い方を学んでいこう
お金の学び方には6つのSTEPがありますが、すべての手順はお金を「いま」使うために学びます。貯めるのも、稼ぐのも、増やすのも、守るのも、分かち合うのもお金を使っていま幸せになるためです。
そのため、お金の使い方がおざなりになっていると何もかもが砂上の城のように崩れ去ってしまいます。
お金について「使ったら貯金が減る」とか「使わないと貯金が増える」のように考えないことが大切です。お金を使ったら対価を貰っていて、逆に対価を常に提供するとお金は入ってきます。
この関係性に気づいたらあなたは豊かさに近づき、お金を使う相手や使うものを自然と選別できるようになるでしょう。
ぜひ今回の記事を参考にお金の使い方を学んで、圧倒的にお金を貯めて、圧倒的に幸せになる準備を始めてみてはいかがでしょうか。