資産1億円を叶える投資戦略。リーマンショックを含めてシミュレーション

巷にある投資シミュレーションサイトへの不満として、リーマンショックを超えた実際のデータでシミュレーションできないという点が挙げられます。マネーセンスカレッジは23年間の運用データを持っており、そのデータを使えば、より現実的なシミュレーションが可能です。

今回のシミュレーションは、現在42歳の方が65歳までに1億円のFIREを達成するにはどうすればよいかという問いへの答えを探るものです。マネーセンスカレッジのサービス開始は2003年1月で、そこからちょうど23年間のデータが揃っています。リーマンショックなど全て含んだ実際の運用データに基づいたシミュレーションです。

シミュレーションのパターン(2:08)

シミュレーションは2つの開始時期と3つの投資金額の組み合わせ、合計6パターンで行いました。開始時期は、2003年1月からの23年間運用と、リーマンショック直前の2007年9月からの約18年間運用の2パターンです。 2007年9月はまさに相場のピークであり、そこから一気に下落していく局面でのスタートを想定しています

投資金額のパターンは、積み立てのみ、500万円の一括資金+積み立て、1,000万円の一括資金+積み立ての3種類です。これらを組み合わせた6パターンで、それぞれ1億円を達成するために必要な毎月の積立金額を算出しました。

シミュレーションの結果(3:12)

まず2003年1月からの23年間運用のケースです。積み立てのみで1億円を達成するには、毎月13万円の積み立てが必要でした。 クレジットカード積み立てだけでも対応できる水準であり、決して非現実的な金額ではありません。リーマンショックをはじめとするあらゆるショックを受けながらも、この結果に到達しています。

一括資金500万円を加えた場合、毎月の積立額は10万円に下がります。3万円の削減効果があるものの、思ったほど大きくは下がりません。

さらに一括資金1,000万円を加えると、毎月6万円まで下げることができます。42歳で1,000万円を保有している場合、奨学金スキームなどで1,000万円を維持しながら月6万円を積み立てていけば、65歳時点で1億円に到達できる計算です。

次にリーマンショック前夜の2007年9月からスタートした場合です。積み立てのみでは毎月18万5,000円が必要になります。2003年スタートの13万円と比べると5万5,000円多く、共働き世帯でも一方の給料をほぼ全額充てるような水準になります。

一括資金500万円を加えると16万円、1,000万円を加えると13万円まで下がります。

入金力より期間が正義(8:47)

2003年スタートで積み立てのみの場合は毎月13万円が必要でした。一方、2007年スタートで1,000万円の一括資金を加えた場合も、必要な積立額はやはり13万円です。つまり、1,000万円という一括資金は5年間という期間と同等の価値を持つということです言い換えれば、1,000万円を貯めるよりも5年早く積立投資を始めた方が、同じ結果をもたらします。

このことから、長期投資において重要なのは入金力ではなく期間であることがよく分かります。65歳でのリタイアを考えているなら70歳まで延ばす、あるいは60歳を目指すなら65歳まで延ばすといった形で、運用期間を少し伸ばすだけで大きな差が生まれます。

若いうちにまとまった資金を用意することにこだわる必要はありません。まとまった資金として500万円や1,000万円を用意しようとしても、リーマンショックのような局面では積み立て金額への影響が吹き飛んでしまうほど大きな積立額が必要になります。それよりも、積み立てで早く始めることの方がはるかに重要です。NISAを活用すれば毎月の積み立てだけで十分対応でき、1億円も現実的に狙えます。

老後資金に1億円必要?(13:56)

そもそも実は老後資金に1億円は必要ありません夫婦共働き世帯やお一人様の場合は3,000万円程度、専業主婦世帯やフリーランスなど国民年金のみの方でも5,000万円程度が目安です。今回のシミュレーションの積立金額の半分で達成できる計算になります

まとめ(16:47)

今回のシミュレーションを通じて分かることは、資産形成の鍵は長く投資を続けることに尽きるということです。入金力や一括投資の早期実行にこだわる必要はなく、期間をどれだけ確保できるかだけを考えれば十分です。

40代でも投資の力を活かせば1億円は十分に狙えますし、5,000万円程度であればさらに現実的な積立金額で達成できます。期間が確保しにくい状況であれば、1年でも長く投資を続けられないかを考えるだけで構いません。入金力や最適な投資タイミングを追い求めて焦ると、ショック時に冷静さを失い、長期投資を途中でやめてしまうリスクが生じます。周囲の意見に惑わされず、淡々と積み立て投資を続けることが、資産形成への最も確かな道です。

またこちらの動画「20代は50代の8倍!「若さは資産」その本当の力を教えてやる」では、複利の考え方や早く始める重要性を解説しているのでぜひご覧ください。

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