【新NISA】4月に始めない人は一生やらない?1ヶ月の遅れが生む「老後格差」の正体

新NISAを今年から始めようと思いながら、まだ始められていない方は多いのではないでしょうか。年度末は仕事が忙しく、4月は新入社員の受け入れや部署異動などでまた慌ただしくなり、気づけば年の4分の1が過ぎてしまっています。

よくあるのが、「新しいことを始めるにはまとまった時間が欲しい」という理由で先送りにしてしまうパターンです。ゴールデンウィークにやろうと思っていたら、証券会社のサイトがお休みしていて手続きが進まなかった、という話もよく耳にします。まとまった時間はなかなか取れないものですから、コツコツと進めていく姿勢が大切です。

1ヶ月投資を先延ばしにすると、将来受け取れる金額に大きな差が生まれます。その差がどれほどのものか、ぜひ知っておいてください。

投資を数カ月遅らせるとどのくらい違う?(2:46)

例えば毎月1万円を積み立てる場合、30年間で360回の積み立てができますが、1ヶ月遅れると359回になります。多くの方は「たった1万円分の機会を逃しただけで、7%の利回りなら700円の差でしょう」と考えがちです。しかし、正しくはAさんが30年間360回積み立てた総額と、Bさんが1ヶ月遅れて359回積み立てた総額を比較しなければなりません。

計算してみると、毎月1万円を積み立てて1ヶ月遅れた場合、30年後には7万6,123円もの差が生じます。 これは最初の1万円が30年間複利で運用された結果であり、単純な700円の差とは全く異なります

積立金額が増えればその差はさらに大きくなります。手取りの10%にあたる2万円を積み立てている場合は約15万円の差、30歳で4万円を積み立てている場合は約30万円の差になります。40代で残り20年・月8万円の積み立てを想定しても約30万円の差が出ますし、70歳まで働いて30年間積み立てれば60万円近い差になります。中古の軽自動車どころか、普通車が買えてしまう金額です。

1ヶ月の遅れが積み重なると、差はさらに広がります。現時点で3ヶ月遅れている場合、たった月1万円の積み立てでも30年後には22万7,000円の差になります。積立金額が2万円なら約45万円、5万円なら100万円を超えます。長期投資における複利効果とはそれほど大きなものです。

疲れているときは休むことが大切ですが、それでもどうにか30分から1時間程度を口座開設の手続きに充ててほしいと思います。口座が開設されるまでにも時間がかかりますし、早く動き出すほど有利です。

100点ではなく「100円」から始める(8:53)

投資に対して「完璧に勉強してから始めたい」と感じる方は多いでしょう。しかし、要点さえ押さえれば十分です。100点満点を目指す必要はなく、まず「100円」から始めることをお勧めします。 今は100円から投資信託を購入できる時代ですから、いきなり理想の積立金額でなくても構いません

初めてのことは基本的にうまくいかないものです。だからこそ、撤退の戦略も同時に持っておくことが重要です。全世界にまんべんなく分散投資する王道の方法であれば、1ヶ月や1年でやめたとしても資産が半分や3分の1になるような極端なリスクは低く、70点水準の結果は期待できます。

また、1歩踏み出すと中途半端でやめにくくなるという心理効果もあります。スクワットを1回だけやってみると、それだけでは終わらないように、投資も口座を開いて積み立てを設定すれば自然と続けやすくなります。手取りの10%以内であれば積み立てすぎということはありませんので、まずは2,000円程度から慣れていき、徐々に金額を上げていく方法も有効です。

まとめ(12:03)

1ヶ月の差が老後の格差を生み出します。金利のある世界になり、インフレが加速し、年金が減り、人口も減っていく時代において、王道の投資方法を一日でも早く始めることが重要です。

わからないことがあれば一人で抱え込まず、専門家や信頼できる情報源の力を借りてください。口座開設の方法や積み立て設定まで丁寧に解説しているリソースを活用し、まず最初の一歩を踏み出してほしいと思います。時間を買うという感覚で、早期に行動に移すことが長期的な資産形成への最短ルートです。

またこちらの動画「投資を始めるのを1ヶ月遅らせる本当の意味とは?」では、投資を1ヶ月遅らせることの本当の意味と10年・30年の試算を解説しているのでぜひご覧ください。

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