【2025年最新版】新NISA投資額56兆円突破!口座数と平均投資額から見る“本当の投資事情”とは?

本記事では、新NISAの最新動向と実態を詳しく紹介します。毎月の積立額や利用者の平均投資金額、どのような情報源を頼りに投資しているのかなど、初心者でも分かりやすく解説。

老後資金や将来の資産形成に不安がある方、これからNISAを始めたいと考えている方にとって、実用的な知識と戦略が得られる内容です。

キーポイント

1人あたりの投資額が多くなっている(00:00:00)

2024年末時点で新NISAの投資総額は56兆円を突破し、政府が掲げた50兆円の目標を3年前倒しで達成しました。これは、多くの投資家が積極的に制度を活用し、個々の投資額が当初の想定を上回っていることが背景にあります。

政府は2027年までに3,700万口座の開設を目標としていますが、現在は約2,500万口座。つまり、金額の達成には成功したものの、口座数の普及はまだ途上という状態です。

MAX投資している方が金額を押し上げている(00:02:20)

積立投資枠で100〜120万円投資している人の割合は、全体の20.8%、成長投資枠では、同26.3%です。つまり全体の⅕〜¼の人たちがMAX投資をしていることになります。

したがって、これらの積極的な一部の投資家たちが、全体の投資額を押し上げている状況といってよいでしょう。

積立投資枠では47万3,000円、成長投資枠では103万3,000円とされており、合計して月12万円相当の投資額が「平均値」とされています。ただ、これはあくまで一部の積極投資家が引き上げているので、実際の中央値はもっと低いと予想されます。

新規の投資資金が7割ぐらいのため、残り3割は旧NISAや特定口座からの振り替えですから、月5〜6万円ぐらいが中央値と考えてよいでしょう。

投資総額56兆円を単純に口座数で割ってみると、一人当たりの平均投資額は約224万円です。新NISAがスタートして1年2ヶ月でこの実績というのは順当といえるでしょう。今後5年くらいはこの傾向が継続すると思われます。

購入銘柄のタイプ(00:05:15)

NISA口座の利用実態を見ると成長投資枠では日本株式が半数、続いて全世界株式(オルカン)で、積立投資枠でも全世界株式(オルカン)が36.8%とトップの人気です。

新NISAを始めた動機 目的(00:06:44)

新NISAを始めた目的として最も多いのが「老後資金の準備」であり、男女問わず圧倒的多数を占めています。 社会保障制度の先行き不安や、長寿化による老後期間の長期化が背景にあります。

 積立投資枠では月額10万円で年間120万円を積み立て、最終的には非課税で1,800万円を超える資産形成が可能です。このように長期で安定的に積み立てられる制度設計は、将来の生活設計に直結します。

また、成長投資枠では一時的な値上がり益や配当などを狙う投資スタイルが多く見られますが、基本的な目的はやはり老後資金の準備です。

 新NISAの取引にあたって参考としたもの(00:07:56)

  出典:日本証券業協会

上記の表からもわかるように NISAに関する情報源として最も多く利用されているのが、SNSやYouTubeなどの動画サイトです(33.6%)。マネーセンスカレッジの動画を参考にした方々も、この中に含まれているといえます。

一方、対面型証券会社を利用している層は、担当者の説明や新聞・ラジオなど、より伝統的なメディアを信頼していると考えられます。

新NISAにおける損益状況(00:08:58)

2024年中の新NISAにおける損益状況は、多くの方がプラスになっています。ここで注目すべきは、金融庁が中心に行っている「金融経済教育(投資教育)」を受けている人とそうでない人とでは、(投資教育を)受けている人たちの方が、利益率が高いという点です。

自ら情報を取得して、教育を受ける姿勢のある人が安定して利益を享受しているといえます。

新NISA制度の改善要望(00:10:50)

出典:日本証券業協会

新NISA利用者の改善要望として、第一位は、「シンプルな制度にしてほしい」です。

金融経済教育を受けていない方は、「特になし」というケースが多いのですが、(金融経済教育を)受けている方は、逆に要望が多いです。その一つが「NISAで保有している株式・投資信託について、配偶者・子どもに非課税のまま相続できるようにしてほしい」というものです。

さらに評価すべき要望として、「スイッチングができるようにしてほしい」があります。これが叶えば、新NISAは国民にとってかなり優れた制度となるでしょう。

「18歳未満でもNISA制度が利用できるようにしてほしい」との要望も将来を考えると非常に大事な視点です。

さらにクレジットカードの月額上限金額も大幅に引き上げるか、海外のように撤廃するくらいの改善を期待したいところです。

まとめ

新NISAの最新状況とその活用実態について詳しく解説しました。総投資額は56兆円を突破し、政府目標を大きく超える一方で、口座数の普及はまだ道半ばです。

投資額の平均や中央値、人気銘柄、活用戦略、情報源など、あらゆるデータから見えてきたのは、「自分に合った方法で、無理なく投資を続けることの重要性」です。

マネーセンスカレッジでは、こうした情報を体系的に学べる有料講座「チーム7%」も提供していますので、より深く投資を学びたい方はぜひ活用を検討してみてください。

今後もNISA制度を正しく理解し、賢く利用して、将来の安心に繋がる資産形成を進めていきましょう。

関連動画「【2025年 新NISA 2年目の投資戦略】ここで差がつく!失敗しない7つの注意点【きになるマネーセンス837】」では、新NISAを使った賢い投資術について詳しく解説しています。これから本格的にNISAを始めたい方は、ぜひ参考にしてください。