S&P500下落と円高の影響は?長期投資家が知っておくべき正しい投資の考え方

最近の市場は、株安と円高の「ダブルパンチ」により投資家の間で不安が広がっています。特にS&P500に投資している方は、「円建てで見ると資産が減っている」と感じているかもしれません。しかし、実際のところ米国市場ではそこまで大きな変動は起こっていないのです。

本記事では、S&P500の現状と円高の影響、さらに長期投資家がどのように対処すべきかを解説していきます。

キーポイント

S&P500と円高の影響とは?(00:00:36 )

現在、S&P500が下落していると騒がれていますが、本当にそうなのでしょうか?実際には、S&P500のドルベースでの価格はそこまで大きく下がっていません。それにも関わらず、日本の投資家が「資産が減った」と感じてしまうのは、円高の影響があるからです。

2025年の年初来、S&P500の騰落率は +1.24%で、むしろ上がっています。しかし、円建てで見ると基準価格は下がっています。これは円高の影響によるもので、米国株自体が暴落したわけでありません。

為替レートの変動 により、円高になると米ドル資産の評価額が減少します。例えば、1ドル=158円から150円に変動すると、円換算での資産価値は約5%下がります。
これにより「S&P500が下がっている」と錯覚しやすいのです。

投資家としては、まずドルベースのS&P500の動きを冷静に見ることが重要 です。

為替の影響で資産が変動するのはよくあることですから、長期投資をしているなら短期の為替変動は気にする必要はありません。

円高の要因と今後の見通し(00:04:30)

なぜ円高が進行しているのでしょうか?その背景にはいくつかの要因があります。

アメリカの大統領選挙の翌年は、円安になりやすい傾向があります。理由は、アメリカへの投資が集中し、ドルが買われるからです。

しかし、今年は円高が進行しています。その理由はFRB(米連邦準備制度)が金利を引き下げる可能性があることを受けて、ドルが売られているからです
また、トランプ大統領が就任早々、諸外国への関税政策を打ち出しているのもドル安を誘発している要因といえます。

長期投資家が取るべき戦略(00:08:13)

長期投資家は、短期的な円高・円安に振り回されないためにどのような投資戦略を取るべきでしょうか?

もし、米国株のみやオルカンのみを購入されている方の中で、今回のような為替変動によって不安が大きくなる場合は、その感情的ストレスをなくす工夫が必要です。
具体的には、為替の影響を受けない、日本株や日本国債などへの投資を行ってリスク分散します。

長期投資を前提に考えると、株式のみへの投資だとどうしても値動きが大きくなりがちです。そこで債券をミックスして保有することが重要になります。

感情に流されない投資の考え方(00:11:58)

長期投資では、感情に流されないことが非常に重要です。基本は、過度に慌てず、そのまま資産を持ち続けて市場の様子を静観することです。6%位の下落は年中起こりうることだからです。

さらにできることは、新たに株式や国債などを買い増すか、積立金額を増やす(現金を一定割合保有する)くらいでしょう。現金があれば、下落時に買い増すことも可能になります。

長期投資を本格的に行うなら短期の上下に翻弄されず、10年後、20年後の資産形成を考えてアセットアロケーション運用 (全世界投資)を取り入れることにより、安心しながら安定した資産運用を行うのがおすすめです。

まとめ

S&P500の下落は 主に円高の影響 によるものです。実際の米国市場では大きな変動は起きていません。長期投資家としては、 短期的な値動きに惑わされず、リスク分散をしながら運用を続けることが大切 です。

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