高収入でも安心できない!高所得者が家計破綻を防ぐための具体策を解説
本記事では、高所得層特有の家計の問題点と解決方法について解説します。
快適な生活を送っているように見える人でも、20~30年後を見据えた場合、将来の破綻リスクが潜んでいることがあります。
この記事を読めば、安定した家計運営の秘訣が学べ、未来の不安を取り除くためのヒントが得られるでしょう。
対象は、世帯年収800万円以上の家庭です。該当する皆様は、ぜひ最後までお読みください。
キーポイント
快適生活のリスクとは?(00:00:00)
一見、余裕があるように見える快適な生活には、気づきにくいリスクが潜んでいます。特に高所得者は「自分は問題ない」と思いがちで、家計の火種を放置してしまっている例が少なくありません。
高所得世帯(世帯収入800万円以上が目安)は、収入が多いことで家計の肥大化を見過ごしやすく、その結果、将来の貯蓄や投資が不足しがちになります。
実際の事例から学ぶ危険な家計運営(00:03:55)
実際にあった例を通して、問題点を浮き彫りにしてみましょう。
- 事例1: 食費と教育費で月40万円を超えるかなり高額な支出をしているにも関わらず、本人は「贅沢していないのですが……」と思い込んでいた。
- 事例2: 将来もらえる退職金が数千万円であることを知って、それなら「今が毎月赤字でも問題ないのではないか」と考えていた。
- 事例3: 夫がかなりの収入があり、表面上は黒字の家計簿を作っていた専業主婦が、裏では相当の金額を内緒で使い込み赤字家計を抱えていた。
- 事例4:夫が手取りで月80万円稼いでいたが、自宅にいる時間が少なく娯楽費や交際費で月に15〜20万円かそれ以上を使い込む。それを自分だけいい思いをしていると妬んで、夫がいない時に子どもと外食にいったり、自炊せず惣菜を購入したり、家事代行を頼んだりして家計が肥大化していた。
高所得世帯が陥りがちな5つの問題(00:08:15)
年収800万円以上の高所得世帯が、先で家計破綻を起こさないために注意すべきポイントが5つあります。
注意点①:気が大きくなりがち
稼ぎが多くなると、高級な家や車、私立学校への進学など収入に見合わない支出が発生しやすいです。
目安としては、年収1,000万円世帯なら、家・車・高額な教育費のうち選択できるのはいずれか1つだけです。年収1,500万円なら2つ、年収2,000万円で3つとも選ぶことができると考えてください。
注意点②:私立の教育費は負担が大きい
私立小学校では年間150万円~200万円かかるため6年間で1,000万円近くかかる計算になります。この金額が生まれて6年後に必要となるので貯蓄できてないといけません。さらに中学・高校の6年間も私学なら1,000万円規模、大学でも同じく1,000万円単位の出費が必要になるでしょう。
注意点③:手取りが思ったように増えない
所得税率の上昇や補助金の減少により、収入が増えても実際の手取り額は上がりません。
650万円を超えると就学支援金が減り始め、900万円超でゼロになります。
一人世帯ですが、 年収700万円を超えると税率が10%から20%に跳ね上がります。
注意点④:予期せぬアクシデントで一気に家計が大変になるケースがある
もともとローンや教育費などの支出に無理があるところに、ボーナスや給与の減少、仕事のストレスで精神疾患を発症するといったアクシデントで、家計が一気に赤字に転落という例が実際に起こり得ます。
注意点⑤:老後の生活費が肥大化してしまう
老後に支給される年金が現在の生活水準を支えきれず、老後破綻のリスクが高まるパターンです。
家計を立て直すための具体的な方法(00:16:10)
以上5つのリスクを回避するには「QGS」を活用して見直すことです。
QGSとは、収入に対して固定費に25%、変動費に25%、貯蓄投資に25%、自己投資に25%を割り当てることで、収入に応じた家計管理が可能になります。
この割合を元に家計を見直し生活の改善を行うことで何が自分自身の人生で大切なのかを見極めてください。その中で25%の貯蓄投資の確保をして老後資金を積み立てていけば今の生活水準を維持できるくらいに貯めることは可能です。
計画的な家計管理を行って、未来も安心できる家計を作りましょう。
まとめ
高所得世帯は一見余裕があるように見えますが、実際には危険が潜んでるケースが少なくありません。快適な生活が将来のリスクにつながらないよう家計の現状を把握し、具体的な対策を講じることが重要です。
QGSを取り入れれば、収入に応じた無理のない家計運営が可能になります。この記事を参考に、ぜひ今の家計を見直した上で将来に向けて安心な生活を築いてください。
関連動画「シンプルかつ一定の貯蓄を生み出す「QGS」の仕組み【家計を学ぶ009】」では、記事内でご紹介したQGSについて基礎からわかりやすく解説しています。家計をしっかり見直して将来に備えたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。