SBI証券との連携は住信SBIネット銀行とSBI新生銀行どっちがいい?
SBI証券を利用する際、連携できる銀行として「住信SBIネット銀行」と「SBI新生銀行」があります。どちらを選べばよいのか、今回はそれぞれのメリット・デメリットを比較し、最適な選択肢について解説します。
キーポイント
住信SBIネット銀行の方がおすすめな理由(00:01:51)
結論から言うと、現時点では住信SBIネット銀行をおすすめします。理由は主に2つ、「自動化」と「資金の隔離」が容易に行えるからです。
1つ目の理由である「自動化」は、投資家にとって重要なポイントです。住信SBIネット銀行では、SBI証券との連携により、投資用の資金移動が自動化できるので、手間をかけずに継続的な投資を行うことが可能です。
2つ目の理由は「資金の隔離」です。生活用資金と投資用資金を同じ銀行で管理してしまうと、無意識のうちに投資資金を使ってしまうリスクがあります。しかし、住信SBIネット銀行では「ハイブリッド預金」を活用することで、資金の隔離が簡単にでき、投資資金と生活資金をきちんと分けることが可能です。
SBI新生銀行をおすすめできない理由6つ(00:07:03)
SBI新生銀行も魅力的なサービスを提供していますが、現時点では投資用銀行としては不十分です。具体的には以下の6つの点が問題です。
- 投資を自動化できない
SBI証券との連携が不十分で、投資の自動化が難しいため、手動での資金移動が必要になります。 - 生活資金と投資資金の区別ができない
銀行の構造上、生活用資金と投資資金を明確に分けることが困難です。 - 投資資金を簡単に引き出せてしまう
普通預金として投資資金が管理されるため、簡単に引き出せる環境があり、投資計画が崩れるリスクがあります。 - 定額自動サービスが使えない
住信SBIネット銀行にはある「定額自動入金」や「定額自動振替」といったサービスが、SBI新生銀行にはまだ整備されていません。 - 目的別口座が利用できない
貯蓄や投資のために資金を用途別に分けて管理できる「目的別口座」がありません。 - スマホでのATM利用ができない
スマホで簡単にATMを利用できる住信SBIネット銀行とは異なり、SBI新生銀行ではキャッシュカードが必要です。
SBI新生銀行のメリット(00:28:10)
それでも、SBI新生銀行には選ぶ理由もいくつかあります。特に、以下の3つのメリットは見逃せません。
- 普通預金金利が0.1%
SBI新生コネクトを利用すれば、普通預金金利が0.1%になります。これは多くの銀行と比べて非常に高い利率です。 - ATM利用手数料が無制限で無料
SBI新生銀行では、ATMの利用手数料が無制限で無料です。頻繁に現金の出し入れをする方にとっては大きなメリットです。 - 振込手数料が50回まで無料
インターネットでの振込手数料が50回まで無料になります。自営業者や頻繁に振込を行う方にとっては、非常に便利なサービスです。 - 海外送金が実質無料
海外送金において、受け取りにかかる手数料を2000円までキャッシュバックしてくれるため、ほぼ無料で海外送金が利用できます。
まとめ(00:37:14)
現時点では、SBI証券との連携において、「住信SBIネット銀行」が総合的に見て最適な選択肢です。特に「自動化」や「資金の隔離」といった投資に不可欠な機能が充実しており、長期的な資産運用を考える際には大きな利点となります。
一方で、SBI新生銀行は優遇サービスや高金利といった魅力もありますが、まだ投資家向けの機能が十分整っていないため、投資に重点を置く場合は住信SBIネット銀行の方が適しています。
ただし、将来的にSBI新生銀行もサービスを拡充する可能性があるため、今後の動向に注目して、臨機応変に対応できるように準備をしていきましょう。
SBI証券は投資家目線に立ったサービス改善も常に続けています。特に「NISAの定期売却機能」は押さえておきたいサービスですので、以下の記事からぜひチェックしてください。