生命保険料控除の拡充で節税!子育て世帯に有利な税制改正とは?

今回は子育て世帯を対象とした生命保険料控除の拡充についての改正要望について取り上げます。

政府の税制改正の一環として、特に生命保険に関わる新たな優遇措置が導入される見通しです。これは、家族の経済的リスクを軽減し、子育て世帯の負担を減らすための重要なステップとなります。

この改正要望が具体的にどのように影響を与えるか、子育て世帯の保険選びのポイントとあわせて解説します。

*この拡充については2023年末の税制改正大綱で「要望」として提出された内容を踏まえてお話ししており、まだ法律や法律案として確定した情報ではありません。

この動画のキーポイント

  1. 子育て世帯向けの生命保険料控除が拡充される予定
  2. 改正後は、一般生命保険料控除が6万円に引き上げられる予定
  3. 子育て世帯にとって、生命保険は大切なリスクヘッジ手段
  4. 収入保障保険など、具体的な保険選びの方法も紹介
  5. この改正要望は2025年4月から施行される見込み

キーポイント

子育て世帯に生命保険の必要性が高まっている(00:01:08)

金融庁が主導して、子育て世帯向けの生命保険料控除が拡充されるという要望が提出されました。

現代の子育て世帯は、経済的なリスクが高まっており、特に親が万が一の事態に直面した場合、家庭全体の収入が大幅に減少するリスクがあります。これを補うため、生命保険の必要性が高まっているのです。

また、政府は少子化対策の一環として、子育て世帯への支援を強化しています。生命保険料控除の拡充は、子育て支援の一環であり、これにより保険料の負担が軽減され、家計の安定が図られることが期待されています。

一般生命保険料控除が6万円に増加(00:02:14)

現行の生命保険料控除制度では、一般生命保険、介護・医療保険、個人年金の3つの控除区分に分かれており、それぞれの区分で最大4万円の所得税の控除が受けられます。地方税に関してはそれぞれ2.8万円までが控除対象となっており、合計で7万円の上限があります。

改正案では、一般生命保険料控除が4万円から6万円に引き上げられ、特に子育て世帯を対象にした支援策が強化される予定です。これは、23歳未満の扶養家族がいる世帯にとって、大きなメリットとなります。控除を満額で受けるためには、年間12万円の生命保険料支払いが必要ですが、これによって大きな節税効果を得ることができます。

また、生命保険協会からの要望もあり、地方税に関しても拡充が検討されています。これにより、家計にかかる負担がさらに軽減される可能性があります。

子育て世帯に生命保険が必要な理由(00:05:26)

子育て世帯にとって、生命保険は万が一のリスクに備える重要な手段です。共働き世帯が増える中、どちらか一方が亡くなった場合、家庭の収入は大きく減少します。このリスクを軽減するために、生命保険が必要不可欠となるのです。

特に「死亡保障」は、遺された家族の生活費や教育費を支えるために重要です。子供の学費や生活費を考えると、数千万円の資金が必要となりますが、生命保険があればこれをカバーすることができます。

子育て世帯は収入保障保険も考えよう(00:07:36)

生命保険選びでは、死亡保障だけでなく「収入保障保険」も検討すべきです。収入保障保険は、被保険者が亡くなった場合、遺族に月々一定の金額が支払われる保険。遺族の生活費を安定させるのに役立ちます。

30代の男性であれば、月20万円の収入保障保険に加入するために月々約6,000円の保険料が必要ですが、これにより大きなリスクをカバーできます。

これらの保険料を控除に組み込むことで、節税効果も得られます。年間12万円の保険料を支払うことで最大6万円の所得控除を受けられるため、保険を有効活用することで家計に優しい設計が可能となります。

まとめ

今回の生命保険料控除の拡充は、子育て世帯にとって非常に有益な改正です。生命保険は万が一の事態に備えるための重要な手段であり、この控除の拡充により、より多くの家庭がリスクに備えつつ、税金を節約できるようになります。2024年の施行が予定されていますので、今後の動向にも注目が必要です。

生命保険の見直しを検討して、必要な補償を確保しましょう。特に子育て世帯は、控除を最大限に活用するために、適切な保険に加入することが重要です。また、税制改正の情報に注目し、必要に応じて保険料の調整を行うことで、家計の安定に貢献できるはずです。

子育て世帯に必要な保険とは?詳しくはこちらの記事をご覧ください。