投資で失敗しないために知っておきたい3つの真実


この動画では、投資の不都合な真実について下記の3つの側面から説明しています。

1つ目は、資産は右肩上がりで増えていかないということです。
投資の価格変動を示すグラフを確認すると、投資は上下に変動し必ずしも右肩上がりではないことがわかります。

2つ目は、投資を始めると元本割れをほぼ間違いなく経験するということです。
元本割れのリスクと確率を示すグラフによると、投資期間が長ければ長いほど元本割れのリスクは低くなりますが、完全にゼロにはならないことがわかります。

3つ目は、利回りには副作用があり、価格変動が大きくなるほど利回りが減衰する可能性があるということです。価格変動の大きさ(リスク)が大きくなると、利回りを取り戻すために必要な利回りが飛躍的に大きくなることを示すことをグラフで確認しながら解説しています。

キーポイント

この記事の要約

  • 投資は常に右肩上がりではなく、大きな価格変動がある。
  • 元本割れをほぼ間違いなく経験し、投資期間が長いほどリスクは低くなるが、ゼロにはならない。
  • 価格変動が大きくなるほど、利回りが減衰する可能性がある。

資産は右肩上がりでは増えていかない (00:01:38)

投資において、資産は常に右肩上がりで増えるわけではありません。
これは投資初心者が最も誤解しやすいポイントの一つです。
預金のように滑らかな曲線を想像しがちですが、実際には投資の価格は上下に変動しリーマンショックやコロナショックのように一時的に大きく下落することもあります
長期的に見れば右肩上がりの傾向はあるものの、短期的には大きな変動があります。

例えば、さまざまな資産(日本株、海外株など)の価格推移をグラフで見ると、それぞれ異なる動きをしていることがわかります。

リーマンショックやコロナショックの際には全ての資産が下落しましたが、その下落幅は資産ごとに異なります。通常期には各資産の動きもバラバラです。この異なる動きを利用することで、リスクを抑えた運用が可能となります。

元本割れをほぼ間違いなく経験する (00:10:37)

投資を始めると、元本割れ(初期投資額を下回ること)をほぼ間違いなく経験します。
元本割れのリスクと確率を示すグラフからもわかるように、投資期間が長ければ長いほど元本割れのリスクは低くなりますが、完全にゼロにはなりません。

例えば、10年間の投資期間であれば10%の確率で元本割れが起こり、3年間であれば30%の確率で元本割れが起こります。投資期間が長ければ長いほど元本割れのリスクは低くなりますが、それでもリスクはゼロではありません。

投資の妙味は、リターンとリスクのバランスにあります。リスクが大きければ大きいほど、リターンも大きくなる可能性がありますが、その分元本割れのリスクも高くなります。

このリスクを理解し、長期間の投資を許容することが重要です。

利回りには副作用がある (00:32:17)

投資の利回りには副作用があります。
価格変動が大きくなるほど、利回りが減衰する可能性があるのです。
例えば、±10%の価格変動であれば元本に戻すために11%の利回りが必要ですが、±33%の価格変動であれば50%の利回りが必要になります。

このように、リスクが高ければ高いほど、利回りの減衰効果が大きくなります。

これは、投資の世界がパーセンテージで動いていることが関係します。
消費者の世界では額面で変動を捉えますが、投資の世界ではパーセンテージで変動を捉えます。

10%下がって10%上がると元の値に戻らず、むしろ下がっていくのです。
これが投資の減衰性と呼ばれるもので、投資においてリスクを考慮しないといけない理由です。

まとめ

この動画では、投資の不都合な真実について解説しました。

・資産が常に右肩上がりで増えないこと
・元本割れのリスクが常に存在すること
・価格変動が利回りを減衰させる可能性があること

この3つの真実を理解することが重要です。
これらのリスクを正しく理解し長期的な視点で資産運用を行うことで、賢明な投資が可能になります。

まずは自身の投資に対する考え方を見直してみてください。短期的な利益を追求するのではなく、長期的な視点で資産を運用することが重要です。

また、リスクを正しく理解しリスクとリターンのバランスを考慮した投資を行いましょう。投資の基本を学び続けることで、より賢明な投資判断ができるようになります。