アセットアロケーション運用にコアサテライト運用を取り入れる意味

アセットアロケーション運用は、長期的に安定した資産形成を目指す投資戦略として世界のスタンダートになっています。

ただ、投資は人間がするもの。理論的に正しい投資戦略をおすすめしていても、人によっては「もっとリターンが欲しい」「ビットコインが気になる」という方もいらっしゃいます。

そこで「コアサテライト戦略」と呼ばれる手法を併用することが注目されています。

本動画では、アセットアロケーション運用とコアサテライト戦略の関係性について解説します。自分自身の投資戦略を見直すきっかけになると思うので、ぜひ参考として最後までご覧ください。

質問内容

アセットアロケーション運用の中で、コアサテライト戦略を導入した場合にどのような対応や考え方が必要でしょうか?

キーポイント

アセットアロケーション運用は複数の資産に分散して投資をする方法(00:01:00)

アセットアロケーション運用とは、資産全体を株式、債券、REIT(不動産投資信託)などの複数の資産クラスに分散して投資する方法です。この運用方法は、リスクを分散しながら安定したリターンを目指せることが特徴です。

さらにマネーセンスカレッジでは、アセットアロケーション運用をもとにした投資戦略「全世界投資」を提供しています。全世界投資では、世界中に分散投資することで、どの地域や資産クラスが不調でも、他の部分でカバーできる可能性が高まります。

この戦略は特に長期投資に向いており、リスクを抑えながら資産を成長させることが可能です。全世界投資を採用すれば、初心者でも2,000円という少額から運用を開始でき、資産運用のハードルを下げることができます。

再現性の高い投資方法ですので、誰もが簡単に始められるおすすめの投資戦略です。

なぜ安定的な運用が目指せるのか知りたい方は「全世界投資(アセットアロケーション運用)の仕組み」の記事をご覧ください。

コアサテライト戦略は安定性と成長性を両立する戦略(00:06:58)

コアサテライト戦略は、資産運用の「コア(中心)」と「サテライト(補助)」に分けることで安定性と成長性を両立させる戦略です。

コア部分は長期的な安定運用を目指し、低リスクの資産に投資します。マネーセンスカレッジの全世界投資を行ったり、安全性の高いインデックスファンドを購入したりします。

サテライト部分は高リスク・高リターンを狙い、個別株式やビットコイン、新興国などに投資します。サテライト部分は、投資家の好奇心や市場のトレンドに応じて自由に運用することができます。

コアサテライト戦略を実践するには、まずコアとサテライトの割合を決めることが重要です。一般的には、コア部分に75%から80%を割り当て、サテライト部分に20%から25%を配分します。

この戦略の利点は、リスクをコントロールしつつ、高いリターンを狙える点にあります。サテライト運用の結果次第で、ポートフォリオ全体のリターンを大きく引き上げることが可能です。

コアサテライト戦略はバランスが重要(00:12:30)

コアサテライト戦略を取り入れることで、リターンをさらに求めたり、趣味としてビットコインや個別株式などに投資をすることができます。

しかし、サテライト運用ではハイリスクを伴うため、リバランスの考え方が異なります。特にサテライト運用が好調な場合には、全体から見たバランスが多くなってしまいます。その際に勝ち逃げを行い、サテライト部分の割合が多くなりすぎないように注意してください。

サテライト運用の割合が大きくなりすぎると、リスクが高まる可能性があります。

定期的にリバランスを行い、コアとサテライトのバランスを適切に保ちながら運用をしてください。

まとめ

理論的には、アセットアロケーション運用が最も合理的な方法です。しかし、人間は非合理的な面もあります。リターンを増やしたかったり、実験的に個別株式やビットコインなどを買いたい場合には、コアサテライト戦略を取り入れるのも1つの投資戦略になるでしょう。取り入れることで、あなた自身のの精神衛生を守ることもできます。

ただし、サテライト部分の比重が増えすぎるとリスクが高まるため、定期的にリバランスをして資産形成を行なっていきましょう。