ドコモの銀行がdポイント連携を開始!「三井住友NLゴールド&SBI証券」と「dカード&マネックス証券」の徹底比較

マネックス証券とdカードの連携が発表され、その少し前にはSBI証券と三井住友カード(NL)の連携も始まっていました。どちらも仕組みが分かりにくいという声が多いため、今回はこの二つのサービスを比較していきます。ナンバーレスについては解約騒動を経て落ち着いた印象がありますが、dカードのほうは発表直後に解約者が出て、あとから年会費還元などの対応が入ったという経緯もありました。

このチャンネルはあくまで投資家目線での発信のため、マネックス証券を使いたいのかSBI証券を使いたいのかという軸を大切にしつつ、クレジットカードの還元率にも注目して比較していきます。通常利用でどれくらいお得になるのかという観点から、具体的な数字を見ていきます。

三井住友カードゴールドNLとdカード GOLDの比較(1:00)

クレジットカードにはノーマル、ゴールド、プラチナ、インフィニットといったランクがあり、この区分だけでも分かりにくいところですが、多くの方の年間利用額を踏まえるとゴールドカードクラスでの比較が現実的だと判断し、今回はゴールドカード同士で還元率などを比較していきます。対象となるのは、SBI証券と連携してVポイントが貯まるゴールドナンバーレス(NL)と、マネックス証券と連携してdポイントが貯まるdカード GOLDです。

基本還元率で見ると、ゴールドナンバーレスは200円につき1ポイントで0.5%還元、dカードは100円につき1ポイントで1%還元となっており、単純な数字だけを見ればdカードのほうが有利に見えます。ただし、dカードには複数の条件があり、そこも合わせて確認していく必要があります。

年間100万円利用時のボーナスについては、ゴールドナンバーレスは1万ポイントが進呈され、基本還元と合わせると実質1.5%相当の還元になります。dカードにもボーナスはありますが、こちらはポイントではなくクーポンという形で提供され、投資信託の購入に使える1万円相当のクーポンとして扱われるため、便宜上1万円分の還元として比較しています。

さらに、それぞれのカードには利用方法によって還元率がアップする仕組みがあります。ナンバーレスは対象のコンビニや飲食店でのタッチ決済利用などにより最大7%まで上がり、上限はありません。一方のdカード GOLDは最大3.5%まで上がりますが、内訳は月3000ポイントと月500ポイントという上限付きの加算になっており、多くの方が利用するクレカ積立(月10万円まで)を絡めて考えると、年間の還元率としてはゴールドナンバーレスが0.75%から1%程度、dカードが1.1%になるという結果になります

基本還元率(5:08)

改めてそれぞれの基本還元率を整理すると、dカードは100円につき1ポイントで1%、ゴールドナンバーレスは0.5%となっています。dカード GOLDは年間100万円以上の利用を達成すると、1万円相当のクーポンが進呈される仕組みで、プラチナカードではさらに還元が上がるものの年会費が高く元を取りにくいため、今回の比較では対象外としています。このクーポンは複数の選択肢の中から選べるようになっており、その中にマネックス証券で投資信託の購入に使える1万円クーポンが含まれています。

ゴールドナンバーレスは年間100万円の利用で年会費が永年無料になる特典に加えて、毎年1万ポイントが進呈される仕組みになっており、こちらはボーナスとしてそのまま受け取れる形です。

還元率アップの部分については、dカード側にはいくつかの条件が設定されています。dカードの支払い口座をドコモ口座に設定していること、ドコモ口座とdアカウントを連携していること、dアカウントに携帯電話番号が登録されていること、そして銀行口座で当月のdカード利用代金が引き落とされていることの四つが条件です。初年度は一律でプラス1%となりますが、2年目以降は前月のショッピング利用額に応じて加算率が変わり、月10万円以上20万円未満の利用でプラス0.25%となります。重要なのは、この判定にはクレカ積立分が含まれず、あくまで通常のショッピング決済で月10万円以上を使う必要があるという点です。

マネックス証券との連携によるプラス1.5%相当の還元を受けるためには、前月時点でマネックスとdアカウントが連携済みであること、携帯電話番号が登録されていること、スイープサービスを利用していること、そして前月中にマネックス証券でdカード積立を3万円以上行っていることが条件になります。ただし、この還元には月3000ポイントと月500ポイントという上限があるため、実際の還元額はそこで頭打ちになります。

ナンバーレスの7%還元については、ローソンやガストといった対象のコンビニや飲食店でスマホのタッチ決済を使った場合に適用されるもので、普段からこうした店舗を利用する方であれば無理なく届く水準といえます。

クレカ積立の還元率(10:37)

クレカ積立の還元率について、dカードはNISA口座かどうかで表が分かれていますが、いずれの場合も最大還元率は1.1%で変わりません。理由として、NISA口座での積立は継続的な利用が見込まれるためではないかと考えられます。

一方のゴールドナンバーレスは、年間の利用額によって還元率が変動する仕組みで、年間10万円未満の利用では還元が0%になってしまい、10万円以上であれば0.75%、100万円以上であれば1%という区分になっています。ナンバーレス一本で積立を完結させても構いませんが、他のカードも併用したいという場合は、少なくとも年間10万円分の積立をこのカードで行っておく必要があります。

ショッピング月10万円利用+クレカ積立月10万円利用で比較(11:47)

実際にどれくらいのポイントになるのかを試算するため、年間120万円のショッピング利用(毎月10万円)と、毎月10万円のクレカ積立を行った場合で比較しています。

ゴールドナンバーレスの場合、基本還元として0.5%の6000ポイント、年間100万円超のボーナスとして1万ポイント、店舗での還元率アップ分は利用額が変動するためここでは0として計算し、クレカ積立については1%還元で1万2000ポイントとなり、合計で2万8000ポイントになります。年会費は無料のため、そのまま2万8000ポイント相当の還元となります。

dカードの場合、基本還元として1%の1万2000ポイント、年間100万円超のボーナスとして投資信託クーポン1万円相当、還元率アップとしては毎月10万円のショッピング利用によるプラス0.25%で月250ポイント、年間で3000ポイント、さらにマネックス証券との連携によるプラス1.5%相当も月500ポイントが上限となるため月500ポイント、年間で6000ポイントとなり、還元率アップ分の合計は9000ポイントになります。これにクレカ積立の1.1%還元で1万3200ポイントが加わり、合計は4万4200ポイントですここから年会費1万1000円を差し引くと、実質3万3200ポイント相当となります。この条件で比較すると、dカードのほうがゴールドナンバーレスを上回る結果になりました。

クレカ積立で月10万円使わない人は?(14:36)

クレカ積立を毎月10万円も使わないという方に向けては、一つの工夫があります。積立設定自体は月10万円で行い、そのうち例えば2万円だけを本来積み立てたい商品に回し、残りの8万円分は値動きの少ない投資信託などに振り分けて、積立が実行された後にすぐ解約してしまうという方法ですこうすることで非課税枠は多少使ってしまうものの、年間投資枠を使い切ってしまうことはあまりないため、ポイント獲得を目的とした運用として活用できると考えられます

ショッピングで月10万円使わない人は?(15:45)

そもそも毎月10万円のショッピング利用が難しいという方には、dカードはあまりおすすめできません還元率アップの条件を満たせなくなることで、先ほどの9000ポイントのうち3000ポイント分が失われてしまうためです。ただし、それでもコンビニなどでの7%還元を活用するだけでゴールドナンバーレスがdカードを上回るケースも十分考えられます。コンビニを全く利用しないという方は少なく、多少なりとも利用機会はあるはずなので、その分dカードは見劣りしてしまう可能性があります。

なお、毎月10万円という金額については、一人暮らしであっても食費や光熱費、お小遣いなどの支払いをまとめれば決して届かない金額ではないという印象です。会員や周囲へのヒアリングでも、年間100万円は超えるが200万円までは厳しいという声が多く、年間120万円という前提は多くの方にとって現実的な水準だと考えられます。日常的な支払いをこのカードに集約できれば、達成のハードルは高くありません。

おすすめは?(17:31)

総合的に見ると、還元の仕組みとしての安定感はゴールドナンバーレスに軍配が上がります。dカードは年会費がかかる一方でクレカ積立の還元率も基本還元率も現状は変わらず推移していますが、今後改定が入るとすれば基本還元率や還元率アップの上限といった部分になる可能性があります。実際に他社でもそうした改定が行われている例があるため、その点は注意が必要です。

それでもトータルでは現状維持かやや有利な水準を保つとは考えられますが、ゴールドナンバーレスはすでに一度大きな見直しを経て落ち着いた仕組みになっており、年間100万円で年会費永年無料とプラス1万ポイント、加えて対象店舗での7%還元という分かりやすい構造になっているため、今後大きく改悪される可能性は低いと見ています

ボーナスまで含めた還元率で見るとゴールドナンバーレスが1.5%、dカードが1.8%と、いずれも比較的高い水準にあります。そのため、航空会社やホテルのマイルなど他の還元先を併用したいという方も出てくると思われますが、dカードの場合はすでに毎月10万円のショッピングと10万円のクレカ積立で条件を満たす必要があるため、他のカードに利用枠を振り分ける余地がほとんどありません。一方ゴールドナンバーレスであれば、年間10万円さえ決済すれば0.75%の還元率を維持できるため、残りの利用は他のカードに回すといった柔軟な使い方がしやすくなります。年会費が無料であることに加えて他のポイントも並行して貯められる点は、最低限の還元を確保しつつ自由度を持たせたいという方には強みになるといえます。

まとめ(20:18)

今回はゴールドナンバーレスとdカード GOLDについて、それぞれの基本還元率やボーナス、還元率アップの条件などを比較してきました。証券会社と銀行との連携や、証券会社そのものの強み、都市部でのマイレージサービスといった要素まで含めて総合的に考えると、SBI証券のほうに分があるというのが率直な印象です。とはいえ差額としては数千円程度に収まるため、最終的にはどちらが自分自身のニーズに合っているかで選んでいただくのがよいと思います。

なお、NISA口座までこの連携に組み込まれてしまうと、口座を長期間そのまま使い続けたいと考えたときに金融機関を変更するのが難しくなり、複数口座に分かれることで管理が煩雑になるという側面もあります。新しいサービスに飛びつくよりも、事業継続性や今後の改定への対応力、総合力といった観点で見ると、ドコモ回線を使っている方であればそのまま活用しつつ、SBI証券とゴールドナンバーレスの組み合わせを軸にするのが無難だという結論に至りました。もちろんこれは一つの見方であり、利用している通信キャリアや貯めたいポイントの種類によって最適な組み合わせは変わってきます。それぞれの提携サービスも比較しながら、自分に合ったカードと証券会社の組み合わせを選んでいただければと思います。

またこちらの動画「【後悔しない証券会社の選び方】SBI証券vs楽天証券どっちで口座を開くべき?」では、預かり資産や営業利益をもとに、SBI証券と楽天証券の選び方を解説しているのでぜひご覧ください。

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