ドコモSMTBネット銀行×マネックス証券が連携!SBI・楽天に並ぶ「第3の選択肢」へ
ドコモSMTBネット銀行とマネックス証券が連携するというニュースが話題になっています。SBI証券や楽天証券に並ぶ第三の選択肢として注目されるのではないかという声も聞かれるようになりました。
マネックス証券はもともと根強い人気を持つ証券会社の一つで、今回、推奨してきたネット銀行であるドコモSMTBネット銀行と提携することになりました。ネット銀行同士の連携という意味では、ごく自然な流れと言えます。
連携の手段として残っていたのがスイープサービスで、SBIハイブリッド預金のように入出金に対応する仕組みへの期待が高まっていましたが、発表はあったもののしばらく内容は公開されていませんでした。そして2026年8月28日にスイープサービスの詳細が正式に発表されましたので、その内容を確認していきます。
2026年8月28日(金)より自動入金(スイープ)サービスを開始(1:27)
今回の発表には大きく二つの内容が含まれています。一つは同時口座開設に対応したという点で、これはSBI証券が以前から行っていたサービスであり、開設の際にはありがたい機能です。
もう一つが本題のスイープサービスですが、実際に始まったのは自動入金のサービスのみで、自動出金には対応していません。この点はかねてから期待して待っていた部分だったため、発表を見て少し肩透かしを感じるところがありました。
内容としては、マネックス証券における買付余力に、ドコモSMTBネット銀行の普通預金口座の残高が反映されるようになったというものです。そのため、あらかじめ入金の手続きをしなくても、買付の注文を出せば不足分が普通預金口座から自動的に送金され、購入に充てられる仕組みになりました。
これまでは定期自動入金サービスとして、毎月27日に引き落とし、翌月8日に入金されるという仕組みで資金移動を自動化していましたが、今回の変更でこの流れがリアルタイムになり、利便性が高まったと言えます。
SBI証券 楽天証券マネックス証券を比較(3:41)
推奨しているSBI証券では、ドコモSMTBネット銀行のハイブリッド預金と連携しており、買付時には自動入金、売却時にはハイブリッド預金へ自動的に資金が戻る、双方向のスイープが行われています。
楽天証券はマネーブリッジという仕組みで楽天銀行の普通預金と連携しており、こちらも入出金の両方に対応しています。楽天銀行の口座はそのまま普通預金であるため、そのままATMなどで引き出せる利便性の高さがあります。一方、ハイブリッド預金はそのまま引き出すことができず、いったん代表口座に振り替える必要があります。
今回発表されたマネックス証券とドコモSMTBネット銀行の連携は入金のみに対応しており、マネックス証券で保有商品を売却しても自動的に普通預金口座へ資金が戻ることはありません。
細かい違いとして、普通預金の金利面では楽天銀行が優遇措置を設けており、一定額以下であれば年0.44%程度となり、他行よりも0.04%ほど高い水準になっています。とはいえ大きな差ではないため、この点は各自のニーズに応じて使い分ければよいと考えられます。
引き出しのしやすさという点ではマネックス証券はSBI証券とほぼ同水準で、入金についても三社ともほぼ差がありません。そうなると比較の軸は、楽天証券のように普通預金口座からそのまま引き出せるかどうかという点になってきます。
資産活用期に入った方は楽天証券が使いやすい(6:04)
資産を計画的に取り崩していくような場面では、楽天証券の使いやすさが際立つように思われます。実際に普通預金へ資金が入ってくる仕組みのため、楽天銀行の普通預金からそのまま引き出せるという流れになります。
ただし楽天銀行をメインバンクとして生活資金の管理にも使ってしまうと、投資資金と生活資金が混ざってしまう懸念があります。継続的な資産運用という観点では両者は分けておきたいところですので、楽天銀行とは別に生活用の口座を持っている人にとっては、楽天証券という選択肢も十分にありだと考えられます。
一方でマネックス証券には自動出金の仕組みがないため、資金の移動は自身で行う必要があります。即時出金に対応している部分もあり、あらかじめ登録しておけば極端に使い勝手が悪くなるわけではありませんが、アプリや画面が切り替わる分、多少の手間は感じられるところです。
SBI証券の場合は、売却によって資金が自動的にハイブリッド預金まで届くため、そこから代表口座への振替をもう一段行えば引き出しが可能になります。二段階の操作にはなりますが、同じアプリの中で完結するため、この点においてマネックス証券がSBI証券に追いついたとは言い切れません。
ここまでが資産を取り崩していく活用期における使い勝手の比較です。これから資産形成や資産の増大を目指す、比較的若い世代にとっては、次に触れる投資信託保有ポイントサービスの存在が重要な意味を持ってきます。
資産形成期資産を増大させていく方は投信保有ポイントサービスが重要(7:41)
この観点では楽天証券がやや見劣りする結果になります。楽天証券には投資マイレージのような、保有しているだけで定期的に還元される仕組みが基本的にありません。
一方でSBI証券やそのNISA口座、マネックス証券には、投資信託を保有しているだけで信託報酬の一部が還元される仕組みがあり、マネックス証券は主にdポイント、SBI証券は主にVポイントとして還元されます。どちらのポイントも使い勝手そのものは悪くありません。
還元率は保有するファンドによって異なるため一概には比較できませんが、会員制で公開している全世界投資のバランスを例に運用資産1000万円を想定すると、SBI証券ではおおよそ年4000円、率にして0.04%程度の還元があります。これに対しマネックス証券ではおよそ年2400円、率にして0.024%程度にとどまり、SBI証券のおよそ半分の水準です。
楽天証券についてはあらかじめ指定された6銘柄のみ還元があるだけで、それ以外の銘柄では還元が発生しません。楽天のオールカントリーや特定のインデックス一本に絞って運用する場合はそれでも問題ないかもしれませんが、複数資産に分散したアセットアロケーション運用を本格的に行う段階になると、この仕組みだけでは物足りず、ポイント面で不利になりやすいと言えます。
総じて保有ポイントの面ではSBI証券が頭一つ抜けており、マネックス証券がそれに次ぎ、楽天証券とは大きな差があるという構図になります。マネックス証券とSBI証券を比べても、業界をリードするSBI証券にはまだ追いついていない状況で、この分野でのさらなる巻き返しが期待されるところです。
なお、クレジットカード積立のポイント還元についても、VポイントにせよdポイントにせよSBI証券の水準に合わせてきているような印象があり、追い抜くほどの勢いは感じられません。
まとめ(10:50)
こうした点を踏まえると、よほどのこだわりがない限りはSBI証券を選んでおけば無難だと考えられます。楽天証券が人気を集めているのは、活用のシンプルさによるところが大きく、楽天証券から自動的に資金を引き落とすことができる点は魅力です。
これに対してSBI証券とドコモSMTBネット銀行の組み合わせでは、引き出しの際に一度振替が必要になり、完全には自動化されていません。この振替まで自動化してもらえると助かるという声を上げ続けることも一つの方法かもしれませんが、活用期に入った人にとってはこの一手間が煩わしく感じられるのも事実で、対応が進むことが望まれます。
目的別口座までは自動化されなくても、せめてハイブリッド預金までは反映されるとよいという考え方もできます。もともとネット銀行内での資金移動であり、システム上はラベルを貼り替える程度の話とも言えるため、こうした改善は技術的に難しくないのではないかとも感じられます。
とはいえ、多くの人はNISA口座を使い、長期にわたって運用を続けることになります。1000万円あたり4000円、あるいは2400円という金額だけを見ると小さく思えるかもしれませんが、こうした小さな金額を毎年積み重ねていく視点が資産形成では重要です。
資産形成期や資産増大期においては、SBI証券とドコモSMTBネット銀行の組み合わせが総合力で一日の長があり、この差はまだ埋まっていないというのが実情です。一方で、実際に資産を使っていく段階では楽天証券の使いやすさが光るため、最終的にはそれぞれのニーズに応じて使い分けることが望ましいと言えます。
マネーセンスカレッジとしては、それでも変わらずSBI証券とドコモSMTBネット銀行の組み合わせが総合力で優れていると考えています。活用期において売却まで自動化されていても、ハイブリッド預金からの引き出しにひと手間かかる点は否めませんが、同じアプリの中で完結する操作であり、年齢を重ねてアプリ操作自体が難しくなった場合は別として、そこまで大きな負担にはならないとも感じられます。
もちろん自動化が進むことが望ましいのは間違いなく、その点は要望として伝えていきたいところですが、ポイント還元や購入・維持コストの低さ、結果として運用利回りが高くなるという総合力を考えると、SBI証券を選ぶ意味は大きいと言えます。0.04%という数字は小さく見えても、信託報酬をめぐる引き下げ競争が続く中でこれだけの差が毎年生じることは軽視できません。運用資産1000万円で4000円、2000万円であれば8000円というように、資産が増えるほどこの差も大きくなっていきます。
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