楽天証券のiDeCo、積立不可になってます。商品入れ替えで「セゾン」などが除外
楽天証券のiDeCoで商品入れ替えが行われた影響で、積立が不可になっている方がいるという情報があります。
今回はその内容について解説します。
商品入れ替えは4月に適用開始(00:38)
楽天証券のiDeCoでは、購入できる金融商品の入れ替えを段階的に進めていました。一度進めたものの告知が不十分だったとして仕切り直しとなり、約1年かけて手続きを進めてきました。スケジュールとしては4月に終了しており、現在は入れ替え完了の案内が届いているはずです。
ただし、その案内を見逃してしまった場合、積み立て設定していた商品が除外商品になっているケースがあります。除外商品は引き続き保有することはできますが、新たに購入することはできません。そうなると、楽天証券があらかじめ設定している「運用指定商品」が自動的に購入されてしまいます。
運用指定商品とは、加入者が拠出金を入れた際に投資配分を指定していない場合に自動的に購入される商品のことです。楽天証券が提示しているのは「楽天インデックスバランス DC年金」というバランス型ファンドです。内訳は海外債券が85%、全世界株式が15%となっており、株式部分にはオルカンではなくFTSEのインデックスを採用しています。
オルカンが約3,000銘柄であるのに対し、こちらは約9,000銘柄で小型株も含まれており、分散度は高くなっています。一部ETFを通じたファンド・オブ・ファンズ形式で運用されているため運用コストはやや上がりますが、概ね0.17%程度と極端に高いわけではありません。とはいえ、本来買いたいと思って設定していた商品とは全く異なるものが購入されている可能性があるため、必ず設定内容を確認することをおすすめします。
除外運用商品(03:14)
今回除外となった商品は9銘柄あります。たわらノーロード先進国債券やたわらノーロード国内債券、iTrust世界株式・日本株式、セゾン資産形成の達人ファンド、MHAM日本成長株ファンド、フィデリティ・日本成長株・ファンド、三菱UFJ DCバランス・イノベーション、投資のソムリエが対象となりました。除外の基準には定量評価スコアが低かったことが挙げられています。
追加商品(04:15)
新たに追加された商品も9銘柄あります。楽天関連のファンドが複数含まれているほか、セゾン投信の中野晴啓氏が独自に立ち上げた日本株式ファンドや、人気の高いFANG+なども加わりました。また、4資産均等分配型の日本インデックスバランスファンドも採用されています。さらに、ステート・ストリート・ゴールドオープン(為替ヘッジなし)も追加されました。金ファンドの中では信託報酬が安い選択肢として知られており、SBI証券のSBIゴールドシェアーズは今回は選ばれていません。
加えて、エマージング株式や欧州株式も新たにラインナップに加わりました。米国株一辺倒のポートフォリオを調整したい場合に、先進国株式を買いつつ欧州株式の比率を高めることでバランスを取るといった活用もできるようになりました。
追加された商品の選定基準については明確な説明がなく、除外には基準があるのに追加には基準が示されていないという点は課題として残ります。また、追加商品の半数以上が楽天関連ファンドである点については、楽天証券で開設したiDeCoで楽天商品が優遇されるのは企業として当然の判断とも言えます。それに不満があれば他の金融機関へ移転するという選択肢もあります。
なお、国内債券ファンドが唯一除外されてしまった点については、現在日本は金利上昇局面にあるため、日本債券ファンドを購入したいという場合には、みずほDC定期預金のような定期預金商品を代替として活用する方法もあります。ただし、将来的に金利がある程度上昇した後に下がり始めた際、日本債券ファンドへの需要が高まる可能性もあるため、そのタイミングで改めて商品ラインナップに追加されるかどうかは注目しておく必要があります。
SBI証券iDeCoも入れ替えあります(08:26)
SBI証券のiDeCoでも同様に商品の入れ替えが進んでいます。現時点では除外候補および追加候補が公表されており、6月頃に加入者へメール・SMS・書面で通知が行われる予定です。加入者の3分の1以上が反対した場合、除外は見送られる仕組みになっています。10月頃に除外・追加ファンドが正式決定し、実際に切り替わるのは12月頃が見込まれています。
まとめ(09:28)
iDeCoは老後の資産形成において非常に強力な制度です。掛け金が全額所得控除の対象となるため、その分だけ税負担が軽くなります。受け取り時も、年金形式であれば公的年金等控除、一時金形式であれば退職所得控除が適用され、税制上の優遇が大きいのが特徴です。特に所得のある方にとっては活用しがいのある制度です。
楽天証券のiDeCoをご利用の方は、除外商品を積み立て設定したままになっていないか、今一度確認されることをおすすめします。
またこちらの動画「SBI証券iDeCoセレクトプラン運用商品見直しへ!iDeCo制度改正に向けてチェック」では、SBI証券iDeCoの運用商品見直しと制度改正の要点を解説しているのでぜひご覧ください。





