【バフェットの金言】投資で成功するために必要なたった一つの能力と覚悟
投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットは、数々の名言を残してきました。長年にわたる投資家としての経験から生まれた、ぶれない哲学が今も多くの人に語り継がれています。
今回は、バフェット氏が「投資で成功するために必要なたった一つの能力」として語った言葉を紐解きながら、私たちの資産運用に活かせるエッセンスをご紹介します。
投資で成功するために必要なたった一つの能力と覚悟(0:59)
投資で成功するために必要な能力とは何でしょうか。頭の良さや情報収集力、あるいは莫大な資産を持つことだと思う方も多いかもしれません。しかしバフェット氏が挙げたのは、「群衆から自分を切り離す能力」というものでした。頭が良いことは必要ないとも述べています。
暴落時に売るな、といった格言はよく聞かれますが、実際に資産が半分になれば誰でも動揺するものです。戦争や石油価格の上昇、株式市場の乱高下など、さまざまなノイズが飛び交う中で、それらに惑わされず長期投資を続けることこそがシンプルかつ本質的な戦略だとバフェット氏は説いています。
気持ちや根性では「群衆から離れる」ことはできない(2:29)
これを資産運用の観点で言い換えると、長期投資・資産分散・時間分散を組み合わせたアセットアロケーション戦略を取ることに相当します。株式だけで運用すれば半値になることもありますが、資産を分散しておくことでそのリスクを抑えつつ、老後に取り崩す際にも安定した対応が可能になります。
アセットアロケーションの優れた点は、バランスを整えるというシンプルな行動だけを続ければよいところにあります。たとえば金や株式が上昇しているとき、ポートフォリオ全体のバランスを保つためには、値上がりしているものを売らなければなりません。みんなが「買え」と言っている時に売り、みんなが絶望している時に機械的に買う、この逆張りの行動がルール化されていれば、気持ちや根性に頼らずとも実践できます。
円建て資産と外貨建て資産、日本資産と海外資産のバランスを保つ形でリバランスを行うことで、感情に流されない資産運用が実現します。少なくとも月に一度確認し、年に一度実行するだけで十分な効果が得られます。毎日のニュースをチェックしなければ落ち着かないという状態は、ある意味で精神的な余裕を失っているとも言えます。世の中にはもっと楽しいことがたくさんあるのですから、投資はシンプルな仕組みに任せ、人生の豊かさに目を向けた方が賢明です。
経済の構造を理解することは大切ですが、たとえば石油価格が上がると米ドルが上がりやすいという関係も、ペトロダラーという仕組みを知っていれば自然と理解できます。複雑に見える現象も、本質的な構造を把握していれば難しくはありません。その構造を踏まえた仕組みを手に入れることで、みんなが慌てふためいているときにも冷静に正しい行動が取れるようになります。
「自分の能力の輪」を守る(5:52)
バフェット氏のもう一つの重要な姿勢として、「自分自身が理解できるものだけに投資する」というスタンスがあります。理解できないビジネスには近づかず、株式の売買よりも企業の事業そのものを見る。知らないものの誘惑には乗らないということです。
それでも世界有数の富を築いています。つまり、あらゆる分野を把握しなくても、自分が理解できる範囲で着実に運用を続ければ十分だということです。
個別企業の見極めができなくても、世界経済の成長という大きな流れに乗るだけで問題はないとバフェット氏は考えています。米国経済は多少の変動があっても世界経済の中心であり続けており、近年では日本の商社株など日本独自のビジネスモデルにも注目して投資しています。世界の経済成長はIMFなどの機関が数値として示しており、誰でも確認できる情報です。その確かな事実に基づいて、自分に合った方法で資産を向けていくことが大切です。
「なぜみんな真似をしないのか」に対する回答(8:41)
Amazonの創業者ジェフ・ベゾス氏がバフェット氏に「あなたの投資戦略はとてもシンプルなのに、なぜみんな真似をしないのか」と尋ねたことがあります。バフェット氏の答えは「誰もゆっくりお金持ちになりたくないからだよ」というものでした。
長期投資は正しい方法ですが、結果が出るまでには時間がかかります。すぐに稼ぎたい、一攫千金を狙いたい、短期トレードで成果を出したいという気持ちは自然ですが、バフェット氏はそれを合理的ではないと言い切っています。相場から退場しなければ勝てるのだから、十分に長い時間を持ち続ければよいというのが彼の一貫したメッセージです。
ゆっくりお金持ちになる覚悟を持つとすれば、年間5〜8%程度の利回りを目安にするのが現実的です。それ以上であればラッキーくらいに捉え、個別銘柄への投資もある程度分散した上で行えば、長い目で見て着実な成果につながります。鉄の心も特別な知識も必要なく、ルールに基づいてコツコツ続けることが何より重要です。
まとめ(11:30)
アセットアロケーションによる資産運用は、世界の年金基金やハーバード大学の基金など、機関投資家の多くが採用している手法でもあります。日本に住む場合は、資源輸入国としてのリスクや円建て資産のリスクなども加味した上でバランスを取ることが求められますが、基本的な考え方は同じです。
リーマンショックの最悪のタイミングで投資を始めたとしても、その後18年で年率6%程度の運用成果が得られたという事実があります。投資で成功するために特別な知識や強靱な精神力が必要だという思い込みは、多くの方が持つ誤解です。長期投資・資産分散・時間分散という投資の三大原則は古くから語り継がれており、それを愚直に守ることが最善の道です。
バフェット氏の言葉が時代を超えて語り継がれ、一つの時代を築いた背景には、ぶれない哲学があります。その哲学を自分の人生に取り入れ、最低限のことをしっかりと実践しながら、今も将来も豊かな生活を目指していただければと思います。
またこちらの動画「資産1億円を叶える投資戦略。リーマンショックを含めてシミュレーション」では、資産1億円に向けた投資戦略をシミュレーションで解説しているのでぜひご覧ください。





