楽天証券のフィッシング詐欺急増!今すぐできる対策とは
楽天証券のフィッシング詐欺被害が急増しているというニュースが話題になっています。この詐欺は偽のメールやウェブサイトを利用してユーザーのログイン情報を盗み不正に取引を行うという手口です。最悪の場合、自分の資産が勝手に売却され全く知らない株を購入されてしまうといった被害も発生しています。
本記事ではこのような詐欺の手口を解説し対策方法を紹介します。ぜひ最後までお読みください。
キーポイント
楽天証券でフィッシング詐欺が急増!その背景とは?(00:00:00)
2025年2月以降、楽天証券でフィッシング詐欺の被害が多発していることが明らかになりました。楽天証券のトップページでも「フィッシング詐欺による不正取引が多発しています」と大きく警告が表示されており事態の深刻さがうかがえます。
本来、企業としてはこのような情報を大々的に公表することは避けたいはずですがあまりにも被害が多発しているため、やむを得ず警告を発しているのでしょう。この問題はニュースサイトやSNSでも話題となっており多くの投資家が不安を抱えています。
フィッシング詐欺とは偽のメールやウェブサイトを通じてユーザーの個人情報を盗み取る手口のことを指します。詐欺の手法自体は決して新しいものではありませんが、いまだに多くの人が騙されてしまうのはそれだけ手口が巧妙化しているからです。
特に金融機関を装ったフィッシング詐欺は被害額が大きくなりやすく、一度引っかかると取り返しのつかない事態に発展することもあります。
フィッシング詐欺の手口と「勝手に売買」の危険性(00:01:11)
フィッシング詐欺の代表的な手口としては、楽天証券を装った偽のメールが送られてくるケースが挙げられます。このメールには一見すると公式サイトと見分けがつかないほど精巧に作られたリンクが含まれており、ユーザーがクリックすると偽のログイン画面に誘導されます。
そこでログインIDやパスワードを入力してしまうと詐欺師に情報が漏れてしまい証券口座に不正アクセスされるという仕組みです。
最近の被害事例ではログイン情報を盗まれた後、ユーザーの保有株が勝手に売却され、代わりに知らない海外企業の株が購入されているというケースが報告されています。このような事態を防ぐためにはどのような対策を講じるべきなのでしょうか?
すぐにできるフィッシング詐欺対策と安全な取引のポイント(00:03:31)
フィッシング詐欺の被害を防ぐためには、まず不審なメールやウェブサイトを見極めることが重要です。メールの送信元のアドレスを確認し、楽天証券の公式ドメインと異なる場合は絶対にリンクをクリックしないようにしましょう。
楽天証券公式ドメイン:https://www.rakuten-sec.co.jp/
また証券会社からの重要な通知は公式サイトの「お知らせ」欄にも掲載されるため、必ず公式サイトから情報を確認する習慣をつけることが大切です。
さらにセキュリティ対策として証券口座のログイン時に二段階認証を設定することを強く推奨します。楽天証券では「ログイン追加認証」と呼ばれる仕組みが導入されており、ログイン時に画像を選択することで認証を行う仕組みがあります。これにより不正アクセスのリスクを大幅に軽減できます。
楽天証券の二段階認証を設定するには、まず「マイメニュー」から「セキュリティ設定」に進み「ログイン追加認証」の項目を選択します。そこから「設定変更」を行い、登録されたメールアドレスに送信される認証コードを入力することで設定が完了します。
もし偽のサイトにパスワードを入力してしまった場合は即座に公式サイトから変更を行ってください。被害が確認できなければそれだけで問題ありませんが、わからないことがあった場合はすぐに楽天証券のカスタマーサポートに連絡を取ることが重要です。
SBI証券のセキュリティ対策は?(00:12:29)
では私たちが推奨するSBI証券のセキュリティ対策はどうでしょうか。
SBI証券では2022年から「FIDO認証」と呼ばれる生体認証システムを導入しています。これはスマートフォンのFace IDや指紋認証を利用しログイン時の安全性を高める仕組みです。従来のIDとパスワードによるログイン方式に比べて、FIDO認証はなりすましや不正アクセスを防ぐ効果があります。
FIDO認証を利用するにはSBI証券のスマートアプリをダウンロードし設定を有効にする必要があります。この機能をオンにするとアプリにアクセスするたびに生体認証が求められます。
またSBI証券は2023年にスマートアプリのアップデートを実施しより使いやすく安全性を向上させました。さらにログインできる端末を限定する「デバイス認証」という機能も導入しています。
これにより指定された端末以外からのログインができなくなり、第三者による不正アクセスのリスクが大幅に低減します。ただし、この機能を有効にすると利便性が下がるため自分の利用環境に合わせて設定することが重要です。
強固なパスワードの作り方と必要性(00:14:36)
パスワードの強度はセキュリティ対策の基本です。短いパスワードは簡単に突破されるリスクが高くアメリカ国立標準技術研究所のガイドラインでは16文字以上のパスワードが推奨されています。
例えば4〜8文字のパスワードはわずか1秒で解読される可能性があります。一方16文字のパスワードなら数字のみでも解読に3年半、記号や大文字・小文字を含めると500万年以上かかると推定されています。パソコンの処理能力が向上すれば解読にかかる時間も短縮されるため、より長く複雑なパスワードを設定することが重要です。
パスワード管理を楽にするツール(00:17:19)
長く複雑なパスワードを覚えるのは大変ですがパスワード管理ツールを利用すれば負担を減らせます。Google Chromeのパスワードマネージャーを使えばパスワードを自動生成し安全に保存できます。さらに脆弱なパスワードを使用している場合は警告が表示されるためより安全な設定が可能です。
AppleユーザーならAppleエコシステムを活用するとApple製品間でパスワードを共有できアプリやウェブサイトのログインをスムーズに行えます。
また1Passwordなどの有料パスワードマネージャーを利用するのもおすすめです。
フィッシング詐欺対策と安全なメールの使い方(00:21:02)
フィッシング詐欺を防ぐためにはメールのセキュリティ対策が不可欠です。キャリアメールの利用は避けGmailなどのフィルタリング精度が高いサービスを利用するのが賢明です。Gmailの迷惑メールフィルターは精度が高く1年間で受信箱にフィッシングメールが届くのはごくわずかです。
またパスワード変更のメールが届かない場合は迷惑メールフォルダを確認し正規のメールアドレスを「安全な送信元」として設定すると良いでしょう。
まとめ
楽天証券のフィッシング詐欺は誰にでも起こりうる危険な問題です。適切な対策を講じることで被害を未然に防ぐことができます。今すぐ二段階認証を設定し不審なメールやリンクには細心の注意を払いましょう。
またこちらの動画「《SBI証券口座開設ここに注意!》投資初心者がつまずきやすいポイント8つ【2024年9月最新版】」では、SBI証券の口座開設後に確認すべき箇所を解説していますのでぜひご覧ください。