初任給大幅アップ vs 大手企業のリストラ:いま投資家が注目すべき企業や今後の役割とは?

本記事では「初任給の大幅アップ」と「大手企業のリストラ急増」 という相反するニュースから見える日本の未来について解説しています。

一見矛盾しているように見えるこれらの動きは、実は日本経済の「淘汰の時代」へのシグナルです。これから企業や個人が生き残るために求められる姿勢、投資家としてどう行動すべきかについて深掘りします。

特に努力する企業を見極め応援する「投資の文化」を広めることでより良い未来を築く方法についても考察しています。

キーポイント

初任給アップとリストラ急増が示す日本の現状(00:01:18)

最近のニュースでは、サイバーエージェントのような企業が初任給42万円という高額な給与を提示して優秀な人材を確保する一方、日産や資生堂などの大手企業が早期退職や希望退職を募るなどリストラが相次いでいます。

最近の早期退職は年齢や部署を限定せず、全社的に満遍なく募る傾向があります。

日本企業の未来は明るいのか?それとも厳しくなるのか?(00:02:47)

日本は今、淘汰の時代に突入しています。経済が生まれ変わる際には、一度しゃがんでから大きくジャンプする必要があります。この変化の背後には、いくつかの重要な要因があります。

コロナ禍でダメージを受けていない企業は、その体力を使って初任給を高くした上で優秀な人材を確保しようとしています。労働者にとって売り手市場である現在では、好条件を出さなければ優秀人材の獲得は困難です。

AIや自動化が進んでも時代を作る人材は必要不可欠であり、その獲得競争が激化しているともいえるでしょう。

一方でコロナ禍の影響で業績が悪化した企業は、早期退職などで体制をスリム化しています。資生堂の高級路線転換のようにビジネスモデル変更のタイミングが悪かった企業は、大規模なリストラに踏み切らざるを得ない状況です。

2025年には倒産件数のさらなる増加が予測されており、新陳代謝」が進む時代と言えます。不良債権の増加やゼロゼロ融資の影響で企業の体力が試される状況が続きます。

これは企業のみならず個人にも当てはまります。勤務先の経営が厳しくなっても同業他社に転職してうまくいく人もいれば、失敗して借金が返済できず破産する方もいるでしょう。

デフレ時代は「努力しなくても生き残れる社会」でしたが、インフレが進むことで努力しなければ生き残れない時代に変わっています。
ただし一見厳しい状況ですが、淘汰の結果として「努力する企業が報われる時代」になることにより日本経済には明るい未来が見えています。

これからの時代は努力している企業にお金が集中し、努力している個人が日の目を浴びるので、上手くいかないからといって腐っているのではなく努力と競争、チャレンジに積極的に挑む姿勢が必要です。

個人・企業の生き残り戦略と今後の課題(00:09:55)

企業だけでなく個人にも「生き残り戦略」が求められています。淘汰の時代において成功するためのポイントは目的発想で行動することです。

自分が「どうなりたいのか」を明確にして目的に向かって努力することが重要です。「私は不遇だから」と諦めるのではなく自分の未来を自分で決める姿勢が求められます。

投資に対する認識の変化(00:10:35)

では努力が報われる時代における投資家の姿勢はどうあるべきなのでしょうか。

今後は伸びていく会社」と「落ちる会社」に二分され、さらに新しい勢力や若い伊吹の参入によって競争社会が形成されていきます。

その中で強みや長所のある企業をピックアップしていく作業は投資家にとって楽しいものになるでしょう。投資のやり甲斐にも通じます。

投資に対する認識の変化(00:11:10)

マネーセンスカレッジで推奨しているアセットアロケーション理論は、面白味がないと評されることが多いです。その理由は血が通っていると実感できないことにあります。

ただこれからは「応援したい企業への直接投資」を組み合わせることで投資利益を確保できる可能性が開かれていきます。

今までの日本は、貯蓄が優先されてきました。デフレの時代はそれでもまだ良かったのですが、これからはインフレに転じて金利のある世界にもシフトするので、貯蓄だけでは難しいでしょう。

投資行為は消費や寄付に似ています。ただ寄付の場合はそのお金が何にいくら使われ、どんな成果があったかが不明なケースが多いです。

しかし、100円の缶コーヒーを頑張っている誰かに「応援しています」という言葉を添えてプレゼントすると、そこに血が通います。

これは投資の醍醐味にも通じます。投資は自分の思いを形にして表し、理想とする社会に近づける行為でもあります。そういう時代がいよいよ到来したといえるのです。

これからの投資について(00:14:27)

マネーセンスカレッジでは、「投資を文化にする」という考えを提唱しています。つまり投資を特別視するのではなく生活の一部にするということです。

これは、周囲の縁ある人たちや社会を良くしたいという思考で企業や国を応援する行為に繋がります。

ぜひアセットアロケーション(全世界投資)をきっかけにして、血の通った投資を体験していただくことをおすすめします。

まとめ

2025年は、淘汰の時代です。努力しない企業や個人は生き残れない一方で「努力する人や企業が報われる社会」が訪れます。

投資家としてはこうした変化を見極め、成長する企業を応援することにより日本の未来を明るくすることができます。投資を文化として根付かせ、自分自身も社会も豊かにする時代が今、始まっているのです。

自分の価値観に合った企業を応援しながら日本経済の再成長を支えていきましょう!

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