あなたの退職金、いくらもらえる?今すぐ確認すべきこと
退職金は老後の生活を支える重要な資金の一つですが最新のデータではその額が減少傾向にあります。それにもかかわらず約7割の人が自分の退職金について事前に調べておらず受け取るまで金額を知らないままという現実があります。
本記事では退職金の現状やリタイアメントプランにどう組み込むべきかを解説します。老後資金の不安を減らし安心した生活を送るために今すぐ確認すべきポイントを見ていきましょう。
キーポイント
退職金の現状と今後の見通し (00:53)
退職金の制度は企業によって異なりますが大きく分けて一時金として受け取る方法と企業年金として分割で受け取る方法があります。企業によっては退職金の一部を企業年金として運用する選択肢を提供している場合もあります。このような違いを知らないまま退職を迎えると予想外の資金不足に陥ることがあります。
特に最近のデータでは退職金の減少が顕著です。ここ数年で退職金は平均2000万円以上が急激に減少し、現在では2000万円を下回る水準になっています。退職金制度そのもの、特に退職一時金制度の減少も顕著に出ており、今後、企業によってはこれらの制度でもらうものが少ない、もしくは廃止されるケースも増えてくるかもしれません
過去の退職金の推移とその背景 (02:07)
退職金の推移を長期的に見ると大きな変化があることがわかります。1975年には3000万円を超える水準でしたが1990年のバブル期には4000万円近くまで上昇しました。しかしバブル崩壊後は企業の業績悪化や経済環境の変化により退職金額は急激に減少し、現在では2000万円を切る水準になっています。
バブル期には多くの企業が退職一時金制度を採用していました。退職一時金は住宅ローンの完済や老後資金として利用し、年金で生活するというスタイルでした。2000年代からは企業年金への移行が進みましたが、その運用もバブル崩壊の影響もありうまくいかず多くの企業年金制度が破綻しました。その結果、現在では退職金の受け取り方法も多様化し自分で資産管理を行うスタイルに変化しています。
また日本の雇用環境も大きく変化しています。終身雇用制度が崩れ転職が当たり前の時代になったことで退職一時金制度そのものが時代の流れとともに役割を終えてきているのかもしれません。こうした状況を踏まえ自分の退職金がどの程度もらえるのか、どのようにリタイアメントプランに組み込むべきかを事前に考えておくことが不可欠です。
約7割が退職金を調べていない現実 (06:02)
約7割(69.8%)の人が退職金の金額を事前に調べておらず会社からの通知で初めて知るという現実があります。さらに83.8%の人が退職金をもらう1年前までに具体的な金額を知らなかったというデータもあります。
このような状況では退職後にリタイアメントプランを立てるのが遅れ資金管理がうまくいかない可能性が高まります。特に大きな金額が入ってくることで気が大きくなり無計画な使い方をしてしまうケースも多く見られます。
知れば知るほど不安は解消される(08:32)
自分自身の老後資産設計の中で大きい枠を占める退職金をいくらもらえるのかを知らないという状態では不安になるのも当然です。
知れば知るほど不安は解消されます。知るほどに現実が見えてくるので新たに恐怖の感情が出てきますが、あるお金で生活していくしかないので覚悟を決めて自分自身でコントロールしていくしかありません。
退職金であれば就業規則や退職金規定などのチェックは退職の10年前くらい前くらいには調べ始めてもよいかもしれません。しっかりしたファイナンシャルプランを作る上では1回は調べておく価値はあるでしょう。
退職後にリタイアメントプランを考えるのは遅すぎる (10:45)
退職した後に退職金の金額を知り、それからリタイアメントプランを考えるのでは遅すぎます。遅すぎるがゆえに焦ってしまったり、逆に大きなお金が入って気が大きくなってしまいむ計画に使ってしまう危険性もあります。
退職金を有効に活用するためには事前の確認と計画を立てておくことが不可欠です。
- 退職金の金額を把握する
- 一時金か年金形式かを確認する
- 受け取り時の税金を考慮する
退職金の金額を事前に把握しておくことで老後資金の計画をしっかり立てることができます。早めに準備することで焦ったり気が大きくなることもなくなり、金融リテラシーも高まることで、大金の取り扱いに迷う心に付け込んだ退職金詐欺などの被害を防ぐことも可能です。
まとめ
退職金は老後資金の重要な部分を占めますがその金額や受け取り方法を知らずにいると不安な老後を迎えることになりかねません。事前に調べ計画的に活用することで老後破綻を防ぐことができます。
今すぐ自分の退職金について確認し老後の安心を手に入れましょう。
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