子育て終了後こそ家計を最適化!老後資金を守る管理術

子供が独立すると家計のバランスが大きく変わります。これまで教育費や生活費に充てていたお金が浮くため老後資金を貯める「貯めどき」だと考える人も多いでしょう。
しかし家計の見直しを怠ると生活レベルが上がり余裕が生まれないまま老後を迎えてしまう可能性があります。

本記事では子育て終了後の家計見直しの重要性を解説します。

キーポイント

老後資金は子どもの独立後が本当に貯めどきなのか?統計データから考える (00:02:08)

巷では「子供が独立したら老後資金を貯めるタイミング」と言われることが多いですが、このタイミングは老後が惨めにならないための最後のチャンスです。

子育て終了もしくは終了間近の年代の金融資産残高と負債残高のデータから果たして貯め切れるのか考えていきます。

統計によると50代で二人以上世帯の金融資産残高は745万円と少なくはないが老後の蓄えとしては心もとない金額です。利回り7%で745万円を60歳まで10年間運用したとして約2倍の1500万円、さらに65歳まで運用した場合で約2000万円強、70歳までで約2800万円となります。この金額は老後を支える金額としてはちょっと少ないです。100%運用する人はいないでしょうから少し足りなくなってくるでしょう。

一方で50代の二人以上世帯の負債金額は50歳時点で800万円、60歳で300万円ほどあります。これは主に住宅ローンと思われます。住宅ローンなので月々の収入からの支払いと考えて金融資産自体が減ることはおそらくないでしょうが、結果的には「足りない」ため、入金力=貯蓄する力以外にも家計を見直す必要があります。

家計の3つの優先見直しポイント (00:06:36)

家計を見直すポイントは大きく分けて3つあります。

①生活費の再設定

世帯人数が変わったときにはライフプランを考え直す必要があります。子どもが独立する場合は世帯人数が減るのでファイナンシャルプランを見直し生活費を再設定することが必要です。

②固定費の削減

家計を変える中でも固定費の削減が一番大きなポイントです。ここで固定費は住居と保険にかかる費用を指します。

子供が独立したことで不要になる部屋が出てきます。そこで夫婦だけで暮らすのに適した住宅に住み替えることを検討するのも一つの手です。実際に引っ越すか否かは別としてしっかりと見直すことが重要です。

また子供のために加入していた生命保険も見直し、不要なものは解約することで支出を抑えることができます。

③貯蓄・投資の強化

子育て終了後に貯蓄や投資を強化することは老後資金を確保するために非常に重要です例えば毎月の生活費を見直して余った分を投資に回すことで資産形成を加速させることができます。

子育てに使用していたお金をそのまま旅行などの娯楽に使用したり、人数が減ることで生活レベルが逆に上がってしまう人もいますが、その場合、老後資金が貯まらない可能性があります。必要な老後資金を確認し家計をしっかり圧縮することが重要です。

まとめ

子育て終了後の家計見直しは老後資金の確保に直結する重要なポイントです。特に固定費の削減、生活費の最適化、貯蓄・投資の強化を意識することで余裕のある老後を迎えることができます。

今の生活を見直し必要な支出と不要な支出を見極めながら効率的な資産管理を行いましょう。老後の安心を手に入れるために今すぐ家計の見直しを始めてみてください。

またこちらの動画「《我々の老後は一体どうなるのか?》老後65歳に必要な貯蓄額は?【介護費編・医療費編・年金編まとめ】」では老後に必要な資金額をまとめていますのでぜひ参考にしてみてください。