新NISA2年目で差がつく!知っておくべき7つの心得
2024年に新NISAがスタートしてから1年が経ち多くの方が2年目を迎えます。1年目は順調だったものの2年目以降にどう運用すればいいのか不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
本記事では新NISA2年目で失敗しないための7つの心得を解説します。これを理解することで長期的に安定した資産形成が可能になりますのでぜひ最後まで読んでみてください。
キーポイント
心得①高リターンを過信しない (00:01:07)
2024年の相場は好調でしたがそれが今後も続く保証はありません。特にアメリカの大統領選挙の影響や円高の進行など相場がどう動くかは予測が難しいものです。昨年の高リターンを基準に考えてしまうと想定外の下落があった際に冷静な判断ができなくなります。
適切なリターンの目安を持つことが重要です。我々が運営する会員制サービス「チーム7%」では期待リターンを7%と設定しています。例えば運用成績が14%であれば好調、3%であればやや低調と判断できるでしょう。自分が投資している商品の特性を理解し期待リターンを見極めることが新NISAを賢く活用する第一歩となります。
心得②生活防衛資金を優先的に確保する (00:02:31)
投資を始める前にまず生活防衛資金を確保することが重要です。我々の目安として生活費の3〜6ヶ月分、もしくは一人あたり50〜100万円程度の資金を確保することを推奨しています。
これは突発的な支出が発生した際に投資資産を取り崩すことなく対応できるようにするためです。例えばコロナ禍のような未曾有の出来事が再び起こった場合、生活防衛資金があるかないかで大きく差が出ます。十分な資金を確保することで急な出費があっても投資を継続できるため資産形成の成功確率を高めることができます。
心得③投資目的を明確にする (00:04:18)
「余剰資金で投資する」という考え方はよく聞かれますがそもそも余剰資金とは何なのかをしっかり理解する必要があります。投資の目的が明確になっていないと必要なときに資金を適切に活用できず計画が破綻する可能性があるでしょう。
我々の「クォーターグリッドシステム(QGS)」では生活費に75%、貯蓄・投資に25%を回すというルールを推奨しています。投資目的を明確にし「今年いくらになっていればOKか」といったチェックポイントを設けることで計画的な資産形成が可能になります。
心得④積立額を見直す (00:06:04)
新NISAを始めたばかりの方の中には最初に設定した金額をそのまま放置している人も多いのではないでしょうか。しかし投資額が適正かどうかを定期的に見直すことが重要です。
例えば老後資金を貯めるためには手取り収入の10%を目安に投資することが推奨されます。手取り25万円なら2.5万円、さらに30代では15%、40代では20%と年齢とともに投資額を増やすことが理想的です。1万円や5000円では将来的に十分な資産を形成できない可能性があるため適正な金額に調整することが大切です。
心得⑤長期目線で運用を心がける (00:08:47)
新NISAの非課税期間は無制限であるため長期目線で運用することができます。短期的な値動きに一喜一憂せず長期的な視点を持つことが大切です。
例えば2024年は市場が大きく上昇しましたが1年単位の成績だけを見ているとリスク管理が疎かになりがちです。投資は5年、10年といった長期的な視点で捉えることで短期の変動に惑わされずに済みます。投資の視座を高く持ち、将来の資産形成を見据えることが重要です。
心得⑥暴落さえも想定内にする (00:10:09)
投資を続ける上で暴落は避けられません。しかし重要なのは暴落そのものではなく「投資戦略が破綻していないか」を見極めることです。
例えば全世界株式に分散投資をしていればリーマンショック級の暴落が起こっても5年程度で回復します。暴落が発生した際に感情的にならず「自分の投資戦略が根本的に崩れていないか」を冷静に判断することが大切です。
心得⑦投資を忘れる (00:13:54)
投資を始めたばかりの人は毎日アプリを開いて値動きをチェックしてしまいがちです。しかし日々の値動きを見ても投資成績に直接的な影響を与えることはありません。
短期の変動に一喜一憂するよりも投資を忘れて人生を楽しむことが重要です。1か月に1回もしくは数か月に1回程度の見直しで十分です。投資は人生を豊かにするための手段であり目的ではありません。無駄なストレスを抱えないためにも適度に投資から距離を置く習慣をつけましょう。
まとめ
新NISA2年目を迎えるにあたり成功のカギとなる7つの心得を解説しました。大切なのは冷静に長期視点で資産形成を続けることです。
今回紹介したポイントを意識しながら新NISAを上手に活用していきましょう。
また、こちらの動画「《投資を始める前に必ずやること》いまさら聞けない!生活防衛資金【2024年アップデート版】」では心得②でも触れた生活防衛資金について詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。