借金で投資はアリ?バフェット式投資術の真髄と日本株の未来
本記事では、バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイが円建て債を発行し日本株に投資する理由について解説します。さらに「借金して投資」はアリなのか、また日本株式市場の現状と未来について考察します。
投資に興味がある方や初心者でも理解できる内容となっていますので、ぜひ最後までお読みください。
キーポイント
借金で投資する戦略の是非 (00:01:40)
「借金して投資する」というアイデアは、リスクとリターンをどのように管理するかで大きく意見が分かれます。
バフェット氏の投資戦略は、低い調達コストを生かして高い配当利回りの株式に投資し、安定した利益を得るというものです。
バークシャーはAAランクという非常に高い信用格付けを活用し、他社よりも有利な条件で資金を調達できます。金利は日本の10年国債の利回りに近い水準で、約0.8%と非常に低いのが特徴です。
日本の商社株の配当利回りは平均して4〜5%と高く、借入金の金利を大幅に上回るため、安定した収益を得られる仕組みを作っています。
バフェット式投資の基本戦略 (00:04:00)
バークシャー・ハサウェイは保険部門を持っており、保険業を通じてほとんど無リスクで利子のない資金を集め、それを投資に回す仕組みを構築しています。
投資戦略は、会社の格付けも活用し割安かつ利回りの高い株式をバフェット氏が選定・購入し、これを長期保有することで運用益を狙うバフェット流のバリュー投資が基本戦略となっています。
日本で借金するとしても信用もあることで安い金利で借りられるため調達コストがほとんどありません。企業価値に対して割安な株式を選定して購入することで価格は購入時より上がっていくため、長期で保有することで損益分岐点がどんどん下がっていき利益が増えていきます。
バフェット氏が日本に注目する理由(00:06:00)
バフェット氏が日本に注目するのは、以下の2つの理由からと考えられます。
一つは、今後も今以上に円安になることを見越しているということ。
二つ目は、日本の株式に妙味を持っているということです。
バフェット氏の投資戦略は、バークシャーという信用度の高い特殊な企業だからこそ成り立つものであって、個人が容易に真似できるものではありません。現に銀行に投資を理由に融資を依頼しても、絶対に受け入れられることはないでしょう。
経済構造の中の我々の立ち位置 (00:08:15)
経済の世界では借りるお金と貸すお金に金利があり、この差がプラスになるような構造になっており、我々の立場である消費者はこの両極端にいます。
たとえば、消費者である我々が銀行にお金を預ける(=銀行に貸す)際の金利は0.2%ほどです。銀行は集めたお金を企業などに金利1〜2%で貸すとします。借りた企業は設備投資をして利益を上げるために金利10~20%分を乗せた商品を販売し、これを消費者である我々が買っています。
資本を持っていないと安く買い叩かれて高いものを買わされている状況になります。しかし、我々が一部の債権や株式を持つことで利益を得る側に回ることができます。最初は少額でも、時間をかけて資産を増やすことで経済的な安定を目指せるでしょう。
日本国内で私たちも借金で投資ができるのか?(00:11:10)
日本国内で個人が信用取引で株式を購入する際、金利は非常に高くなる傾向があります。このため、バフェット氏の戦略をそのまま真似するのは難しいでしょう。
借金して投資する場合、投資対象が期待通りの収益を上げない場合には多額の損失を被るリスクがあるため慎重な計画が必要ですし、基本的にはおすすめしません。
日本株式に妙味があるのか?(00:13:05)
1月11日現在で4万円に届くか届かないかの状況です。円安の影響もあると考えられるため円高になれば少し下がってしまうかもしれないが、今の余力からみればまだ上がある可能性があります。ただし、景気がどうなるかは未知数のため、さまざまな手段で予測しても当たり続けることはあり得ません。
今後経済はどうなっていくのか?(00:14:25)
経済は基本的に政治によって180度変化するものです。とくにアメリカは、大統領が変わる時期にあるため、短期的には先が非常に読みにくい状況といえるでしょう。
ただ長期的に見ると、円安傾向が続けば平均株価は5万円を突破する可能性はあり得ます。
まとめ
バフェット氏の投資戦略は、経済の基本原則を理解したうえで、それを最大限に活用する方法を教えてくれます。私たちが同じ戦略を取るのは難しいですが、彼の哲学や考え方を学ぶことで、より賢明な投資が可能になるでしょう。
投資の第一歩として、自身の状況や目標を見直して適切な計画を立てていきましょう。
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