資産1,000万円到達で得られるもの6選
資産1000万円到達は、多くの人にとって一つの目標になっていると感じます。投資系の動画やコメント欄を見ていると、驚くような金額が語られていることも多く、そこには自己顕示欲や承認欲求が入り混じっているようにも見えます。実際に1000万円を保有している人は、人口全体で見てもごくわずかしかいません。そうした情報に流されず、地に足をつけて考えることが大切です。とはいえ、1000万円という金額はやはり多くの人に持っていてほしい金額でもあります。この金額に到達して初めて見えてくる景色があるからです。
動画をつくるたびに、たくさんの嬉しいコメントが寄せられます。「焦っていたけれど、次は3万円でも十分なのかと気づき、今を大切にできるように頑張ります」といった声や、「投資金額が1000万円を超えるとようやく複利の力を感じられるという言葉を支えにしてきました。少しずつですが、本当に感じられるようになってきました」といった声もいただいています。こうした投資の効果は、500万円から1000万円あたりで一気に加速していく実感があります。
この点については別の動画で詳しく触れていますので、そちらも参考にしていただければと思います。今回は、1000万円に到達することで得られるもの、感じられるものについて話していきます。
1.圧倒的な自信(2:02)
まず一つ目は、圧倒的な自信です。安心できるかどうかという個人の感想の話ではなく、客観的に見てもかなり自信を持っていい水準だと思います。J-FLECが公開していた世論調査によると、2024年度のデータをもとに、単身世帯と二人以上世帯それぞれで金融資産1000万円以上を保有している割合が年代別に示されています。二人以上の世帯では全体平均で約30%、単身世帯では約20%という結果でした。
このチャンネルを見てくれている20代、30代の方の中でも、20代で1000万円以上を保有している割合は一桁台にとどまります。30代の単身世帯であっても12.7%ほどです。しかも資産分布は対数正規分布になっているため、実際にはさらに大きな差が開いていることになります。50代の単身世帯でも、1000万円を保有しているのは4人に1人程度にすぎません。
そう考えると、1000万円を貯められたことは素直にすごいことだと思ってほしいのです。まずはできたこと、できなかったことを丁寧に振り返ってみてほしいと思います。中には「まだ足りない」と否定から入ってしまう人もいますが、そうではなく、まず1000万円を貯められた自分を認めることから始めてほしいのです。そのうえで、できなかったことをどう改善していくかを考えていけば十分です。できなかったことを笑って流してしまうと、心がすり減っていってしまいます。
2.不安が減る(4:03)
二つ目は、不安が減ることです。よほどの事態でない限り、突発的な支出やアクシデントにも対応できるようになります。車の事故や失職、離婚、家族の死亡など、人生には大きなアクシデントが起こり得ますが、そうした場面でも1000万円という蓄えが一つの支えになってくれます。お金がまったくない状態でこうした出来事に見舞われると生活が崩れてしまいますが、蓄えがあれば一旦は乗り切ることができます。その意味で、金銭的な安心感が精神的な負担を大きく軽くしてくれるのです。
3.利回り収入を体験できる(4:47)
三つ目は、利回り収入を体験できることです。これはコメントでもよく寄せられる話ですが、100万円や200万円では実感しにくかった利回り収入を、1000万円になると金額として感じられるようになります。普段の生活は1万円札を何枚使うかという足し算の世界ですが、投資の世界は割合の世界です。パーセンテージでは実感が湧きにくくても、金額に換算すると体感しやすくなります。
例えば100万円を年利5%で運用すると、年間の増加額は約5万円です。金額としては大きいものの、1年間かけての5万円なのでなかなか体感しにくいものです。これが500万円になると、年間25万円、月収のような感覚になります。さらに1000万円になると年間50万円ほどになり、ボーナス一回分に相当する金額になります。
これまで働いて得ていた金額と比べても、決して小さくない金額になってきます。だいたい自分の年収と同じくらいか、その倍程度の金額から、利回り収入を実感できるようになっていきます。実感が湧きやすくなるのは500万円から1000万円あたりからで、1000万円まで来ればほぼ確実に感じられるはずです。それでも、ここまでは何らかの形で運用しておいてほしいと思います。全額である必要はなく、1000万円のうち一部でも構わないので、積み立て投資などの安定した方法で投資の力を実際に体験してもらいたいです。
4.支出が減る(6:26)
四つ目は、支出が減ることです。生活防衛資金があれば、民間の保険に頼る必要は基本的になくなっていきます。例えば医療保険であれば、都道府県民共済の入院保障型がおすすめで、月々の掛け金はおおよそ2000円程度です。1000万円だけではまだ心もとない部分もありますが、この金額はお子さん一人分の学費、たとえば大学費用に相当する金額でもあるため、その分の保障を減らしていくことができます。定期保険で1000万円分を賄おうとすると、年齢にもよりますが月2000円程度かかりますので、その分をさらに投資に回すことができるようになります。
ただし、保険はお金がないときにやめてはいけませんし、期間を空けることもおすすめできません。保障が本当に不要になったタイミングで見直せばよく、だらだらと払い続ける必要はありません。その分を自分の資産として手元に置いておいたほうが、保険会社に払い続けるよりも意味があります。また、見栄で使ってしまうようなお金も減っていく傾向があります。1000万円を貯められたという自己肯定感が広がることで、これまで積み上げてきたものを無駄にしたくないという気持ちが生まれ、無駄遣いへの歯止めがかかっていくのです。もちろん、これを重く捉えすぎてお金を使えなくなってしまっては本末転倒ですが、フラットに受け止められれば、資産形成はさらに加速していきます。
5.資産形成が加速する(8:21)
五つ目は、資産形成そのものが加速することです。支出が減った分をさらに積み立て投資や積み立て貯蓄に回せるようになるため、資産形成のスピードが上がっていきます。さらに、お金がお金を生むようになります。投資には複利の効果がありますから、資産が増えれば増えるほど、そこから生まれる金額も大きくなっていきます。
6.人間関係が円満になる(8:50)
六つ目は、人間関係が円満になることです。お金の余裕は心の余裕につながり、それが人間関係を円満にする大きな要因の一つになります。お金そのもので繋がっているわけではありませんが、夫婦間のもめごとや家庭内のトラブル、相続の問題など、争いの原因をたどっていくとお金に行き着くケースが多くあります。実際に、視聴者の方からも家族との関係が良くなった、喧嘩をしなくなったといった声が届いています。資産形成には、お金を増やすことだけでなく、家族との時間やお金の使い方に関する無形の価値も含まれていると感じます。
例えば浅田家では、夫婦それぞれにやってほしくないことがあります。そうした場面でお互いが譲らないと喧嘩になってしまいますが、これをお金で解決するルールを設けているそうです。自分がやりたいことに使う金額の倍額を払うというルールです。例えば友人と旅行に行きたくて予算が10万円だとして、それに反対されたとしても、さらに10万円を上乗せして合計20万円払うのであれば実行してよいことにします。それだけの価値があると思えば10万円を払って出かけますし、この10万円は自分だけのお金ではなく、夫婦二人のお金として扱われます。多くの場合、旅行などの形で二人のために使われることになります。
このルールは特に女性の方に取り入れてもらいたいもので、実践すると多くの奥様方から良いルールだと言ってもらえます。感情的に「嫌だ」と思ったことをそのまま引きずってしまう関係よりも、こうした形で解決したほうが、言い争いも減っていきます。このルールが合わないという方もいるかもしれませんが、一つの例として参考にしてもらえればと思います。1000万円を貯めた元社員は、夫婦間で言い争いをしなくなり、いつでも逃げられるという安心感を得られたと話してくれました。
1000万円までのロードマップ(11:17)
では、1000万円までどうやって到達すればよいのかという話です。過去の動画でも取り上げていますが、毎月3万円を年利7%で積み立てていくシミュレーションをしてみましょう。金額ベースで考えると、1000万円は途方もない金額に思えるかもしれませんが、実際には15年ほどで到達できます。
毎月3万円を積み立てると、3年ほどで100万円に到達します。ここからが重要な部分です。1000万円まで貯めるというと、単純計算で10倍の30年かかると考えてしまいがちですが、実際にはその半分ほどの期間で到達できます。これは、次の倍額に到達するまでの期間が、その前の期間の半分になっていくためです。
具体的に見ていくと、3年で100万円に到達したあと、200万円に到達するまでにかかる期間は1.5年です。合計するとおよそ5年で200万円に到達します。この200万円が400万円になるまでは2.5年で、5年と2.5年を合わせておよそ8年で400万円に到達します。400万円が800万円になるまでは4年で、合計12年ほどで800万円に到達します。ここから1000万円まではもう少しかかりますが、トータルでおよそ15年で1000万円に到達する計算になります。
さらにその先も見ていくと、1000万円から2000万円までは7.5年、合計23年ほどで2000万円に到達し、2000万円から4000万円まではその半分の12年ほどで到達します。このように、資産が増えるほど次の到達までの期間はどんどん短くなっていきます。1000万円を超えた世界とそれ以前の世界とでは、まったく違う景色が広がっていると感じます。
毎月3万円の積み立てでも、15年あれば1000万円に到達できる計算になります。23年と聞くと長く感じるかもしれませんが、その先には2000万円という、まとまった金額が見えてきます。老後資金のすべてを賄えるかどうかは分かりませんし、インフレを考慮すると実質的な価値は目減りしてしまいますが、それでも十分に意味のある金額です。
3万円という金額は、ずっと続けられる金額だという声もよく届きます。手取り30万円であれば、収入の1割程度を投資に回すことを勧めていますが、この水準であれば老後資金の問題はおおむねクリアできる計算になります。30代から始めれば53歳、40代から始めても65歳にはまだ届かない年齢で2000万円に到達している計算です。老後2000万円問題も、この形であればクリアできることになります。
もし途中で積み立てを続けられなくなったとしても、そこから先は年利7%で運用を続ければ10年でその時点の資産が倍になっていきます。もちろんこれはあくまでシミュレーションであり、運用である以上、毎年状況を確認していく必要があります。動画で伝えているのはあくまで考え方の一つの目安であって、実際に運用する際には地道な確認作業が欠かせません。ほったらかしにしていれば自然とこうなる、というわけではない点には注意してほしいと思います。それでも、ここまでは到達できる可能性があるということは知っておいてほしいのです。
3万円の積み立てで計算が早い人ほど、30年かかるのではないかと考えてしまいます。これは貯蓄のスピードだけで考えてしまうからで、貯蓄しか知らない人はどうしても貯蓄のペースで到達時期を見積もってしまいます。しかも今はインフレによって、いわば下りのエスカレーターを歩いているような状況ですから、そこに投資という上りの力を組み合わせていくことが大切だと思います。
まとめ(15:22)
お金というのは非常に感情的なものだと感じています。貯める、使う、取り崩すという判断のたびに、天秤にかける経験が必要になってきます。100万円に到達するまでの過程も、まずは自分自身で褒めてあげてほしいと思います。そのうえで、何に使い、何に使わなかったのか、どう判断してきたのかを振り返ることが、マネーセンスを育てていきます。この経験を積み重ねていくことでしか、マネーセンスは身につきませんし、自分自身で体験したことでなければ、自分をコントロールすることもできません。1000万円という景色をぜひ実際に見ていただき、投資という力を活用した状態でその景色を迎えてもらえればと思います。
またこちらの動画「【資産額別】いくらで“お金の不安”は消える?100万・500万・1000万で人生はこう変わる」では、資産額ごとに消えていく不安と心境の変化を紹介していますのでぜひご覧ください。





