【ついに2%超え!】今買うべき個人向け国債・新窓販国債はどれ?最新金利と選び方を徹底解説

個人向け国債の表面利回りが2%を超えてきました。8月5日時点で募集中の商品を見てみると、変動10年が1.87%、固定5年が2.06%、固定3年が1.71%となっており、いずれも金利が上昇しています。特に固定5年は2%を超え、魅力的に感じる方も多いのではないでしょうか。なお、これらの数値はすべて税引き前の表記です。

あわせて新窓販国債についても触れておきます。5年ものはまだ金利が発表されておらず、8月19日に発表される予定のため現時点では購入できません。10年ものは表面利回り2.7%、応募者利回り2.78%となっており、2年ものは表面利回り1.5%、応募者利回りは少し下がって1.445%となっています。

こうした国債をどう選べばよいか迷う方も多いと思いますが、国債の購入はあくまで投資行為であり、投資である以上はルールを決めておく必要があります。個人投資家がこれらを購入する場合、基本的には満期まで保有することが絶対条件です。途中で売却しなければならない場合もあるかもしれませんが、基本的にはそれを前提とせず、満期まで持てるかどうかを検討したうえで購入を判断することが大切です。

お金の置き場所は3つの段階で考える(2:42)

お金の置き場所は、期間で考えることが基本になります。まず1つ目は生活防衛資金です。これは投資をするかしないかに関わらず、独身の方や子どものいる家庭も含めてすべての人が保有しておくべきお金です。目安としては生活費の3ヶ月から6ヶ月分とよく言われますが、ここでは生活費の6ヶ月分を推奨しています。

自分の生活費がすぐにわからないという場合は、100万円を一つの目安にし、最低でも3ヶ月分程度を満たすなら50万円から100万円ほどを確保しておくとよいでしょう。この資金は24時間以内に引き出せる場所に置いておく必要があり、基本的には普通預金で構いませんが、引き落としなどと分けておきたい場合はゆうちょ銀行なども選択肢になります。

生活防衛資金が貯まったら、次の段階として10年以内に使うお金は投資に向けないようにします。これから新たに投資を始める場合、10年以内に使う予定のあるお金は投資に回さないほうがよいということです。長期投資の目安は10年とされており、10年に満たない期間では元本割れの可能性や、思うように運用がいかない可能性が高くなります。短期的な値動きに対して十分にお金が育っていない場合があるためです。すでに投資しているお金については、また別の話になります。

10年を超える先の予定であれば、投資に向けても問題ありません。たとえば子どもが生まれた時点で、18年後の大学入学資金が必要になることはほぼ決まっています。その時までに準備しておけばよく、もし使わなければ老後資金や子どもへの援助として使えばよいという考え方もできます。

ここで大切なのは、目的で判断するのではなく期間で考えるということです。投資は不確定要素が大きいものですが、10年以上の期間があれば基本的には資産が増えていくことが期待できます。もちろん約束はできませんが、長期的に見れば10年を超えることで資産運用として機能するだろうと考えられます。全世界への投資であれば期待利回りは7%程度とされており、インフレを乗り越えていける利回りを確保できる可能性があります。

ここでターゲットになるのが10年以内に使うお金です。本格的な投資には向かないけれども、預金の金利ではインフレに負けてしまうという悩みが出てきます。そこで定期預金よりも利回りが高い選択肢として存在するのが、個人向け国債や新窓販国債です。これらは国が元本と利払いを保証しているため、信用リスクはかなり抑えられていると考えてよいでしょう。

一方で社債、たとえばソフトバンク社債などは利回りが高い分、発行体が破綻する可能性があるためリスクも高くなります。国に勝る信用力を持つ発行体はないため、デフォルトリスクという観点では国債が最も低いと考えられます。

1年以上10年未満は何を選んだらいい?(8:10)

1年以上10年未満の期間で何を選べばよいか、期間別に見ていきます。国債であっても投資商品に近い性質を持つため、元本割れのルールに従ったうえで購入することが前提になります。

1年以内に使うお金であれば、定期預金や普通預金が向いています。定期預金の中には3ヶ月定期や6ヶ月定期がありますが、3ヶ月定期はほとんど普通預金と変わらない水準で、半年定期からは1%程度の金利がつくところも見られます。SBI新生銀行であれば半年で1%程度つくこともありますが、ゆうちょ銀行だと0.8%を下回ることもあります。

1年後に使うお金であれば、1年ものの定期預金や預金が適しています。個人向け国債には1年以内は解約できないという特殊なルールがあり、新窓販国債は解約できるものの元本割れの可能性が出てきます。確実に使うお金である以上、元本割れのリスクを避けるためにも1年ものの定期預金や預金を選ぶのが安心です。

2年後に使うお金であれば、新窓販国債2年がおすすめです。表面利回りは1.5%、応募者利回りは1.445%となっており、税引後で1.141%になります。2年ものとして考えれば、現時点ではこれが最も金利が高い部類に入るでしょう。定期預金のキャンペーンでは1.5%程度のものも見られますが、多くは1年ものであり、1年後に金利がどうなっているかは不透明です。仮に1.5%がついたとしても税引後で考えるとほぼ近い水準になるため、2年間金利を確定させたいのであれば新窓販国債2年も選択肢の一つになります。

3年後に使うお金であれば、個人向け国債の固定3年がよいでしょう。表面利回りは1.71%で、税引後でも1.36%となります。この水準は民間の定期預金では実現が難しく、国が最も信用力の高い発行体である以上、金融機関がこれを超える3年もの定期預金を作ることは基本的にできません。

4年後に使うお金の場合、固定3年を購入し、満期後に不足する1年分を定期預金で補うという方法が考えられます。今後1年以内に利上げが行われるかどうかは予測できないため、あまり深く考える必要はありません。

もう一つの方法として、個人向け国債の固定5年を購入して4年後に途中売却するという選択肢もあります。個人向け国債は直近2回分の金利相当額を差し引けば元本保証のまま解約できますが、4年間で受け取れる金利は1年分から3年分程度にとどまります。固定5年の表面利回り2.06%、税引後1.64%で計算すると、4年後に解約した場合の実質利回りは1.55%程度になります。現在の固定3年の利回り1.71%と比べると見劣りするため、4年後に使うお金として固定5年を購入して途中売却するのはもったいない選択と言えます。したがって4年後に使うお金についても、固定3年を満期まで持つのが基本的な戦略になります。

5年後に使うお金であれば、新窓販国債5年が候補になります。現在は募集されていませんが、前回募集時の金利は2%ちょうどでした。個人向け国債の固定5年が2.06%であることを踏まえると、新窓販国債5年はそれよりやや高い2.1%前後になることが予想されます。新窓販国債は国債そのものを単価を下げて購入しやすくした商品であり、同じ時期に購入する場合は個人向け国債よりも金利がやや低く設定される仕組みになっています。一方で個人向け国債はいつでも解約可能で、解約しても元本を割ることは絶対にないという特徴があります。5年間しっかり保有する前提であれば、新窓販国債の方が有利になります。

5年を超えると国債には満期の選択肢がなくなるため、6年目以降10年以内に使うお金については変動10年を購入しておく方法が考えられます。変動10年は6年後に解約しても元本割れはありませんが、直近1年分の金利は差し引かれる仕組みです。現在の表面金利1.87%から1年分を差し引いて計算すると、6年後に解約した場合の実質利回りはおおよそ1.56%になります。金利が今後上昇していけば、この数値にはさらに上乗せされていきます。7年目以降であれば新窓販国債2年や固定3年などを組み合わせて満期を迎えることもできます。

金利が上昇している局面であることを踏まえると、短い期間の商品を購入しておくという考え方もできます。5年目から10年目にかけては、新窓販国債5年、あるいは変動10年が主な選択肢になります。固定5年で金利を固定してしまうと、結果的には変動10年の方がよかったということも起こり得ます。

今後の予想金利について(18:03)

現在のマーケットが見ている6年後や7年後の金利水準は、ある程度予想することはできますが、あくまで現時点での予想であり今後変わっていくものです。アメリカの金融政策を占うドットチャートでさえ2年先を正確に当てることは難しいとされており、5年先の金利を正確に予想することは基本的にできないと考えるべきです。

それでも現在のマーケットの見方から計算すると、変動10年であっても6年目あたりには2%近くまで上がっていくとみられ、そうなると固定5年の利回りとほぼ同水準になる計算です。固定しておきたいのであれば固定5年、金利がさらに上昇していく可能性に賭けるのであれば変動10年という判断になります。

5年以降に使う予定のお金は、使う時期がやや曖昧なケースも多く見られます。5年は使わないけれども10年までは持つかもしれない、使うかどうかもはっきりしないという場合には、変動10年を選んでおくのも一つの考え方です。

反対に6年後に確実に使うことが決まっているお金であれば、新窓販国債の方が安心できます。国債を購入する際は満期まで保有することを前提に考えるべきであり、いつ使うかわからないお金については変動10年が向いていると言えます。変動10年は解約しても元本割れがなく、2年目以降であれば金利も一定程度受け取れるため、今のところ最も有利な選択肢として変動10年を持っておくという考え方も成り立ちます。

10年以降は何を選んだらいい?(20:30)

10年以降に使うお金については、新窓販国債の固定10年という選択肢があります。表面利回りは2.7%、応募者利回りは2.788%となっています。ただし10年後には金利がさらに上がっている可能性が高いため、今の時点で10年固定を選ぶべきかどうかは判断が難しいところです。金利が上昇していく局面のなかで、あえて金利を固定してしまうことになるためです。

10年という期間があるのであれば、投資という選択肢も十分にあり得ます。まとまった資金を一度に投じる必要はなく、積立投資という形も取れるため時間分散の効果も得られます。ただしこれは投資の経験があるかどうか、また比較的堅実なアセットアロケーション運用のような方法を実践できるかどうかによって変わってきます。

教育資金のように10年後に必要になるお金を投資で準備することに抵抗を感じる方もいれば、まったく抵抗を感じない方もいます。抵抗があるのであれば国債のような商品を使えばよく、抵抗がなければ10年という期間があれば投資に回しても問題はないと考えられます。ただし10年間ずっと投資をしたままにしておけばよいというものではなく、投資の戦略についてはあらためて学んでおく必要があります。

まとめ(22:16)

使う時期が決まっているお金については、その期間に合わせた国債を選んで使うのがよいでしょう。使う時期が決まっていないもので10年以内に使う可能性があるお金については、変動10年がおすすめです。これはプランニングができているかどうかにも関わってくる話で、いつ使うかを見通せる人ほど有利に選択肢を選べます。

たとえば車の買い替えのように、時期がある程度予測できるお金については、新窓販国債5年のような期間の決まった商品を活用すればよいでしょう。一方で、今すぐ使う予定はないものの、子どもの年齢などを踏まえるとその期間内に何かしらお金が必要になりそうだという場合、投資に回すことには心理的なハードルを感じる方も少なくありません。そうしたケースでは変動10年を選んでおくと安心です。運よく金利が上昇すればその恩恵を受けられますし、10年以内に解約しても元本は割れず、預けた金額はそのまま戻ってきます。資産の保全という意味でも問題はないと言えるでしょう。

現在の金利水準でも、変動10年であれば税引後で1.4%程度は確保できるため、今のインフレに対しては一定程度対応できています。今後インフレが進めば金利もあわせて上昇していくと考えられるため、変動10年であればその動きにもある程度追随できる安心感があります。固定5年の2%についても、今後インフレが加速するような局面が訪れれば、その水準を超えてしまう可能性もゼロではありません。

短い期間のお金の置き場所については悩ましい部分もありますが、大切なのはプランニングを立てて、いつ使うのかをできるだけ確定させることです。多少の揺らぎがあったとしても、使う時期がはっきりしているのであれば、その期間に合わせた固定金利の商品を選ぶのが現時点では最適な方法と言えます。使う予定がない、あるいは10年以内には使うだろうという程度のお金については変動10年を選び、10年以降に使うことがすでにわかっているお金については、投資に回すことも選択肢の一つになります。

またこちらの動画「個人向け国債がNISAに?利回り2割アップ、解約規制の緩和」では、制度改正案と個人向け国債・NISAの選び方を解説していますのでぜひご覧ください。

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