NISAで月5000円を5000万円に。「お金で失敗する大人」にならない3つの習慣
以前、月5000円の積み立てで子供に5000万円の資産を作れるという動画を公開したところ、コメント欄に多くの不安の声が寄せられました。「子供がその資産を正しく使えるのか」「途中で使い込んでしまうのではないか」という心配です。
今回はそうした声にお応えし、子供への金融教育、そして大人が備えておくべき3つの習慣についてお話しします。
お金で失敗する大人にならないためには(2:05)
「子供が資産を使い込んでしまうのではないか」という不安を持つ方は、実はご自身がそれを心配しているからこそ、そう感じているのです。つまり、この不安は自分自身の鏡でもあります。裕福な家庭で育ち、20代にして資産が数千万円という方々を見てきましたが、必ずしもお金が多いことが問題の原因にはなっていませんでした。むしろ親御さんの教育の賜物として、礼儀正しく堅実に生活されている方が多かったです。
子供への金銭教育は必要ですが、それはお金の問題だけではありません。大切なのは、親自身がお金との正しい向き合い方を実践し、その背中を見せることです。子供は自然と親の姿を真似するからです。
5000万円への道のり(4:39)
前回の動画でお伝えした内容をおさらいすると、毎月5000円を積み立て、年利7%で18年間運用すると元本108万円が約210万円になります。これを65歳まで47年間運用すると約5000万円になるという試算です。インフレを考慮して年2%を差し引いても、現在価値で65歳時点に約1700万円が手元に残る計算です。18歳時点で約200万円を渡しておき、その後10年ごとにおよそ倍増していくイメージです。28歳で400万円、38歳で800万円という具合です。
ただ、自分では苦労して得たお金ではないため、使い込んでしまうのではという心配はもっともです。これは子供に限らず大人でも起こり得ます。実際に、配偶者に預けていた投資資金を使い込まれたという相談を受けたこともあります。お金への姿勢とリテラシーは年齢を問わず重要なのです。
20代・30代の詐欺被害が増加(7:25)
近年、若年層の特殊詐欺被害が急増しています。令和6年から令和7年にかけての犯罪認知件数を見ると、20代は2倍以上、30代も2倍以上に増加しています。高齢者の被害が多いイメージがありますが、増加率という点では若年層が際立っています。
特殊詐欺だけでなく、前払いでお金を受け取りながら商品やサービスを提供しない業者による被害も増えています。エステや語学スクールの回数券まとめ払い、カスタムカーの受注など、様々な形で若年層が巻き込まれています。大切なのは、うまい話はないということを体で理解していることです。年7%程度の長期投資でもリスクを伴い元本保証などないということが分かっていれば、詐欺的な話に飛びつく可能性は大きく下がります。
SNSやマッチングアプリを通じた詐欺が特に多く、20代では約35%がそうした非対面の手口で被害に遭っています。デジタルに抵抗がないがゆえに安易に信じてしまう、あるいはアルバイト感覚で関わったつもりが加害者側になってしまうケースもあります。また、投資詐欺の被害実態を調べた調査によると、20代では約9.1%、つまり11人に1人が被害に遭っており、60代・70代の被害割合とほぼ同水準です。
18歳までに教えることは3つ(15:00)
お金を学ぶ順序として6つの段階があります。使う、稼ぐ、貯める、増やす、守る、分かち合うという順番です。このうち成人するまでに身につけておくべきは最初の3つ、「使う」「稼ぐ」「貯める」です。この順番は飛ばすことができません。この3つの習慣さえ身についていれば、将来的にお金で困ることはほぼなくなるといえます。投資などの「増やす」はその後で十分です。
習慣1「使う」(18:15)
「使う」習慣で最も大切なのは、トレードオフを実際に体験させることです。何かを買えば別の何かが買えなくなるという現実を、子供自身が感じ取ることが重要です。お金の学びには「知る」「理解する」「コントロールする」の3段階があり、そのウェイトは1対3対7ほどです。知識を得るだけでは不十分で、実際に体験を重ねることで初めてコントロールできるようになります。
子供がお小遣いで自分なりに考えて何かを買ったとき、親が「無駄遣いだ」と否定するのは学びのチャンスを奪うことになります。失敗させてあげることが大切で、お金がなくなって困るという経験こそが、次の正しい判断につながります。欲しいものをすぐ買ってしまう衝動は大人も同じです。感情と理性のバランスを取る練習を、小さいうちから積み重ねることが重要です。子供が自分で考え、決断し、その結果を味わう過程を奪わないようにしてください。
習慣2「稼ぐ」(21:37)
「稼ぐ」とは単にお金を手に入れることではなく、自分の役割を果たすことです。お小遣いを何もしなくてもあげることへの批判もありますが、家族の一員として役割を担うことの大切さを伝える機会にもなります。仕事ができるから雇われているという一面はあっても、それだけではありません。コミュニケーション、周囲をつなぐ力、できない人を育てる力なども含めて、職場での役割があります。
バフェット氏の言葉に「給料や休みの多さで仕事を選ぶのは人生の無駄だ」というものがあります。その人のために、その社会のために働きたいと思えるかどうかが、幸せな働き方の鍵だというのです。「稼ぐ」とは自分の役割を社会の中で果たすことであり、求められることに誠実に応えていくことでもあります。
習慣3「貯める」(24:46)
「貯める」習慣の核心は先取り貯蓄です。収入の一定割合を先に貯蓄に回し、残りで生活するという習慣です。小学生のうちならお年玉の半分を貯金するだけでも十分です。重要なのは、子供自身に管理させることです。親が「こっそり貯めておいた」というのは温かみがありますが、教育という観点では不十分です。自分でお金を管理し、残高を確認し、失敗も経験してこそ、習慣が身につきます。
18歳の時点で100万・200万円を扱うことは決して多すぎません。小さい金額から管理する体験を積み重ねていれば、ある程度の大金を扱う力も自然と育ちます。干渉しすぎず、学びのチャンスを奪わないことが大切です。
習慣化が大事(27:17)
この3つの習慣がないまま育った方は、大人になっても同じパターンを繰り返してしまいます。子供のうちは親の存在が大きいため、親が実践して見せることで自然と習慣が伝わります。しかし大人になってからは誰も指摘してくれなくなるため、習慣化が格段に難しくなります。それでも不可能ではありません。子供の3倍から5倍の体験と時間をかければ、大人になってからでも身につけることができます。
「使う・稼ぐ・貯める」が習慣化できれば、家計管理はシンプルです。手取り収入の25%を貯蓄・投資に回し、残り75%の範囲内で生活するだけです。その75%の中で何にお金を使うかは自由です。車でも、家でも、交際費でも、自分が大切にしたいことに使ってください。この枠組みさえ守れれば、今の生活も楽しみながら将来の資産も築いていけます。
まとめ(31:59)
月5000円を18年間積み立て、その後47年間運用して5000万円にするというのはあくまで仕組みの話です。本当の財産は、その数字ではなく、「使う・稼ぐ・貯める」という習慣そのものです。この習慣が身についていれば、お金の管理は自然にできるようになり、詐欺などのリスクにも強くなります。
日々の生活の中で常に意識し続ける必要はありません。給料の75%の範囲内で生活するという習慣さえ手に入れれば、自然と人生が好転していくはずです。まずは自分自身がこの3つの習慣を実践し、子供にその姿を見せることから始めてみてください。
またこちらの動画「2027年こどもNISA決定!月5000円で子どもに5000万円を残す方法」では、こどもNISAの制度ポイントと、児童手当を使った積立シミュレーションを解説しているのでぜひご覧ください。





