「忙しい=最強説」放置で資産が増える3つの理由
投資を始めたいが仕事や家事で時間が取れないという声をよく聞きます。しかし実際には、忙しい人の方が投資に向いているのです。時間的制約があるからこそ、資産が自然と増えていく環境が整いやすいと言えます。
インフレが進み、人手不足で忙しくなっている現代。それなりの収入はあるものの、投資には手を付けられていない方も多いでしょう。そんな方にこそ、今すぐ投資を始めることをお勧めします。
忙しい人こそ投資に向いている(1:28)
忙しい人が投資で成功しやすい理由は3つあります。
第一に、時間がないことで余計な行動を取らずに済むという点です。短期売買は労働に近く、常に市場を監視する必要があります。しかし本来の投資は労働とは異なり、放置することで成果を上げられるものです。
時間に余裕がある投資家によく見られるのが、資産が500万円程度まで増えた段階で個別株取引に手を出し、大きく資産を減らしてしまうケースです。リスクへの理解不足や、十分な勉強をせずに始めてしまうことが原因ですが、忙しい人はそもそもこうした誘惑に時間を割けません。
放置といっても完全なほったらかしではなく、スマートフォンの放置系ゲームのように定期的に確認する程度で十分です。通勤時間や待ち時間といった隙間時間を活用すればよいのです。
長期投資の基本は「買ってホールドする」ことです。一定期間ごとに確認し、必要に応じてリバランスを行います。エクセルで管理すれば30分もかからない作業を年に1回行うだけで済みます。月々の積立も自動設定しておけば、月1回の入力確認だけで運用を続けられます。
第二に、時間的制約により余計な情報に振り回されないという利点があります。忙しいと日々のニュースをほとんど見なくなりますが、長期投資においてはそれで何の問題もありません。スマートフォンで主要ニュースを確認する程度で十分です。
投資を始めると日経平均の変動や政治ニュースが気になり始めますが、長期投資にはほぼ影響しません。大きな時間軸で考える長期投資では、日々の情報を気にせず放置する方が良い結果につながります。
第三に、自動化の仕組みを最大限活用できる点です。口座開設から積立設定まで最初に完了させれば、あとは自動的に投資が進んでいきます。ドルコスト平均法による定額積立を設定すれば、時間ゼロで投資を継続できるのです。
大事なのは「時間」ではなく「設計力」(6:59)
投資は最初の設計が重要です。本業や大切なことに集中したい忙しい人にとって、投資の設定に使う時間は最初の2時間程度で十分です。一度設定を完了させれば、あとは定期的な確認と必要に応じた微調整だけで済みます。
子育てや家事で多忙な方でも同様です。最初の数時間で設定を済ませれば、自動的に運用が進みます。気が向いた時に状況を確認する程度の関わり方が、長期投資では最も成功しやすいのです。
むしろ時間に余裕がある投資家の方が、余計なことを考えて不安になりがちです。長期投資において時間をかけるべきは、日々の売買ではなくアセットアロケーションの設計です。商品選びも常に最安値を狙う必要はなく、一定範囲内でお得に購入できていれば問題ありません。
こうした情報収集や勉強に時間を割けない場合は、専門家のサービスをアウトソーシングすることも有効です。商品選定や市場チェック、相場急変時の対応などを任せることで、本人は自分の仕事や生活に集中できます。
世の中で重要なのは、やることを決めるよりやらないことを決めることです。やらないことを明確にすれば、投資はシンプルになります。そして投資においてはシンプルさこそが成功の鍵なのです。
まとめ(9:47)
長期投資を放置で進めるには、アセットアロケーション運用が不可欠です。これは10年、20年といった長期スパンで資産を育てる基盤となり、特に老後資金の準備には重要な役割を果たします。
投資は自分の時間を消費するものではなく、時間の経過とともに育てていくものです。子育てと同じように、適度な距離感を保ちながら成長を見守る姿勢が大切です。手をかけすぎず、時間に任せて育てる。それが長期投資の本質であり、忙しいあなたにこそ最適な資産形成の方法なのです。
またこちらの動画「投資リターンの80%が決まる!資産分散の割合「アセットバランス」の2つのアプローチ」では、アセットバランスをどう決めたらいいかわからない方に役立つ考え方を紹介していますのでぜひご覧ください。





