資産運用と投資の違いを徹底解説!初心者が知るべきお金の増やし方
「資産運用」と「投資」という言葉は、よく混同されがちですが、実はその目的や考え方に大きな違いがあります。本記事では、これらの違いを明確にし、どのように使い分けるべきかを解説します。
資産運用は将来の計画に基づいたお金の管理術、投資は短期・中期で利益を追求する手段と言えます。初心者でも分かりやすく、それぞれの基本を学びながら最適な運用方法を見つけましょう。
キーポイント
資産運用と投資の違いとは?(00:01:06)
「資産運用」と「投資」は一見似ていますが、その目的やアプローチには明確な違いがあります。
資産運用とは、購買力を維持または向上させることを目指す行為です。
一方、投資は短期的または中期的にお金を増やすことを目的とし、利益の追求が主眼に置かれています。
資産運用では、仮に資産が減少したとしても、購買力を維持できれば目標が達成されたとみなされます。一方で、投資は1円でも利益を上げることが最終的な目的となるため、リスクを積極的に取りながら利益を追求します。
資産運用と投資の違いを理解することで、自分の人生計画に合わせた選択ができるようになります。
資産運用の目的:購買力の維持と向上(00:02:37)
資産運用の主な目的は、「購買力の維持と向上」です。購買力とは、現時点の資金で購入できるものの価値を示します。
インフレによって物価が上昇すれば、同じ金額で購入できるものが減少するため、資産を運用してその価値を維持することが必要です。
例えば、100万円で購入できるものが、10年後には110万円必要になる場合、資産を運用してその差を埋めることが重要です。さらに、為替変動の影響を受ける資産についてもリスク管理が求められます。
例えば、10万円のスマートフォンがあるとして、そのうち5万円が日本(円)、もう5万円がアメリカ(ドル)で作られているとします。1ドル100円と仮定して、このスマートフォンは日本円で5万円、米ドルで500ドル分の価値を持っているといえます。これにあわせて10万円を円とドルに分散します。こうすることで円安でも円高でも同じように購入できます。
■円安になった場合(1ドル150円とする)
500ドルの価値が75000円相当に上がり、スマートフォンは12万5000円に値上がる。日本円5万円はそのまま5万円だが、米ドル500ドル分が75000円に上がるため購入ができる。
■円高になった場合(1ドル50円とする)
500ドルの価値が25000円相当に下がり、スマートフォンは7万5000円に値下がる。日本円5万円はそのまま5万円で、米ドル500ドル分が25000円に下がるが購入はできる。
このように資産の一部をドルに分散しておくことで購買力を維持することが可能です。
為替の影響にどう対応する?(00:06:55)
我々日本人は、エネルギーや資源、食料品などの多くを海外に依存しているため、常に為替の影響を大きく受けます。
とりわけ円安が進行すると、国内物価が上昇するので、深刻なダメージを受けかねません。その時のために、資産の一部をドルに交換しておく必要がありますし、そのドルを将来に備えて増やさなければなりません。
円も将来のインフレリスクに備え増やしておく必要があります。
こうして購買力を維持・向上させることが、資産運用において欠かせない条件になります。
投資の目的:利益追求(00:09:25)
投資の目的は、1円でもお金を増やすことであり、将来に向けた購買力の維持・向上については考慮しません。
株式などに資金を投じて、短期的または中期的なリターンを得ることが目指されます。しかし利益が確実に得られる保証はありません。
一方、資産運用も利益が約束されているわけではないものの、為替対策など慎重なリスク管理をしているため、長期目線では資産形成の確証が得やすいです。
資産運用と投資の取り入れ方(00:10:54)
資産運用と投資は、それぞれの目的に応じて使い分けることが重要です。
資産運用は、老後資金や教育資金といった将来必要な資金を確保するための基盤として役立ちます。
その際はリスクを抑えながら、例えば全世界投資のように資産や時間を分散するなど、長期目線で計画の達成を目指すことになります。
一方、投資は、購買力の増加や利益の追求が目的です。そのためにはリスクも負いますし、長期目線ではなく、短期的な回転売買といった手法を活用することもあります。
イメージとして、資産運用は畑全体を管理して多様な作物を育てて安定的に収穫を得る行為に似ています。
投資は、自分が欲しい特定の果物や野菜に注力して高収穫を狙う挑戦的なイメージです。
どちらが良い悪いではありませんが、あくまで資産運用に重点を置き、そこに投資を上手に組み合わせることで、来るべき老後の安定した資産形成と利益追求の両立を目指すことが大切です。
まとめ
資産運用と投資の違いを理解し、それぞれを使い分けることで将来の計画をより安心して進めることができます。
まずは、資産運用を基盤にして購買力を維持し、リスクを抑えた運用を目指しましょう。その後、余裕資金を活用して投資で利益を追求するのが理想的です。
資産運用と投資を上手に活用し、将来の安心と豊かさを手に入れましょう。
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