株価が高くて買えない?「新年に乗り遅れた…」”暴落しても大丈夫”な投資の始め方
新年から投資を始めようと思っても、「株価が高い」「もしかしたら暴落が来るのでは」と二の足を踏んでいる方は少なくないはずです。ダウ平均が5万ドルを超えるなど株価が上昇している局面では、高くて買えない・乗り遅れたと感じてしまいがちですが、逆に暴落が起きている時には怖くて買えないという状況になります。
どんな相場環境でも同じ悩みが繰り返されますが、正しい方法を実践していれば今からでも遅くはありません。
全世界投資ならいつでも始めてよい(1:25)
投資はいつ始めても大丈夫だと言える理由は、前提条件が揃っているからです。その条件とは、長期投資・資産分散・時間分散という「投資の3大原則」です。この3つが揃っていれば、相場の状況にかかわらずいつでも投資を開始できます。マネーセンスカレッジが提唱する「全世界投資」は、この3原則を1つにまとめ、日本人向けに最適化した投資戦略です。その基盤となっているのが「アセットアロケーション運用」という考え方です。
長期投資と短期投資(2:11)
長期投資とは、長期間にわたって資産を保有し続ける投資方法です。反対に短期投資は、短い期間で売買を繰り返す方法です。短期間では値動きの幅が小さいため、同じ利益を得ようとすると取引回数を増やさなければならず、高度な技術や相場の知識が必要になります。
一方、長期投資であれば1日・1週間単位の値動きを気にする必要がなく、世界経済の大きな潮流さえ見ていればよいため、誰でも同じように取り組める点が大きな魅力です。特定の銘柄が倒産してしまうリスクを避けるためにも、全銘柄をまとめて買うような形で幅広く保有することが重要です。目安としては10年以上の長期スパンで考えることが基本となります。
世界経済は成長するという前提(8:31)
過去200年のGDPの推移を見ると、世界経済は指数関数的に成長し続けています。これは複利効果を伴った成長であり、全世界株式インデックス(いわゆるオールカントリー)の動きともおおむね連動しています。
経済学者トマ・ピケティの著書『21世紀の資本』でも、資本収益率(R)が経済成長率(G)を常に上回ってきた(R>G)という事実が長期統計データによって証明されています。この関係が崩れたのは第一次・第二次世界大戦の2つの時期だけです。つまり、世界に広く分散された株式に投資し続ければ、長期的には資産が増えていくと考えることができます。
暴落の影響をもろにうける(13:08)
長期的には右肩上がりであることが分かっていても、その過程で大きな暴落が何度も訪れます。リーマンショックではおよそマイナス60%という大幅な下落があり、1,000万円の資産が400万円にまで目減りしました。
暴落に直面したとき、投資を続けられなくなる問題は2種類あります。1つは心理的な問題で、資産が半分以下になる恐怖に耐えられず途中で売却してしまうことです。もう1つは構造的な問題で、値動きの大きさ(ボラティリティ)が高いほど長期的なリターンが目減りしてしまうという「ボラティリティドラッグ」の効果です。この2つの問題を解決しなければ、長期投資のメリットを十分に享受することはできません。
資産分散してリスクを下げる(16:16)
この問題への答えが「アセットアロケーション運用」、つまり複数の資産クラスに分散して投資することです。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、日本債券・日本株式・海外債券・海外株式の4資産に25%ずつ均等に分散投資し、2001年から年率4.51%程度の運用成績を上げています。
全世界投資では、日本人の資産構成に最適化したバランスで分散投資を行うことで、株式のみの投資と比べてリスク(値動きの幅)を約半分に抑えながら、年率7%程度のリターンを実現してきました。リスクを抑えることで心理的に投資を続けやすくなり、ボラティリティドラッグの影響も軽減されます。
時間分散してリスクを下げる(20:07)
資産分散だけでは不十分です。たとえリーマンショック直前にまとまった資金を一括投資した場合、資産分散によってマイナス60%がマイナス30%程度に抑えられたとしても、大きなダメージを受けることには変わりありません。
そこで有効なのが「時間分散」です。毎月の給与の一部を投資に回し続けていくと、意識しなくても購入タイミングが分散されます。この仕組みを理論的に表したものが「ドルコスト平均法」です。価格が高い時には少なく、安い時には多く購入することになるため、平均取得単価を抑える効果があります。
リーマンショック前から積み立てを始めていた場合も、暴落後の安い時期にも継続して購入していたことで、長期的にはプラスに転じさせることができました。
まとめ(22:20)
長期投資・資産分散・時間分散という投資の3大原則を取り入れることで、心理的にも構造的にもリスクを抑えながら投資を続けることができます。この3原則が揃っていれば、株価が高い時期であっても、暴落の後であっても、基本的にはいつ始めても問題ありません。
大切なのはいつ始めるかではなく、正しい仕組みで始めるかどうかです。自分で一から設計するには長い時間と労力がかかりますが、すでに検証された方法を活用することで、その時間を大幅に短縮することができます。
またこちらの動画「《投資の不都合な真実》リスク管理で成功するための3つのポイント」では、元本割れと向き合いながら投資で失敗しないためのリスク管理の要点を解説していますのでぜひご覧ください。





