【こどもNISA質問回答】ジュニアNISAと併用できる?贈与になる?親のNISA枠の増額でしょ?引き出し制限いらない
先日公開した「こどもNISA」の動画には、あまり情報がないこともあり大変多くの質問が寄せられています。
こどもNISAは2025年末に行われた税制改正大綱で決定された新制度です。お子さんをお持ちの親御さんから色々な疑問点が届いていますので、それぞれ詳しく解説していきます。
現状はまだ国会審議も入っていないため、税制改正大綱ベースの情報になりますが、今現在このようになりそうだというところを、Q&A形式でお話ししていきます。
- こどもNISAの制度概要(1:41)
- 親の資産運用として使われるのをどう防ぐ設計なのか?(4:19)
- 子ども一人につき1口座?(7:44)
- こどもNISAは金融機関変更できる?(7:53)
- 親が自分のNISAで買った投資信託等を子どもNISAへ移せるのか?(8:41)
- 社会保険の扶養判定・住民税非課税判定等に子どもNISAの利益が影響するか?(9:11)
- 旧ジュニアNISAの口座はどうなる?(11:06)
- ジュニアNISAからこどもNISAへ資産を移せるのか?(11:44)
- ジュニアNISA保有者はこどもNISAも新規で使えるのか?(12:07)
- 未成年者口座はこどもNISAに移管できるか(12:29)
- 子どもが大きくなって渡した時贈与になりますか?(12:54)
- 扶養控除・児童手当・就学支援制度等の所得制限に影響するか?(14:43)
- 12歳未満は一切払出し不可なのか?(16:57)
- 12歳以降でも払出しの制限はあるのか?(17:47)
- 「12歳以降可能」は「一部払出し」も可能か?全額のみか?(20:10)
- 払出し時に子の同意が必要だが、同意の方式は?(20:46)
- 同意が取れない場合親権者は払出しできないのか?(21:18)
- 払出しすると非課税枠の消滅?(21:44)
- 具体的にどの投資信託が買える?(22:51)
- こどもNISA専用の商品が新設される可能性は?(23:04)
- こどもNISA内で売買できるか(23:41)
- 12歳未満でも売買できるか?(26:29)
- こどもNISA内の売却代金はこどもNISA内で再投資できるか(27:55)
- こどもNISA内の売却代金は課税口座でも再投資できるか?(28:14)
- 18歳になると自動的に成人NISA口座に切り替わるのか(29:34)
- 18歳時点でこどもNISAで保有していた投資信託はどうなる?(31:21)
- 成人NISAの生涯投資枠(1800万円)に子どもNISA分は含まれるのか?(31:34)
- 成人NISAの年間投資枠(360万円)に影響するのか?(32:24)
- 海外居住の子ども(非居住者)でも利用できるか?(32:56)
- 日本国籍でなくても利用できるか?(33:14)
- 制度開始日はいつ?(33:33)
- 制度開始までに何を準備すべき?(33:46)
- まとめ(36:53)
こどもNISAの制度概要(1:41)
税制改正大綱の中で示された内容をまとめました。今回のこどもNISAは大人のNISAと別々というわけではなく、大人のNISAの中の「つみたて投資枠」の中を活用していくという立て付けになっています。
対象年齢は0歳から17歳まで、つまり18歳未満の方が対象です。年間投資枠は60万円まで、18歳未満までの総額としては600万円までとなっています。
購入できる商品は、つみたて投資枠の中で投資できるものに限られる予定で、おそらくインデックスファンドや一部のアクティブファンド、ETFなどになるでしょう。引き出し制限も設けられ、これは12歳以降か以前かによって異なり、12歳未満には引き出し制限がきつくかかるようです。
18歳になった後は、大人のNISAが自動的に作られ、こどもNISAで購入したものがそのまま移行されるようになります。
親の資産運用として使われるのをどう防ぐ設計なのか?(4:19)
「実質親の第2口座ですよね」といったご意見が寄せられていますが、引き出し制限をご理解いただければ、そうではないことが分かります。12歳未満の方に関しては基本的に引き出しすることができません。お子さんが住む家が全壊するといった災害時でない限りは引き出しできず、iDeCoの引き出し制限と同じぐらい厳しいものです。12歳以降に関しては比較的緩やかになりますが、それでもお子さんの同意書が必要になり、かつ親の手続きによって引き出すという形で、両方の意思が揃わないと引き出しできません。18歳以降はお子様名義のNISA口座に移行しますので、親が勝手に引き出すこともできません。このような制度がありますので、親の資産運用としての増額という批判は比較的当たらないと考えています。
子ども一人につき1口座?(7:44)
子ども一人につき1口座になります。
こどもNISAは金融機関変更できる?(7:53)
金融機関変更は不可になる予定です。口座開設後にどうしても金融機関変更したい場合は口座を廃止する必要があり、廃止した場合は全額に対して課税されてしまうので、基本的に金融機関変更はできないとご理解ください。
親が自分のNISAで買った投資信託等を子どもNISAへ移せるのか?(8:41)
移せません。こどもNISAは子どものものなので、そもそも名義が違いますからそのまま移行はできません。
社会保険の扶養判定・住民税非課税判定等に子どもNISAの利益が影響するか?(9:11)
子どもの利益そのものは基本的に所得ではなく非課税ですので、住民税非課税世帯の判定などには影響しません。社会保険の扶養判定に関しても、基本的に子どもの利益に関してはいずれも影響しないでしょう。ただ保険者によってはNISAの売買ですら継続的な収入とみなす保険者もありますので、お勤めの会社で健康保険組合などがある場合は、そちらにお問い合わせください。
旧ジュニアNISAの口座はどうなる?(11:06)
旧ジュニアNISAの口座は、NISAの時と同じようにそのまま残る予定になります。それに加えてこどもNISAができるという形になります。
ジュニアNISAからこどもNISAへ資産を移せるのか?(11:44)
移せません。大人のNISAの旧NISAと新NISAの関係と同じで、旧ジュニアNISAに入っているお金に関してはそのままこどもNISAには移行できません。
ジュニアNISA保有者はこどもNISAも新規で使えるのか?(12:07)
作れる予定です。既存のジュニアNISAは別制度ということで、全く影響がないようになっています。
未成年者口座はこどもNISAに移管できるか(12:29)
できません。新NISAの中に今持っている特定口座の商品をそのまま移管できないのと同じです。
子どもが大きくなって渡した時贈与になりますか?(12:54)
こどもNISAは子ども名義です。お子さんのものであるということですので、子どもが大きくなって渡した時がないのです。それが大人になっても子どものものとして新NISAが作られます。贈与とこどもNISAは無関係です。贈与は贈与でそのこどもNISAに入れるお金をどうしたのかということです。贈与税が関係してくるかどうかというのは、お子さんの預金の中に入れた時、これが贈与税の対象になるかならないか、その金額についてになります。
扶養控除・児童手当・就学支援制度等の所得制限に影響するか?(14:43)
2つの観点から影響しないとお話しできます。まずこどもNISAは非課税ですので所得には当たりませんので、所得ではないものを換算することはないため基本的に関係がありません。また各種制度は親の所得は参照しますが、お子さんの所得を参照するということはそもそもしていません。よってお子さんの所得に関しては基本的には参照されないということが多いでしょう。
12歳未満は一切払出し不可なのか?(16:57)
基本的に不可だとお考えください。子どもの居住する家の全壊というような具体的な例が挙げられていますが、これに類するものということになっているので、基本的にこどもNISAに関しては12歳未満は引き出せないとお考えください。引き出す場合にはこどもNISA口座を廃止する必要があり、廃止した時点で全額に対して20%の譲渡益税がかかります。
12歳以降でも払出しの制限はあるのか?(17:47)
基本的にありますけども、比較的緩いとお考えください。12歳以降になった場合、引き出すためにはお子さんの同意書の提出が必要です。こどもNISAの状態、つまり18歳未満の間は親御さんが手続きをしないと引き出せないようになっており、お子さんと親御さんの両方の同意が必要になります。条件としては、お子さんの教育費もしくは生活費となっており、生活費が入っていますので、もうほぼ全部引き出せるでしょう。
「12歳以降可能」は「一部払出し」も可能か?全額のみか?(20:10)
一部払い出しにも対応する予定です。こどもNISAはそもそも12歳未満は引き出せないけども、12歳から18歳の間は引き出すことを予定していますので、基本的に一部引き出しというものも可能になる予定です。
払出し時に子の同意が必要だが、同意の方式は?(20:46)
同意書と書かれているので、書類の提出が必要になってきます。今後のデジタル化、DXの進み具合にもなるとは思いますが、基本的にはこれは書類になるのではないかと思います。
同意が取れない場合親権者は払出しできないのか?(21:18)
親権者が引き出すことはできませんし、同意を偽した場合はこれは文書偽造になりますので、立派な罪になります。
払出しすると非課税枠の消滅?(21:44)
引き出した分だけ新NISAと同じですから総枠が減るという形になります。総枠は簿価計算方式になっていますから、利益分は除いて元本部分だけ戻ってくる、その枠が解放されますが、解放されるタイミングは翌年になります。
具体的にどの投資信託が買える?(22:51)
つみたて投資枠で購入できる投資信託、また一部のETFなどと同一になる予定になります。
こどもNISA専用の商品が新設される可能性は?(23:04)
将来あるかもしれませんが、基本的にこどもNISAは大人でも持つということになってきますので、大人で購入できるものと同一にした方がそのまま移管できますから、おそらくそこら辺には手をつけないのではないかと思います。
こどもNISA内で売買できるか(23:41)
売買はできるようになる予定です。こどもNISA口座を開設すると、こどもNISAの非課税投資枠ともう一つ、特定課税未成年者口座という預かり金に相当するものも同時に開設される予定です。こどもNISAの中で売却したものは、一旦この特定課税未成年者口座の中にお金が移ります。年間投資枠がまだ残っていればそのお金を使ってもう一回購入することもできます。
12歳未満でも売買できるか?(26:29)
12歳未満でも売買はできます。これは引き出しができないだけであって、売買はできるのです。ジュニアNISAの時にも売買はできました。12歳未満であったとしても、12歳以降であったとしても売買はできますが、その売買をした代金で現金化された代金がこどもNISA口座から引き出せないというものになります。
こどもNISA内の売却代金はこどもNISA内で再投資できるか(27:55)
できます。売却した代金に対して年間投資枠、総額の中で再投資することは可能です。
こどもNISA内の売却代金は課税口座でも再投資できるか?(28:14)
できません。今回のこどもNISAに関しては特定口座は作られない予定です。こどもNISA内に入れたお金はもう基本的に12歳までは引き出せず、投資していようがしていまいが関係なしというものになります。
18歳になると自動的に成人NISA口座に切り替わるのか(29:34)
切り替わる予定になっています。こどもNISAは18歳になるまで非課税で600万円まで年間投資60万円があるという制度だけなので、これはそのまま大人の制度に移管するということになっています。
18歳時点でこどもNISAで保有していた投資信託はどうなる?(31:21)
NISA口座にそのまま移管されて保有している状態で、成人のNISA口座に引き継がれます。
成人NISAの生涯投資枠(1800万円)に子どもNISA分は含まれるのか?(31:34)
含まれる予定です。こどもNISAの枠としては上限600万円という総枠がありますが、その600万円は大人のつみたて投資枠の一部として数えられますし、大人の総額1800万円の中にも含まれます。
成人NISAの年間投資枠(360万円)に影響するのか?(32:24)
影響しません。新たに成人のNISAのところで360万円が解放されるものになるので、それまで投資していたものとは関係なく、360万円使えるという形になります。
海外居住の子ども(非居住者)でも利用できるか?(32:56)
できません。NISA制度というものが日本の居住者というものが条件になっているので、海外のお子さん、非居住者の方に関しては利用できません。
日本国籍でなくても利用できるか?(33:14)
日本の居住者であれば可能になります。カードなどで居住者、半年以上日本に連続して居住しているということを居住者として認められていれば、外国の方であったとしても利用することが可能になります。
制度開始日はいつ?(33:33)
早ければ2027年の1月1日から開始される予定です。
制度開始までに何を準備すべき?(33:46)
まずお子さん名義の預金口座で、親御さんが管理できるようになっている預金口座は絶対に用意が必要になります。もう1つはお子さんのマイナンバーカードと親御さんのマイナンバーカード両方とも必要になります。お子さんの場合に関してはマイナンバーカード持ってないという方が結構多いので、早めに申請をしてください。作るまでに1、2ヶ月かかったりすることもあります。あとできればお子さんの名義預金(おすすめは住信SBIネット銀行もしくはSBI新生銀行)とSBI証券の未成年者口座を開設されてた方がスムーズに行くのではないかと思います。
まとめ(36:53)
今回答した分で皆さん全部理解いただけるかと思います。説明が足りない部分がもしありましたら、ぜひコメント欄でご質問をお寄せください。できる限り回答していきたいと思います。
またこちらの動画「【速報】こどもNISA爆誕!?つみたて投資枠に新たな投資信託追加も」では、こどもNISAの制度詳細や積立投資枠の投資対象拡充について解説していますのでぜひご覧ください。





