SBI証券iDeCoセレクトプラン運用商品見直しへ!iDeCo制度改正に向けてチェック
SBI証券がiDeCoの運用商品を変更するというプレスリリースを発表しました。楽天証券でも同様の見直しが進められており、一度手続きの分かりにくさから不満が出て仕切り直しとなった経緯があります。
SBI証券については、現在新規募集を行っているセレクトプランの運用商品を見直すことが発表されました。
iDeCo制度改正は2026年12月(1:09)
見直しの時期は2026年12月となっています。今年の年末までにスケジュールも含めて選定を変更していく予定です。選定方法としては、既存の商品の中から除外する商品と新たに追加する商品の2つが決定されます。
スケジュールは以下の通りです。まず2026年6月に除外予定の商品を選定し、アナウンスを行います。ただし、この段階では除外が確定するわけではありません。除外対象商品を保有している人に対してメールやSMS、または書面で連絡が行われます。連絡を受けた対象者の3分の1以上が反対した場合、その商品は除外されない仕組みになっています。
その後、2026年10月頃に除外商品と追加商品が正式に決定され、12月に選定が確定します。確定以降、除外商品は新規購入できなくなりますが、すでに保有している分については保有し続けることが可能です。この点については誤解のないよう注意が必要です。
追加候補運用商品(2:33)
現時点で発表されている追加候補の金融商品は5つあります。上位3つがアクティブファンドで、4番目と5番目がインデックスファンドという構成になっています。
注目すべき商品としては、SBI iシェアーズゴールドファンド(為替ヘッジなし)が挙げられます。現在SBI証券のiDeCoセレクトプランで選べる金ファンドは三菱UFJ純金ファンドのみとなっており、こちらも昔からある優れたファンドですが、より信託報酬の低い商品でかつSBI証券のブランドが付いているものを採用したいという意図が見えます。
なお、これらは2025年12月26日時点で発表されている5つの商品であり、元本確保型の定期預金を含めてさらなる追加運用商品を検討中とのことです。
除外対象運用商品(3:39)
除外対象としては11個の商品が挙げられています。ひふみワールドやひふみ年金などが含まれており、1年決算型や海外債券のヘッジあり商品なども除外対象となっています。
特に注目すべきはeMAXIS Slim国内債券インデックスとあおぞらDC定期の1年ものです。この2つは日本債券のアセットに分類される商品で、現在SBI証券のiDeCoセレクトプランにある日本債券の商品はこの2つだけとなっています。
つまり、この2つがなくなってしまうと日本債券に投資できなくなってしまうという問題が生じます。iDeCoのルールとして必ず元本確保商品は1個以上入れなければならないため、あおぞらDC定期を除外すると新たな元本確保商品を選定する必要があります。そのため、追加候補の中にあおぞらDC定期よりも良い商品が入ってくる可能性が高いと考えられます。
国内債券については、現在金利が上昇している中で成績が悪くなるのはやむを得ない状況ですが、それでも日本債券に投資できるようにしておく必要があります。次の見直しがいつになるか分からないため、eMAXIS Slimよりも日本債券で好成績なものや安定的に好成績を出しているものが他のシリーズにあるので、そちらが入ってくる可能性もあります。
この2つの商品については反対意見も出てくる可能性があります。その前に元本確保型の商品が何になるのかが発表される必要があるでしょう。スケジュールとしては6月頃に除外商品の連絡が行われますが、それまでの間におそらく元本確保型の商品について、あおぞらDC定期をなくすとしたら代わりにこちらを入れますというアナウンスがあると思われます。
入れ替えは問題なし(6:13)
基本的にこの入れ替えによって特に大きな問題が起こることはないと考えられます。
上限は40個までとなっており、現在SBI証券のiDeCoセレクトプランで選定されている商品は全部で37個あります。今回11個が除外されて5個が追加されるため、差し引き6個減る計算になります。ただし、もう少し追加される可能性もあります。アクティブ型であまり成績を残せていないものについては削除していくという方針のようです。
ひふみは落ちましたが、もう1つのアクティブファンドで国内で人気のあるセゾン資産形成の達人ファンドは残る見込みです。こちらは信託報酬がひふみよりも高いものの、除外対象には入っていません。
バランス型ファンドについても多少削ってもよいのではないかという意見もあります。SBI証券はバランス型が多く、特にターゲットイヤー型が多数あります。ただし、ターゲットイヤー型をなくしてしまうと、その商品で運用している方にとってはアセットアロケーション運用がやりづらくなります。年齢によってアセットバランスを自動的に変えていきたいというニーズに応える商品だからです。マネーセンスカレッジとしてはその考え方には否定的ですが、重宝されている方にとっては不便になる可能性があります。
バランス型としては2025年型というものもありますが、すでに到来時期を過ぎており、純資産総額も32億円や46億円程度と少ないため、除外してもよいのではないかとも考えられます。
プレスリリースから判断すると、除外商品の11個はこれ以上増えない見込みです。これらは見直し基準として事前に挙げられていたもので、2025年9月30日時点でいずれかの基準に該当するものが11個選ばれたという形です。反対されない限りはそのまま除外されるでしょう。代わりに新規に追加される商品は必要と考えるので、次の見直しがいつ行われるのかについても発表してほしいところです。
基本的に見直しは毎回行われるわけではありません。定期的に見直すとしても、これはかなり大変な作業なので2年に1回というのは難しいでしょう。5年に1回程度になると、日本債券が再びピークアウトしていく可能性もあります。そうなると、少なくとも1つは日本債券アセットのファンドを残しておいてほしいところです。もし選定の中に追加候補がなければ、この商品を保有していない方でも反対票を入れた方がよいかもしれません。
このプレスリリースは年始に入ってすぐに発表されたものなので、まだ選定は続いていくと思われます。6月頃にそういった情報が出てきたら、改めて解説する機会があるかもしれません。
iDeCoの法改正について(9:51)
iDeCoの法改正が進んでおり、2027年1月から拠出限度額が引き上げられます。サラリーマンの方にとって嬉しい引き上げとなっており、通常2万3000円までだったiDeCoの拠出限度額が、一気に6万2000円まで上がる予定です。3万9000円の増額となるため、かなり大きな増額が見込まれます。
NISAとiDeCoの使い分けが難しくなってくる(10:35)
この法改正を受けて、多くの方がiDeCoをどうするかという点で悩むことになります。YouTube界隈でもiDeCoはなくなるのではないか、投資する人がいなくなるのではないかといった話も出ています。企業型もあるため、話は複雑です。
NISA枠だけでなくiDeCoを活用するという段階で、NISAとiDeCoの使い分けがますます難しくなってきます。
SBI証券や楽天証券といったネット証券大手2社は、定期的にこうしたファンドの見直しを行ってくれます。これは非常に手間のかかる作業なので頻繁に実施することはできませんが、それでも選定が必要だということで定期的に実施してくれています。
iDeCoについて解説してきましたが、その先には上限引き上げという問題があり、どこまで投資をしたらよいのかという疑問が生じます。皆さんもご存知のように、iDeCoは60歳未満では引き出せません。そうなると、60歳未満までに使うお金についてはiDeCoでは運用できないことになります。そのため敬遠されることもあります。
一方で、老後資金を積み立てていくということに関しては、60歳まで引き出せないという強力な自分自身への抑制がありますので、その意味ではやはり税優遇効果もNISAよりは高いので有効だと考えられます。
この使い分けや金額配分、つまりNISAにいくら、iDeCoにいくらといった問題については、投資の口座だけでは答えが出せません。NISAは毎月30万円まで積み立てができて1800万円まで投資できます。iDeCoは6万2000円まで、年間で74万4000円まで投資できます。どちらをどのくらい活用するかについては、投資のことだけを考えていても答えは出てきません。
このチャンネルでも繰り返し話していますが、いくら投資できるのかということと、いくら投資すれば間に合うのかということについては、家計管理やファイナンシャルプラン、資産設計と呼ばれる分野になります。こちらの分野の問題なので、基本的に答えを出そうと思えば、皆さんの方でしっかりと作っていく必要があります。
例えば、家計の中でいくら投資できるのかは、日々使っていくお金があります。定期的に収入が入ってきて使っていくお金があり、残りが投資に回ります。もしくは収入が入ってきて、いくらか投資をして、残りのお金で生活をするという形になると思います。いくら使っているのか、削ろうとしても限界があります。その部分がしっかり削れていないと投資できる金額が決まりません。また、その金額でシミュレーションをしてみても、老後資産に足りるのかどうかは分かりません。そうすると資産設計がどうしても必要になってきます。
この2つについては、投資戦略や投資商品、iDeCoなどの制度だけでは分かりません。皆さんにとって重要なのは家計管理と資産設計です。この両方をやっていただきたいと考えています。その意味で、マネーセンスカレッジでは家計管理、資産設計、投資戦略、この3つを同じ哲学に基づいたメソッドで提供しています。
このメソッドにご興味があれば、無料体験会を行っていますので、ぜひ受けていただきたいと思います。家計管理についてはそれぞれやっておられる方もいらっしゃると思いますが、ご興味がありましたらブックレットを出していますので、これを見れば家計管理についての基本的な知識が手に入ります。
一方、資産設計をどうやったらよいか分からないという方については、年金額から計算していく老後資産設計のモデルケースを作ってしまおうという体験会も開催しています。毎月無料で開催していますので、ぜひ興味があって、いくら投資をしようか、iDeCoの選定もあるけれどもいくら投資したらよいか分からないという方は、一定の答えが出せるのではないかと思いますので、ぜひ参加して知識を入れていただきたいと思います。
無料体験会は本当に無料で受けられますので、その体験会をもとに、もしご興味がありましたらマネーセンスカレッジの有料サービスになりますが、会員制サービスとしてそれ以降の話もしていますので、ぜひそちらも検討してみていただければと思います。詳しくは概要欄、もしくはQRコードを用意していますので、そちらもあわせてご利用ください。
またこちらの動画「iDeCoやってない理由「60歳まで引き出せないから」じゃなかった。投資経験者と未経験者で大きな違い」では、iDeCoを始められない理由や家計を整えて投資原資を生み出す手順を解説していますのでぜひご覧ください。





