2026年はこれで決まり!投資の4つのトレンド
「2026年の投資方法はこれで決まり」といった動画をよく目にするようになりました。投資の世界にも毎年トレンドのようなものが押し寄せてくるようで、年明けごとにそうした宣言をする方が増えています。
もっとも、年が変わるタイミングというのは人間が決めたものであり、中国では年末年始は2月ですし、サイクルやトレンドに絶対的な根拠があるわけではありません。それでも今回は、マネーセンスカレッジとして珍しくこのトレンドという切り口でお話しします。
投資にもトレンドがある?(1:13)
視聴者の方々からよく聞こえてくる声として、年齢や資産形成の進み具合、資産全体の規模、そして自分自身のリスク許容度に応じて「今年はこれで行く」と宣言される方が増えています。
S&P500一本だった時代から少しずつ変化が生まれており、長期投資・資産分散・時間分散という基本軸は変わらないながらも、その中で何を選ぶかを自分なりに決めていく傾向が強まっています。 宣言自体は自分への呪文のようなものかもしれませんが、投資を楽しみながら続けることには意味があります。
押し寄せる4つのトレンド①日本があつい(2:28)
2026年に注目されているトレンドの一つ目は、日本株式です。日経平均が最高値を更新し続けており、代表的なインデックスファンドであるeMAXIS Slim国内株式の基準価格を見ても、2025年後半あたりから上昇が続いています。 コロナ禍からアフターコロナにかけての長期的な上昇トレンドが続いており、国内投資家からの注目が改めて高まっています。
押し寄せる4つのトレンド②金があつい(3:04)
二つ目のトレンドは金(ゴールド)です。円建てのグラフを見ても非常に大きな上昇を示しており、一時は1gあたり3万円をつけた後、やや下落して現在は2万5000円前後で推移しています。金の需要を支えているのは投資需要と中央銀行の購入量の増加で、特に中国やインドがその中心を担っています。
かつては宝飾品としての需要が大きかったのに対し、近年は投資需要と中央銀行による購入が第1位になっています。米ドルへの依存を避け、普遍的な価値を持つ金を外貨準備として保有しようという動きが世界的に広がっているためです。
ただし、投資需要が中心であることからレバレッジのかかった資金も入りやすく、急激な下落も十分あり得るため、その点は注意が必要です。
押し寄せる4つのトレンド③新興国があつい(5:45)
三つ目は新興国株式です。eMAXIS Slim新興国株式インデックスの動きを見ると、コロナ禍からの上昇で約2倍近くになっており、純資産総額も増加しています。先進国はすでに経済成長が成熟しているのに対し、新興国はまだ追いつき・追い越せの段階にあります。
たとえばアフリカでは法規制が少ないため、物流においてトラックではなくドローンを活用するといった技術の「ジャンプ」が起きており、スマートフォン決済の普及など、インフラを飛び越えた発展が見られます。現在、世界のGDP比率では先進国が約50%、新興国が約40%ですが、25年後には逆転し、新興国が3分の2を占めるとも予測されています。
短期ではGDPと株価の連動性は薄いとも言われますが、長期においては付加価値を生み出す企業の集積である株価はGDPの成長に連動しやすいため、この成長は株式にも反映されていくと考えられます。
押し寄せる4つのトレンド④日本債券があつい(8:43)
四つ目のトレンドは日本債券です。金利が上昇してきていることから、すでに保有している債券の利回りが改善されてきており、長期的な運用先として再び注目されています。
個人向け国債で見ると、2026年2月募集分では変動10年が1.48%、固定5年が1.66%、固定3年が1.39%といずれも1%を超える水準になっています。
今後も金利は徐々に上がっていくと見られている中で、5年固定でこの水準を確保しておこうという個人投資家の動きも増えており、販売実績でも固定5年の割合が高まっています。
オルカンの死角(13:43)
全世界に分散できるとして人気のオルカン(全世界株式インデックスファンド)ですが、いくつかの点に注意が必要です。まずオルカンは株式のみで構成されているため、リスクは高めです。過去には50%を超える下落も経験しており、下落の頻度も近年は高くなってきています。
流動性が高まり大きな資金がすぐに引き上げられる環境では価格の変動も大きくなりがちで、精神的にも耐えられず途中で売却してしまうと資産形成の効果が得られません。
また、時価総額加重平均という仕組みにより、米国株式への集中が進んでいるため、米国市場が大きく下落した際にはダメージを受けやすい構造になっています。現在の時価総額比率が将来変化することはすでに見えており、そのバランスを先取りして調整していくという視点も大切です。
さらに、オルカンが連動するACWIはドル建てであるため、円安による日本株上昇のメリットが直接反映されにくいという点もあります。
まとめ(15:49)
今回挙げた4つのトレンドは、日本株、金、新興国、日本債券でしたが、どれが当たるかはわかりません。実際のところ、これら全てがここまで上昇してきたという現実があります。S&P500からオルカンへの移行も悪くはありませんし、オルカンに日本債券を組み合わせるのも十分に合理的な選択です。大切なのはアセットアロケーション、つまり資産配分を意識しながらリスクを抑えつつリターンを維持する運用です。年金を運用するGPIFが年平均4.51%のリターンを出しているように、株式・債券・国内外への分散という王道の手法は長期投資において非常に有効です。自分でゼロから組み立てるには膨大な時間がかかりますので、専門家の力を借りることも選択肢の一つです。まずは無料体験などを活用して、本当の意味での資産分散について理解を深めることをおすすめします。
またこちらの動画「日経平均最高値更新!それでもオルカンの日本株比率が下がるカラクリ」では、円安などの影響で起きるオルカンの日本株比率の変化を解説していますのでぜひご覧ください。





