
MoneySense代表のシュウAs浅田修司です。
ふと思いつくと、ガシガシ筆が進むのはどうにかしたいところです。コツコツ型の方がうらやましく思います。。。
今回も引き続き、質問にお答えしていこうと思います。
現在シストレの勉強中です。
リスクを考慮して投資額を決めると、資金自体は潤沢にあっても実際投資するお金はその中のごく一部になるので、資金効率が悪い気がします。
資金効率を高めるために有効な考え方はあるのでしょうか?
まずはじめに。
資金効率を高める方法は、
- (期間当たりの)投資回数を増やす
- (1回当たりの)投資金額を増やす
の2つしかありません。
どんな投資においてもこれ以外に資金効率を高める方法は「ありません」。
資金効率とはつまり、
「投資資金に対する一定期間の投資金額」
(一定期間の投資金額÷投資資金)
です。
いまある投資資金(元手)は簡単には増やすことはできないのですから、分母が変わらないと考えると、資金効率を高めるとはつまり、
一定期間の投資金額を大きくすること
にほかなりません。
同じ1000万円の投資資金で、
- 1年間に1億円の投資を1回した人
- 1年間に1000万円の投資を10回した人
- 1年間に100万円の投資を100回した人
は3人とも同じ資金効率(1億円÷1000万円=10倍)となります。
投資金額×投資回数=一定期間の投資金額
なのですから
- (期間当たりの)投資回数を増やす
- (1回当たりの)投資金額を増やす
の2つ(もしくは両方増やす)しかないのです。
個人投資家にとって投資資金はそうそう増やすことはできません。残念ながらいつもいつも金欠の嵐です(汗)これは個人投資家である以上、私も同じです。残念なことに(苦笑)
だから、突き詰めていくと個人投資家は、短期トレードで回数を増やしたり、システムトレードで仕事の間や寝ている間に自動売買させて回数を増やしたり、レバレッジを用いて投資金額を増やそうとするわけですね。
#レバレッジ・・・
投資資金よりも多くのお金を投資すること。
信用取引や金融派生商品などを用いることで可能となる。
どんな投資でも変わりありません。先物投資だろうが、株式投資だろうが、不動産投資だろうが、方法の違いこそあれ、目的はほぼ同じ事です。どれが自分に合うかで判断すればよいだけです。
当然ですが、回数や金額を増やしても、儲けなければ話しになりません。ですから、投資をするなら「儲けることに集中しなければならない」のです。
蛇足ですが、儲かったら分母の投資資金に投じて、それに見合う投資金額を大きくすることで複利効果を生み出していくことになります。儲かったお金の資金効率が高ければ加速するスピードはどんどん大きくなっていきます。
ここまでくれば、あとは時間の問題です。淡々と繰り返せばよいだけです。
資金効率についてのお話は以上ですが、質問を見ると、すこし勘違いをされている部分がありますので、そこをクリアにしていきましょう。
まず、許容できるリスクから投資金額を計算するのはトレードをする上で絶対条件です。ここで言う「許容リスク」とは、わかりやすく言えば、「損してもよいお金」となります。これがわからなければトレードはできません。できるはずがありません。質問者はこの点は理解されているみたいです。なので今回は割愛します。
さて、質問者の勘違いの部分にいきたいとおもいます。
「資金自体は潤沢にあっても実際投資するお金はその中のごく一部になる」
この部分が勘違いされています。言い回しをできるだけ同じにするなら、
「資金自体は潤沢にあっても実際投資するときのトレード一回あたりの許容リスクはその中のごく一部になる」
というのが正しい表現でしょうか。
「投資金額」(=「投資するお金」)ではなく、「許容リスク」(=損してもよいお金)がごく一部となります。
例をあげて説明しますね。
あなたはA社という上場株式会社の株式に投資をするとします。
投資資金は100万円です。
現在の株価は1000円です。
全額投資をするなら1000株購入することができます。
いまA社は業績が好調で今後も伸びると判断し、購入することにしました。
しかし、投資に絶対はありません。いくら業績が好調で今後も伸びると判断できてもそうならない可能性もあります。この世の中、明日に何が起きるかわかったものではありません。もし、100万円全額購入して倒産(株価ゼロ)まで保有するというならA社と一蓮托生になってしまいます。こんな投資はギャンブルでしかありません。
さらに言えば、A社が当初の予定通りにならずモタモタしている間に新たにもっと良い会社を見つけられるかもしれません。しかし、投資する資金は全部使っており他には投資できません。
そこで、あらたな条件を加えます。あなたの許容できる一回当たりの損失は20万円までと決めたとします。
A社が倒産するまで保有するとするなら200株分の20万円しか購入できないことになります。この場合の投資金額は20万円となります。これでは資金効率は低くなってしまいます。
ここで考えてみます。
A社が好調ならば倒産するまで保有することは正しいことでしょうか?好調と呼べなくなるくらい株価が下がってしまっても保有し続けなければならないのでしょうか。
いいえ。そうではないはずです。
ゼロにならずともある程度まで株価が下がってきたら、多くの投資家はA社の業績は伸びないと判断していると見れるはずです。
さらに新たな条件を加えます。仮に、1000円の株価が800円まで下がったとき、A社の業績は伸びないと判断できるとします。
もし800円まで株価が下がったなら、株式を売り、最初の見込みが間違いであったことを認めて売却しなければなりません。投資用語でいれば「損切り(ロスカット)」となります。
一株当たりマイナス200円のときに損切りをするのですから投資一回当たりの損失は20万円までなので、
20万円÷200円/株=1000株
つまり、1000株分購入して、万が一、800円になってしまったら、全部売って20万円の損失で終わりにします。
この場合、1000円で1000株購入しているわけですから、投資金額は100万円となります。必ず800円になったら1000株を売るわけですから、損失は最大で20万円になり、手元には最低でも80万円残ります。ですから、まだ80万円以上の投資資金が残っていると考えることができますね。投資資金は実質5分の1しか使っていません。
すでに投資資金100万円で100万円分のトレードをしていますので通常はこれ以上投資をすることはできませんが、レバレッジを用いて投資資金以上の投資をすることになります。同様に他の株式や投資商品にめぼしいものがあれば、80万円を使ってトレードをします。
仮にA社と同条件の投資商品があれば、5つ投資をすることができ、500万円分の投資金額になります。
単なるギャンブルトレードではなく、そこに2つの条件とレバレッジ効果を加えることによって資金効率を高めることができます。
- 投資資金に対する許容リスクを決める
- 目論見が外れたときの条件(価格など)を決める
だから、「リスクを考慮して投資額を決める」と、「資金効率が悪」くなるのではなく「資金効率を高めることができる」のです。
まったく逆になってしまいましたね(汗)
最初はレバレッジが入ると頭が混乱すると思います。上記の例を参考にゆっくり理解すると良いと思います。
参考になさってください。
長くなりましたので、今回はここまで。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
編集後記
ただいま、私を含めてアツいメンバーとその家族6人で海外旅行に来ています。今回はメンバーの多くがマイレージがたまってなかったので近場のグアムですが楽しい旅行になりそうです。
どんなにクソゲーでもメンバーがよければソコソコ楽しい(違
グアムもアメリカ合衆国には変わりがありませんので、明後日の24日は感謝祭(Thanksgiving Day)です。
感謝祭の翌日からは大バーゲンの始まりで、なかには70%OFFなんかもあるとか。円高プラスバーゲンを存分に味わってこようと思います(笑)
今回は旅費宿泊費込みで一人当たり5万円ほど。
そのうち半分が燃油サーチャージ(怒)だというのに、スイートルームに滞在してきます。クオリティーは落としません!
これも、いつも「海外に2100円で行く方法」でマイレージを指南してくださる古倉さんのお陰です。
「海外に2100円で行く方法」
http://2100yen.com/
で!なんと!本日、11月22日は古倉さんの誕生日です!!おめでとうございます!
もしマイレージでお世話になっている方は、ぜひお祝いのメッセージを!
古倉 功一さん - Facebook
http://www.facebook.com/koichi.kokura
もし「マイレージってなに?」って人は、懇親会とかで知っている人に概要を聞くことをおすすめします。
もし気に入ったら上記サイトでまとめ情報を買うことができます。私には一銭も入りませんので他意はありませぬ。気に入っていただけたらということで。
ただ、私もしていますし、それでかなり良い思いをしていますし、スグに元が取れると思います。こういうのは先人や専門家に多少お金叩いてしまってちゃっちゃとしてしまうのが一番効率がいいと思います。
買う気マンマンの方は直接聞いちゃうのもいいかもしれませんね。最近、超忙しそうなので、こんなことを言うとお仕事を増やすようで気が引けますが・・・(汗