
MoneySense代表のシュウAs浅田修司です。
今回のなぜ円高?という一連のニュースレターをお届けしていますが、今回はその最終回となります。
いままでで、日本の経済構造と投資家感情の冷え込みからますます円高に向かっていること、最高のケースと最悪のケースに分けて考えてきました。
そこで具体的には私たちは何をすればいいのでしょうか。
今回はそれぞれの立場からまとめて、どの立場でも最高のケースでも最悪のケースでもいっしょの結末になることを理解していただきたいと思います。
まとめ-私たちは何をすればいいのか?
政府や日銀、世界の投資家たちが何をしようとも私たちがするべきことは「損をしないように準備すること」1つです。
●日銀サイド
日銀サイドからみれば、日本円をじゃんじゃん刷ることは変わりません。
【なってほしいこと】
どんどん日本円を刷って、円安介入するか
【なってほしくないこと】
どんどん日本円を刷って、国債を買い支えてインフレを5%未満でコントロールするのか(ハイパーインフレになってコントロールすらできないか)
結局大量の日本円を刷るんですからどっちに使おうがかまわないと思うのですが言い方が乱暴ですかね(笑)
●為替サイド
為替サイドからみると円安しか日本に未来はないことはわかっています。
破滅の未来でも存続の未来でも円安になることには変わりありません。
●海外投資家サイド
海外投資家サイドからみると資金の引き上げしか日本に未来はありません
【なってほしいこと】
円安基調になって妙味薄として引き上げるか
【なってほしくないこと】
債権国としての信頼度が下がったとして引き上げるか
の理由による違いしかありません。重要ですけれど。
円安になっても日本経済が立て直すと判断すれば、「円安で為替差損 < 日本株式投資のリターン」と考えれば海外の投資家は日本株式に投資し始めるでしょう。
今の日本では円安といっても1ドル=100円程度でいいのですから落ち着いたらさらなる買いも入ってくるかもしれません。これは緩やかなインフレに寄与します。
以上、まとめてみました。
さて、私たちは何をすればいいのか、もうおわかりでしょうか?
どっちにしても[wc_highlight color="yellow"]「海外投資していれば損しない」[/wc_highlight]。しかも、「いまから海外投資をすれば日本を救うことに貢献できる」ということです。そして、蛇足としては日本株式にも少し投資しておこうくらいでしょうか。
あーもう1つ大事なことを忘れてた。
今のうちに海外旅行に行きましょう!(笑)
どうせ買うのがわかっているのならブランド品のバックやら靴やら洋服やらを買い込んでおくことです。一応円安方向の力にはなります(汗)(しっかし燃油サーチャージもう少し安くなりませんかねぇ・・・)
海外投資で日本を救う!?
半分冗談のお話はさておき、受講済みの方ならおわかりでしょうが、
- 「はじめての外貨投資」
- 「はじめての投資生活」
で言っていることと変わらないでしょ?すでに国内の投資家には選択肢はないのです。
誤解のないようにはっきり申し上げておきます。投資をしないで円に換えておけば(貯蓄しておけば)リスクを回避できるなんて思わないことです。
その行為は、日本国自体をあと先幾ばくもない老人が、貯蓄を食いつぶしながら、細々と生きていき、自分の預金口座をみて、これがなくなれば死ななければいけない。。。
という老人にしてしまうということとイコールです。そんな人生私はイヤです。
しかも、自分ひとりだけ焦って反対方向に向いていてふたを開けてみればみんな違うほうに向かってた、なんてことなら私もためらいますが、遅かれ早かれこっちにくるんですから、早めに行って陣取っておきませんか?(笑)
円高であるということは円の価値が高いということです。つまり少ない円で多くの海外資産を持つことができるということです。
なにも円高の今しか海外資産を買うタイミングはない、といっているのではありません。
円高だろうが円安だろうが、日本に生まれて日本に住んでいる以上必ず海外に目を向けなければなりません。
どーんとしろなんて言っていません。徐々にでいいんです。積立でいいので徐々に海外投資を始めればいいだけなんです。
そのうちあなたにもタイミングが見えてきますし、わからなければコミュニティに参加することで情報は得られるでしょう。
私はこのことをずっと言い続けていました。投資は分散と網羅(バランス)であると。
全世界に向かって投資をすることでリスクを下げると同時にリターンを上げることができるんだ、ということを言い続けてきました。
リーマンショックがあろうとも、ギリシャが破綻しようとも、震災が起きよとも私のメッセージは変わりません。
さらにこれは大袈裟かもしれませんが、海外資産を円で買うということは円が世界市場にばら撒かれるということです。これは円安の原因になります。
円安になれば輸出大国である日本経済が潤います。つまりあなたの投資行為が日本復興に繋がる可能性があるということです。
と、少し大袈裟なことをいってしまいましたが、正直なところこれは本当に多くの人が同じ方向を向いて行動しないとそうはなりません。
ただ、過去に日本の主婦層の「Mrs.Watanabe」と揶揄された円安のビッグストリームを作っていたことを考えれば、そういうことも絶対にないとは言い切れないのです。
少し話がそれてしまいましたが、要するに今の円高の状況はチャンスであり、全世界大バーゲン中なのです。これを言い続けて長くなりましたが、それに気付かないで何もしないから日本だけが苦しい目にあっています。
大衆はいつも「上がったら買うよ」とか「下がったら売るよ」といいますが、そんなことができれば誰もが億万長者になれてしまいます。
上がった、下がった、と感じたときにはすでに遅いのです。その動きがでる前に仕込んでおかなくてはなりません。
単純に感情で想いを喋っているのではなく、経済的にみても合理的なことなのです。
「日本の復興のために投資をしよう!」などと言うつもりはありませんが、しかし結果として投資をすることで日本復興の力になれるのも事実です。
だからこそ私はこれからも「投資を伝えて」いきます。少しでもこの想いとその真意が伝われば幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
今回がなぜ円高?に関連するニュースレターの最後となりますが、いままでにご感想やご意見に加えて、疑問や質問が寄せられていますので、できる範囲でお答えしていこうと思います。
まだ間に合いますので、ご質問や「ここがよくわからない」といったものもお寄せください。
お待ちしています!
「追伸」
今日のメールは円高だから投資をするチャンスだよとは言っていますが、確実に利益があがるポイントだよといっているわけではありません。
優位性がある状況だとは思いますが絶対ではありません。そのあたりを心にとどめておいてくださると幸いです。